おジャ魔女どれみと徒然

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インフィニティプールについて、そのウンブラマク

2025-02-16 17:29:00 | SF

 『ブルード』『スキャナーズ』でお馴染み。
 ホラー界の巨匠、デビッド・クローネンバーグ監督。

 の、息子さんであるブランドン・クローネンバーグ監督作品。
 お父さんの血を受け継いだんか、近年、ホラー界の新星として期待されとる。

 で、今作『インフィニティプール』は去年公開の映画で、かなりの話題作。
 俺も狙ってましたよ。アマプラで配信が開始され早速視聴。

 ストーリーは、

 スランプ中の小説家・ジェームズは気分転換のため、妻と共に高級リゾート地であるリトルカ島へ訪れる。

 しかし、そこで交通事故を起こし、ジェームズは車で人を轢き殺してしまう。

 島には独自の法律があり、島内で起きた犯罪は全て裁判を通さず死刑という、唖然とする処置だった。
 困惑し慌てるジェームズだったが、島の警察はある提案を持ちかける……


 サスペンスホラーというか。まぁ、スリラー系か。人の内面とか、狂気を描いた作品。
 世にも奇妙な物語とか手塚治虫の火の鳥みたいな。SFっぽさも入ってる。

 まぁ、思ったほど面白くないなw
 最近こんなんばっか。期待すると裏切られる。

 芸術性や幻想的な感じ。
 映画としてはかなり意欲を持って作られてるのは十分伝わりますが。

 根本の部分が、なんか分かりきってるというか。見え透いてるのがな。
 人を殺しても金さえあれば罪にならない。クローンの処刑も見世物で。

 人の醜さと狂気を地獄絵図のように描いてる。
 でも、そんなん皆知ってるじゃん。人が醜いなんてさ。

 そもそも題材がショボいんよね。
 1+1=2を、すっげー回りくどく複雑な公式を使って証明してるだけみたいな。
 
 映画表現は見事やけど、目新しいことは特になかったな。
 強いて言うなら、ミアゴス無双は凄かったけど。

 もう大暴れよw
 ホラー案件はミアゴスさんに投げとけば、勝手にホラーにしてくれるから、ありがたい存在よなw

 話題になるだけの作品なんは分かったけど。
 俺の好みじゃなかったな。

 では、また。



エイリアンについて、そのロムルス

2024-09-09 05:09:00 | SF

 今年初の映画館鑑賞。
 待ち焦がれたぞ。エイリアンシリーズ最新作。

 プロメテウスだなんだ、紆余曲折ありましたが、予告見た瞬間から期待大。
 で、その期待に見事応えてくれた。2時間、面白くて、見てて疲れた〜。

 まぁ、大傑作とまでハッキリ断言はできんけどw
 ただ、「これこれ!」と。「エイリアンにはこれを求めとったんじゃい!」という需要にはしっかり応えてる。

 大満足、大納得の作品。
 監督は『ドント・ブリーズ』のフェデアルバレスさん。

 後で調べて分かって「コイツかい」とは思ったがw
 こんな大作を手掛けることができるとは……感服いたしました。

 時系列とかは詳しく調べてないけど、どうやら第一作の20年後という設定。
 一応シリーズ見てるけど、どんな話だったかもう覚えてない。でも、過去作との連結は多分完璧やと思う。

 てか、過去作見る必要はない。この作品だけで全然楽しめる。その上で、雰囲気とか世界観の崩れは見てて感じなかった。
 最近はリブート多いけど過去作への敬意がない作品が多いからな。

 雰囲気、世界観の崩れがないだけでも凄いのに、それに合わせ話も面白い。
 今んとこ欠点なし。凄すぎ。感想書いてて動揺してますw

 今だに興奮が冷めん。見た後に余韻が残る。後味が続く。
 結構、ホラーとしても怖くてね。それもあって心臓が……ちょっと不整脈っぽいw

 主人公レインはケイリースピーニーさん。
 聞いたことない人で、主役としては地味だったが、その地味さが良い。普通の人がエイリアンと戦ってる感。

 酸血を潜ったり、アトラクション染みたおバカ展開もあったりするが、まずSFホラーとして作品が確立してる。要所を抑えられてます。
 強いて言うなら、もうちょい人死にが欲しかったかな。廃墟だと思った宇宙ステーションが、実はユタニ社の秘密研究所だったとか。

 宇宙ステーションに場を移すんじゃなく、植民星がずっと舞台でも良かった。
 もっとエイリアンの大立ち回りが見たかったな。ま、次作へ持ち越しか。

 後は、欠点とまでは行かないけど懸念点があるとしたらラストですかね。
 ラストの戦い自体は最終決戦で緊張感あって良かったんですが。そこは問題ないんですよ。

 ロムルス……これってプロメテウスやコヴェナントへ話が繋がってるってこと?
 一応、アイツがプロメテウスやらに出てきたエンジニアの祖ってことなんよね?

 なんか感心するような、呆気に取られたような。
 大ヒットで、まず続編製作は間違いないと思うが、この流れでの続編は、ちょっと臭うなw

 元々、人間とエイリアンの異種姦はリドリースコットが初期から温めてた構想とのことだから、そこに文句はないが。
 でも、ディズニーに買収されてのシリーズ再出発で、ポリコレ厳守のディズニー下でどこまで突き詰められるか。

 若干、スピーシーズみも出てきてるしねw 
 スピーシーズみたいにエロ展開があるなら、俺も受けて立つが、尻すぼみになりそうな気もする。

 まぁ、ホラーさえしっかりやってくれたらええんやけど。
 先々のことは置いといて、とりあえずこの作品はオススメ。今を楽しみましょうw
 
 いや〜、面白かったです。それに何と言っても「映画館ってええな」と身に染みた。
 映画館の臨場感が合わさって体全体が飲み込まれた感。

 勿論、サブスクで見ても面白さは変わんないだろうけど、この作品はぜひ映画館で見た方が良いと思います。
 映画の楽しさを久々に思い起こさせてくれた。

 今年1番の思い出かもしらんw
 では、また。




ビバリウムについて、その「育てれば解放される」

2024-08-24 13:34:00 | SF

 アイルランドの奇才、ロルカンフィネガン監督作。異色のホラー映画。
 
 教師のジェマと植木屋のトム。一組のカップル。
 一緒に住む家を探すため、不動産屋を訪れる。

 そこで集合住宅地『ヨンダー』を紹介されるが……


 UNEXTを見てたら目についての視聴。
 突如迷路になり出られなくなった住宅地。置き去れる荷物、奇妙な子供。

 設定自体はありふれてるかなとは。
 まぁ、独特な世界観で引き込まれはする。先がとにかく気になる。

 子供も意味分からんくて不気味。1年足らずで成長し大人になって。
 エイリアンなんか怪物なんか。どんどん不気味さが集約して、ラストへの期待が高まる。

 が、結局何も起きません!w
 結局謎は未解決のまま物語完。

 SFチックというか、世に奇妙な物語みたいな。オチなしのシュール系。
 雰囲気作りはまあまあ。でも、俺は苦手な部類の作品。

 謎や伏線は回収してほしい派。もうちょいはっきりしてほしい。歯切れの悪さある。
 それでも映画としての完成度は良いから憎めない。

 ツッコミ所はあれど見過ごせない感じ。
 フィネガン監督作はもう一作あるんで見てみましょうかね。

 では、また。



アニアーラについて、その永遠の夜

2024-05-27 06:53:00 | SF

 1974年にノーベル文学賞を受賞したスウェーデンの作家・ハリーマーティソン氏。
 そのマーティソン氏が1956年に発表、SFがテーマの叙事詩を原作とした映画。

 ストーリーは、

 近未来、地球の環境汚染が進み人類は火星への移住を開始。
 宇宙船アニアーラ号は8千人の乗客を乗せ発進。火星まで予定三週間の旅。

 しかし、機器の故障で操縦不能に陥り火星への到着失敗。
 アニアーラ号は宇宙を彷徨う難破船になってしまう。


 MRとイサゲルっていう嬢ちゃん2人が主人公?で物語が進みます。
 厳密に主人公がどうと言うよりは難破船に住む人々の過程のお話。

 一応、アニアーラ号は空気やら何やら自給自足が可能で暮らすには困りません。
 AIである《ミーマ》により、人間の脳内にイメージを流し込み不安を取り除けます。

 当初は大丈夫だったんです当初は。
 漂流から数年経ち、ついにミーマが故障。そこから崩壊が始まる。

 不安に耐えきれず自殺者が相次ぐ。
 船内にヒエラルキーが生まれ、カルト宗教が流行り。

 単純に人間の歴史や縮図というよりかは、宇宙独特の雰囲気。
 人間の精神が徐々に狂い荒廃し虚無になる。船は棺と化す。
 
 やたら評価低いけど、めちゃめちゃ面白いよなあ。
 内容としては「で?」っていう、過程を見せられてるだけのオチなしだけど。

 それが面白いんやがなあw
 漂流が決まった時点で、無限とも言える広大な宇宙、破滅は決まっていたと。

 根源的な怖さを表している、と思うw
 とにかく救いがないし話にオチを求める人には向いてない作品やが。

 俺は好きだw
 では、また。



メッセージについて、その非ゼロ和

2024-05-15 05:53:00 | SF

 アメリカの作家テッドチャン氏の『あなたの人生の物語』という小説原作。
 未確認飛行物体との接触をテーマとした映画。

 SF作品の中で傑作と言われてる有名作。
 見よう見よう思ってたんだけど、ずっと先延ばしにしてたw 最近ようやくやる気が出て視聴。

 ストーリーは、突如として未確認飛行物体が世界各地に飛来。
 言語学者のルイーズ、物理学者のイアンは“ヘプタポッド”と呼称された宇宙人との対話に挑むといったお話。

 「なんか宇宙人が来たんやけど何話してるか全然分からん」という、直球すぎる導入。
 当たり前すぎて逆に盲点な切り口。面白い発想やな。

 凄いしっとりとした、品の良い作風。
 丁寧な語り口で話に引き込まれる。

 地味なんやけど、宇宙人に対する不信感や畏敬、その先にある答え。
 宇宙人を通して、人類や地球の未来へ向けて、暖かいメッセージ。

 どうやら原作小説のファンからは不評らしいが。
 確かに懸念として、ルイーズがなんで未来を読めたんかは謎で問題を全部解決しちゃうんは安易だったかなとは。

 ただ不満点はそれくらいで、終盤は理屈無用な展開。聞くのは野暮って感じw
 未知へのアプローチが心象的な話へ繋がってくけど、何でもかんでも理屈が通ってりゃいいわけじゃない。

 映画自体、前向きな内容で、SFだからこそ、こういう展開であってほしい。
 では、また。