おジャ魔女どれみと徒然

おジャ魔女のこと、

日常のこと、

いろいろ。

イーディ83歳について、そのはじめての山登り

2023-06-07 06:13:00 | ヒューマン

 夫の介護が終わり、1人になったイーディ。
 娘から施設に入ることを勧められ、人生の終わりを悟る。

 しかし、心にやり残した後悔が一つ。
 スコットランド・スイルベン山。

 イーディは衝動的に、夜行列車へ飛び乗っていた。

 多分、皆さんが思ってる以上におばあちゃんですw
 そんなおばあちゃんが二つの山頂を持つ名峰、スイルベン山へ。

 最初はけっこう悲壮感が漂ってます。
 おばあちゃんもさることながら、娘もしっかりおばちゃん。

 それがひしひしと現実を打ち付けてくる。
 それでも山へ、希望を見出だすために挑みます。

 主演のハンコックさんは1933年生まれ。
 2017年公開時でほぼ同い年。まさにぶっつけ体当たりの演技。

 同い年だから嘘偽りなし。ただ、良い年の取り方をしてるというか。
 俺みたいな若僧が生意気言えませんが。純粋な笑顔と瞳が印象的。

 麓の大自然と相まってか、どこか神秘的ですらある。
 そして、それに付随するテーマ。ネバートゥレイト。

 人生は一度きり。遅すぎることはない。
 よく聞くセリフだが、本当にその意味を理解しているのか。

 見た人に考えさせる作品になってると思う。
 ただ、それにしてもラストがちょっと気に食わないけどw

 山登って大団円だが、実は何も解決してないという。
 娘の関係もそうだが、ジョニーも彼女にフラれちゃったよね。

 かわいそw 山登ったくらいじゃ問題は何も解決しない。
 それでも、下りた時に何か変わってるかもしれない。

 年齢や境遇ではなく、自分がやりたいこと。チャレンジすること。
 その大切さを教えてくれる作品。所詮は綺麗事かもしれないが。

 現実を、諦める理由にするのか。
 全て現実に沿えばいいってもんじゃない。

 では、また。



ショコラについて、そのチョコレートショップ

2023-05-26 21:19:00 | ヒューマン

 1959年、フランスのとある村。
 その村は因習に支配され、閉塞的な雰囲気が流れていた。

 そこに母・ヴィアンヌと娘・アヌーク。一組の親子が移り住む。
 ヴィアンヌは村でチョコレートショップを開くのだが……。

 すげー。面白ぇ。痛快。最高。
 ハッピーエンドだし、見てて嫌な気持ちが一つもない。

 これぞ映画だし物語だと思う。やっぱシンプルなんが良いね。
 捻りは一切ないから、そういうの期待してる人は見応えないかも。

 所謂、ご都合主義だからねw
 小さな村に変わり者がやってきて、住民と心を通わしていく。

 「そんな都合良く行くかい」と、世知辛い人は言うやろが。
 でも、物語の真髄はご都合主義にこそあると思う。

 人生なんて嫌なこと、苦しみばっかが主役みたいなもんじゃん。
 それを映画でさえストレス抱えたいとか、頭おかしいちゃうか?

 映画こそ楽しさをストレートに追求してほしい。
 ショコラはその見る楽しみを無駄なく表現した作品だと思う。

 チョコレートが織り成す寓話の世界。
 皆さんを一時の微睡みへ誘う。ぜひ迷い混んでみてください。

 では、また。
 


パンズ・ラビリンスについて、その牧神の迷路

2023-05-21 17:42:00 | ヒューマン

 ギレルモ・デルトロ監督作。
 かなりの名作と評判が良いらしいじゃん。やっと見ることが出来た。

 ストーリーは、

 1944年、独裁政権下のスペイン。主人公の少女・オフェリア。
 軍人と再婚した母へ連れられ、山中の軍事基地で暮らすことに。  

 国軍と反乱軍との戦闘。鬱屈した日々を過ごすオフェリア。
 そんな彼女の前に、ある日、妖精が現れ……

 なんか……ギレルモ節全開ですねw 良いぞw
 こーいうのを求めてるんすよ。屈指のダークファンタジーです。

 クリーチャー描いたら右に出る者いませんね。
 虫からキモいのが良い。マンドラゴラの赤ちゃんとか好きやで。

 現実の弾圧と迷宮の恐怖。リアルとメルヘン。
 互いにリンクし、暗い影を落とす。

 人間の為すこと。相反しながら共通してるってことなんすかね?
 おとぎ話を作るのも人間なら、他人を傷つけ拷問するのも人間。

 そして、おとぎ話が死ぬ時が来る。
 現実がやがて、仮想を支配する。人間は現実でしか生きられない。

 まぁ、胸クソ展開ですねw
 全部、オフェリアの妄想ってことなんかね?

 マンドラや妖精やパンも、彼女の中でだけしか見えないのか。
 銃弾ほど、無機質で如実に物を言うものもあるまい。

 王国は本当にあって彼女はお姫様で。最後は幸せに暮らしましたと。
 彼女に救いはあったのだと、そう信じたいが……。

 切ない終わり方。
 やりきれない人生の逃げ場が、迷宮にしかなかったのかもしれない。

 そう思うと、虚しくもある。
 子供のまま王国へ行くのか。忘れて大人になるか。

 果たして、どっちが幸せなんだろう?
 俺はオフェリアが大人になる姿が見たかったな……。

 大人になって、自分の子供におとぎ話を聞かせる姿が。
 所詮は夢でしかない、のか?

 では、また。




イニシェリン島の精霊について、そのイニシュモア

2023-05-08 19:45:00 | ヒューマン

 これも2月に見た映画です。

 さて、ついに来ました二大巨頭。
 『RRR』と並び、今年のアカデミー賞筆頭と賞される『イニシェリン島の精霊』

 RRRとどっち見ようか死ぬほど迷いましたが、イニシェリンを選択。
 まず街のミニシアターまで出掛けなあかんから、めんどくさかった。

 でも、街なだけあり客席も豪華で座ってるだけで楽しかった。たまには良い経験だったなw
 劇場のカフェでパフェ食べながら上映を待ってるとビックリした。一気に人が多くなって。

 全く席埋まってなくて「話題作なのにこんなもんか~」と思ってたら、直前に一気に人が増えて……ちょっとイラつきましたね~w
 せっかく、ゆったり見れると思ったのに。ただ一気に期待は上がりましたが。俄然楽しみにはなった。

 まぁ、先に総評を言っちゃうと……

 RRRの方が良かったかな~。

 なんてw いや~、何とも言い難い映画だった。
 あらすじを言うと「島に住む親友同士のおっちゃんの喧嘩」。これだけ。

 前回見た『#マンホール』もシンプルな話だったが、そのシンプルから展開していく。盛っていくという手法。
 今回のイニシェリンはアラン諸島という壮大なロケーションで、話を敢えてシンプルにしてるという。

 そういう違い? 分からんw
 内容に関しては解釈が分かれると思う。そういう楽しみ方もあるんかな。

 俺も見てて「こういうこと?」と、勝手に納得してますw
 学生時代とか、友達と急に仲悪くなるとか。

 そういう経験があると、親近感が湧くんかな?
 俺は経験があるんで、何となく気持ちは分かりましたが。

 まぁ、でも「そこまでするかぁ?!」って感じですがw
 本当に何とも言い難い映画。

 ただ、映像・風景は綺麗でね。
 やっぱ他所とは違う作品ではあると思う。

 一回見て、この何とも言えない気持ち。味わってほしい。
 では、また。



イーグルVSシャークについて、そのMeatyLove

2022-10-09 06:24:00 | ヒューマン

 実は昨日の記事に誤りがあったようでして。
 ワイティティ監督の初作は「ボーイ」ではなく。

 2007年作のこの「イーグルVSシャーク」こそ、初監督作だと。
 なので、早速見てみました。まぁ、感想としては、

 ??????

 でしたけどねw さっぱり意味が分からん。物語は理解できたが。
 いじめっ子に復讐する彼氏と、それに付き合う彼女という。

 ただ、その演出とか話の進め方意味分からん。
 「なに今の?」「何を見させられてるの?」の連続だな。

 アニメとかストップモーションとか。監督の独創性全開w
 なんだかだ最後まで見ちゃったけど。訳分からんが憎めない作品。

 まったりとは出来たしね。友達の田舎の家に遊びに来たみたいな。
 変なよそよそしさはあるけど、楽しめましたかね。

 最後の展開も面白くて良かった。家族総出で復讐を見守るというw
 ハッピーエンド? 剣呑な話ではないので、そこだけはご安心を。

 ちょこっとだけ、心がしんみりする。穏やかな作品。
 てか、ボーイを先に見といて本当に良かったわ。

 多分、先にイーグル見てたら「何じゃこれ」って投げ出してた思うw
 ボーイは方向性が分かりやすかったし。ワイティティ入門として。

 皆さんもボーイから見るのをオススメします。どっちもどっちだが。
 このイーグルは何だかだ、二人の愛と成長の物語……だと思う多分w

 では、また。