おジャ魔女どれみと徒然

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コープスパーティーについて、その天神小学校

2024-12-21 15:10:00 | Jホラー

 祁答院慎氏が製作した2Dゲーム『コープスパーティー』。
 1996年に第1作が発表され、今尚続いてる人気シリーズ。

 漫画アニメとメディア展開され、2015年16年には映画が2作公開。
 最近この作品の存在を知り、今回はその映画を見てみました。

 所謂、青鬼やゆめにっきのような2Dのホラーゲーム。
 けっこう、そういうゲーム実況とか見てる方なんやが、このコープスパーティーというタイトルは全く知らんかった。

 前情報やらは調べんで、とりあえず視聴。
 舞台は如月学園という高校。秋の文化祭へ向け生徒達が準備を進める中、学校に伝わる怪談が話題になり……という導入。

 幸せのサチコさんというこっくりさんっぽい儀式をしたら、異空間へ飛ばされて〜という学園ホラー。
 なんか如何にもフリーホラゲみたいな内容。いいですね、最初の掴みから興味がそそられる。

 結論から言うと、面白いっす。
 拙い役者とか、いつものJホラーの欠点はあるものの気になるのはそれくらいで。雰囲気作りやグロ描写も凝ってて話も面白い。

 サチコが黒幕かと思いきや、そこからさらに真相があり、話が二転三転して見応えありました。用務員さんかわいそうw
 ラストも読めた展開とはいえ、衝撃度が高くて良いエンディングやと思う。

 惜しむらくは、本当に、もう少し演技上手い役者揃えたら完璧だったのに。
 後半につれ慣れては来るけど。何と言っても話が面白いから。それに救われてる感じ。


 続いて2作目。続編となっております。
 前作を生き残った生徒が再び儀式を行い、異空間へ取り残された人達を助けに行くという展開。

 初っ端、原作ゲーム声優の杉田智和さんが死体役で出演w
 出だしは不穏な雰囲気とオマケシーンで、見応えを感じさせる好スタート。

 で、杉田さんがゲームで演じてる刻命裕也が実写本作に登場。
 原作でかなりの人気キャラで、映画でも大暴れですw

 サイコパスと殺人怨念に挟まれた直美の運命はいかに。
 グロも前作よりパワーアップ。正統続編として数段作品のグレードが上がってる。

 ただ、前作よか心は掴まれなかったかな。
 内容は退屈だったかも。影本が結局なんだったのか分かんないし。

 もう1作、完結編が欲しいとも思うが。
 まぁ、丁度いいとこで終わったなとも思うw

 原作付き、Jホラー、大根役者と。
 様々のハードルがありながら、無難に楽しめる作品に仕上げたんは絶賛できる。

 原作ゲームも気になりますね。
 では、また。



変な家について、その間取り図

2024-12-14 07:12:00 | Jホラー

 今年3月公開の話題作。

 YouTuber・雨穴さんの動画が原作となった異色作品。『変な家』。
 名前ぐらいは知ってたけど、小説・漫画にもなってたんか。手広くメディア展開されてて、実写映画は必然だったんかね。

 雨穴さんは「小説は全4章。映画は第5章」とコメントされてて。
 映画は新章、映画オリジナルのエピソードってこと? 何にせよ、配信されるのを楽しみに待ってました。

 ただ、評判は良くないらしいw まぁ、なんかこの手の映画にありがちな感じよね。
 視聴者の評価というよりかは、雨穴さんがこの映画を快く思ってなくて、ツイッターで苦言を呈してとか。

 そこら辺のトラブルが尾を引いてって感じ。
 とはいえ、興収は50億突破の好成績。原作者との衝突がありつつ、作品自体にポテンシャルはあったんかなと。

 まずは見てみんことには始まらないから、とりあえず視聴。
 まず総評を言うと、面白い。これは強く言わせてもらう。

 建物の間取り図をテーマに物語仕立て。出来栄えはクオリティ高い。
 ジワジワ怖さが来る。雨宮×栗原のバディ物としても見易く作られてる。

 バラバラ殺人から端を発するミステリーホラーとして、完成された作品やと思う。
 まぁ、村の因習やら、ホラー映画のテンプレに繋げちゃうのは安易とはいえ、お釣りが来るぐらいの面白さ。

 ただ、その面白さが雨穴さんとの衝突の原因らしい。
 あくまで『変な家』はミステリーである、というのが雨穴さんのスタンス。

 映画はそれをどう解釈したんかホラー要素強め。人怖系です。
 原作とのミスマッチは、動画はともかく、雨穴さん本人が書いた小説がどういう物語なんか。それ次第かな。

 まぁ、原作者がわざわざ言及するくらいだから、全然違うんかね?
 本読んでまで検証するつもりはないから、これ以上何とも言い難い。その上での個人的な感想。

 そういう、雨穴さんと製作陣のトラブルを見ちゃうと、ファンは嫌悪感が出るの当然と思うが。
 俺は雨穴さんのファンでもないんで。ただの映画として見ると、シンプルに面白いと思った。

 セクシー田中さんの事件から、原作者と製作陣の対立が問題になってて、俺もそりゃ原作者を第一に考えるべきだと、勿論思う。
 ただ、それを踏まえて、それは置いといて。この映画がそれほど原作を貶めてるとまでは感じない。

 最近は0か100か、信者とアンチみたいな、とにかく相手をバチバチに叩けばいい風潮が蔓延ってますが。
 良くないと思う、ホントに。そんなん続けてたら互いに滅ぼし合って、後に何も残らなくなるんじゃないか。

 まぁ、今作は雨穴さんと製作の対立が決定的になったから、もう続編は望めないやろが。
 それでいいじゃない。映画もボチボチヒットして、もう互いに関わらない。それでいいじゃない。

 作品に罪はない。
 では、また。



あのコはだぁれ?について、その魂の音

2024-11-10 08:50:00 | Jホラー

 今年7月に公開された清水崇監督最新作。
 去年公開『ミンナのウタ』の続編とのこと。

 ミンウタ、あのコ両作ともに高評価という近年稀なJホラーの当たり作品。
 UNEXT解禁とのことで早速視聴。劇場で見ようか思ってたが近所でやってなくて。本当に楽しみにしてましたよ。

 まぁ、総評から言うと、そないでもなかったなとw
 中の下くらい? ミンウタは文句無しやったが、今作はちょっと持て囃されすぎかな。

 ストーリーは、GENERATIONSメンバー失踪事件の後。まんま後日談すね。
 で、その失踪事件の犯人、死際録音女の怨霊・高谷さなが再び降臨。学校で大暴れの巻。

 今作は言うたら、ミンウタの完結編みたいな感じ。
 1992年、ミンウタでも描かれた転落事故から端を発し現代2024年。さなの怨念が蘇る。

 前作で成仏したかと思ったら、まだ未練が残ってたんやね。
 まぁ、さなは他人を恨んでるんじゃなく、生物が死ぬ間際を録音したいだけの変態さんなんで。厄介な女なんですよホントw

 そこは令和のホラークイーンとして、作品の持つ特色だから別に良いんだが。
 今作は特にさな祭りです。高谷家も総出演でわっしょい神輿担いでどんちゃん騒ぎ。

 さなが使ってるテープレコーダーは日付と名前を吹き込むとその人間が死ぬという、デスノートばりの特級呪物だと分かり。
 とにかくさな推しが徹底してて、ここら辺は見てて面白い、好きな所ではあるかな。

 ただ、ホラーとしてはってとこ。怖くないのは相変わらずやし、話もそない盛り上がってないのがな。
 前作の補完に終始してて、ホラーはオマケ程度。気付いたら映画終わってた。

 精々、ラストの意外性くらい。
 あれって最初からもうほのかを殺す気満々やったってことか。

 ヤバい小姑だよホンマw
 バッドエンドの中にもクスッと笑えるというか、さなの個性が出て良いラストやと思う。

 でも、前作に比べたら衝撃度は足らんかったな〜。
 やっぱ前作で見たものを引き伸ばしただけだから。イマイチ。

 ちょっと期待できるんは、まだ続編が続きそうで、さなの弟・悠馬の主人公の話とか、面白くなりそうな雰囲気あるよね。
 まぁ、続編次第って感じだな。それを踏まえてやったら今作にも意味があったと思うが。

 さなバース、これから発展してって欲しい。
 ツイステッド・チャイルドフッド・ユニバースに対抗していかないと。日本も負けてらんないw

 では、また。



みなに幸あれについて、その「幸せ?」

2024-09-14 06:29:00 | Jホラー

 KADOKAWA主催の『日本ホラー映画大賞』。
 2021年に始まった第1回大会、その優勝作品《みなに幸あれ》。

 10分ほどだった短編映画を長編化。
 大会の選考委員長である清水崇監督自らプロデュース。

 Jホラーに新風を巻き起こす。
 下津優太監督の長編デビュー作品。

 CMとか見てて、めっちゃ楽しみにしてましたよ。
 2023年の暮れからJホラーの話題作がズラッと並んでて「こりゃ忙しくなるぞ」と期待しながらの視聴。

 まぁ、結論から言わせてもらうと「よく分からん」。
 これがね、作品の持ち味ってわけでもなし。見てて苛つく部類のよく分かんなさ。

 ストーリーは、祖父母の実家へ帰省した孫。
 徐々に、実家がある集落に違和感を覚え……という閉鎖的な村で巻き起こる系のホラー。

 ただ、単純に村に代々伝わる因習、生贄がどうのとかテンプレな内容ってわけじゃなく。
 なんか哲学的な話でもあるんよね。他人の不幸の上に自分の幸せがあるとか。

 人間の内面の部分を映画として抽象的に表してる。
 でもねぇ、それがどうした?って感じでもあるからw

 ホラーが見たいんだけど?
 そういう中身の作品が見たいんじゃなくて、鳥肌立つような怖いのが見たいのよ。

 清水監督はどこを評価して、この作品を大賞にしたの?
 もしかして長編化して良さが消えたんじゃないの?

 これからJホラーの未来のため、意義のある大会が出来たと思ったのに。
 初っ端の作品がこんなんじゃこの先不安よ。

 まぁ、下津監督の処女作ってのを加味して多少甘く見れるかなぐらい。
 次作に期待ってとこですかね。では、また。



ミンナのウタについて、その呪いのメロディー

2024-04-23 07:12:00 | Jホラー

 清水崇監督作の真打ち、メインディッシュ登場。
 近年のJホラーに珍しい高評価、『ミンナのウタ』。

 かなり怖いらしく、覚悟しながらの視聴w

 ストーリーは、

 EXILEグループ・GENERATIONSのメンバー、小森隼。
 ラジオ番組のMCを務める小森はその仕事の後、謎の失踪を遂げる。

 ライブを控え、失踪を公にしたくない事務所はマネージャーを通し、探偵へ調査を依頼するが……。

 という、GENERATIONSとのタイアップ作品となります。
 GENERATIONSが全員本人役で出演。グループが怪異に襲われるというお話。

 本格的なん想像してたから、リゾバイに続きまたまた拍子抜け。
 ただ、期待は裏切らない。面白かった。傑作です。

 まず、こういうタイアップやと心配になるのが演技力やが。それは残念ながらお察しw
 でも、そこまで酷くなかったな。てか、メンバーよりマキタスポーツさんの方が深刻やったw

 マキタ、邪魔くせえw
 この映画唯一の欠点と言っていいくらい。演技上手そうな雰囲気だけで、こういうシリアスなんは無理やな。

 マネージャー役の早見あかりさんが凄く自然体で軸になってたから成り立ってる。
 てか、早見さん結構ホラー適性あると思う。早見さん主演のホラー映画あったら見てみたい。

 まぁ、役者の演技は後半につれ、気にならなくなる。
 とにかく話が面白いんで。どんどん引き込まれます。

 『忌怪島』は村シリーズを引き継いだような作品やったけど、この『ミンナのウタ』は別系統。
 全く予想外。話で魅せるタイプの呪怨系列作品w

 ジャンプスケアに頼ってないから、ホラー苦手な人でも普通に見れます。
 そういう瞬間風速の驚かせ系じゃなく、全体的な気味悪さで詰将棋みたく押してくる。

 後半のカセットテープB面で一気にゾワゾワ来た。
 サナがいじめられっ子って展開だと完全に騙された。ミスリードを綺麗に返された。

 最後がフワッとした終わり方なんが残念。
 何故サナが成仏することになったのか、メンバーが生還できたのか。最終的に謎は残る。

 まぁ、まずまず話は完結してて、忌怪島より完成度が高い。というか比べるのも烏滸がましいくらい。
 清水監督は色々と試行錯誤を重ねてるんだと思いますが、この作品のルートが正解ですよw

 間違いなく令和最強ホラー。
 では、また。