おジャ魔女どれみと徒然

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エクスペンダブルズについて、そのニューブラッド

2024-10-26 09:21:00 | アクション

 『ワールドミッション』から9年ぶり第4作目。
 エクスペンダブルズシリーズ最新作。

 何気にこのブログで初めて書いた映画レビューがエクスペンダブルズですからね。
 何だかだ思い入れのある作品。まぁ、たまに思い出して視聴するくらいですがw

 スタローンも御年78歳。そりゃ俺も年を取るわけだな。
 エクスペンダブルズという作品自体も、なんか老いてるというか、哀愁を纏いつつある。

 ストーリーは……まぁ、いつもの通りです。
 核兵器を持ったテロリストを、なんか分からんけどボコす! CIAが言ってるから!

 ストーリーとか、そんなん気にするな!w
 ただ今作はちょっとだけ捻ってあって、シルベスタスタローン演じる主人公・バーニーが初っ端死にますw

 そこから、ジェイソンステイサム演じるバーニーの相棒・リーが仇討ちへ向かうと。
 4作目にして他メンバーにスポットを当てたお話。そこは意外な展開で良かった。

 ただね、ステイサム主人公ってね。それってただのアクション映画じゃない?
 マンネリ打破のつもりなんやろが、今までの作品の良さも同時に消えてる気が。

 ステイサムが先頭を行くのは違うと思う。
 後は作品の特徴である豪華キャストも……豪華ねえ。

 大物はアンディガルシアさんになるんかな。正直あんま知らないw
 後はラッパーの50セント、マッハのトニージャー、ザレイドのイコウワイス。

 悪くはないけど、お祭り感は大分薄れたな〜。
 これで本気でステイサム主人公へ移行するって腹を括った作品なら、見る側も覚悟を汲めたんやが。

 結局、ちょっと外伝っぽいのを作っただけなんよね。
 ただ普通のアクション映画としてはよう出来てると思う。4作続いてる話題作故の、安定した面白さはある。

 後、グロいのもいい。血飛沫ブシャー。
 前作が確かR12で今作はR15。前作は少年漫画みたいな展開やったからな。そこら辺の物足りなさは解消されてた。

 それに置鮎ウワイスも良い。声優が一流揃いで吹替が見やすいのなんの。
 何気の日本人声優のエクスペンダブルズみたいなとこあるぞw

 最後まで見たら、そんな悪い作品ではないとはいえ、コレジャナイ感がな。
 本来は、第4作目はジャッキーチェンが出るんじゃないかとか、話題が目白押しだったのに。

 そこが頂点だったな。
 ま、祭りはいずれ終わるから。その時が来たってとこなんやろね。

 では、また。



アオラレについて、その錯乱

2024-10-20 06:31:00 | シリアス・サスペンス

 UNEXTで目に留まり視聴。ラッセルクロウさんのデブ化で一時期話題になりましたよね。
 ラッセルさんが殺人鬼の役で、たまたまその車にクラクションを鳴らしてしまった女性が執拗に襲われるサスペンススリラーです。

 まず題名のアオラレは一瞬だけw あくまでキッカケで中身はストーカー系。
 てっきりスピルバーグの激突を想像して見た人は肩透かしやろが。アメリカのストレス社会を風刺した作品なんすかね。

 俺が見た中だと『フォーリングダウン』に近い。
 中年オヤジがブチギレるハッスル殺人ムービー。

 レビューやと「ニューオリンズの警察はバカの集まりか?」とか、殺人鬼が普通に彷徨いてる、話の矛盾を指摘する人が多い。
 確かにガバ脚本ではありますが。そこは『ブラックアンドブルー』の聖地・ニューオリンズ。

 犯罪率は他都市の3倍、凶悪犯罪に至っては6倍というアメリカ屈指の犯罪都市。
 警察官の不足も日本以上に深刻で。リアリティに関してはそこまで悪くはないと思う。

 てか、治安の悪さがどうのより、劇中では銃が全然使われなくて、そこが拍子抜けだったかな。
 現実なら銃乱射とか、もっと悲惨な事件に発展しとるやろうからな。

 まぁ、グラディエーター俳優のプライドでしょう。人殺すのに銃なんていらねえw
 90分でテンポ良く、手頃なスリラー映画でした。

 では、また。



三國無双7について、その猛将伝DX

2024-10-18 20:14:00 | ゲーム

 三国志熱が冷めやらず、遂に久々の三國無双に手を出してしまった。
 俺は三國無双は4までやってます。4の発売は2005年……いや〜、時の流れって怖いっすw

 三國無双7は2013年にPS3ソフトとして発売され、2018年にスイッチ版が登場。
 スイッチ版ですら6年前なのか。もう本当に時代に置いてかれとるわいw

 この三國無双7はシリーズでも人気作で、無双シリーズの完成形とも評されてる。
 8でオープンワールド化へ進み、今まで続いてたステージ制最後の作品。

 アマゾンで買ったが、6年前のゲームで中古も全然安くなってないのを見るに、需要を感じさせる。
 世は三國無双オリジンへ向かう中、俺は7を買う。

 
 で、実際プレイしてみての総評を言うと、まぁ、微妙っちゃ微妙w
 それなりに楽しめたが、やり込み具合は『戦国無双5』の方が強かったと思う。

 とりあえず一通り、ストーリーモードをクリアし、武将を強化、秘蔵武器を入手し。
 何時間やったか分からんが、もう飽きましたね。

 いまいち、欠点とか問題点に感じたんは3つかな。ストーリーとキャラとシステム。
 まずストーリーがあんまり面白くない。面白くないというか、三国志じゃないんですよね。

 最近、北方三国志や江森三国志を読んだ後、三国志熱アチアチの状態でこのゲームをやると、あんまやり応えはない。
 三国志と三國無双は違う。諸葛亮がビーム出してるようなゲームで何言ってんだって話だが、それにしたって下地の三国志を無視しすぎかな。

 無視というか無味無臭なんすよね。キャラに人物の名前つけてるだけみたいな。
 プレイしててワクワクしない。蜀伝ですら話が盛り下がってる。

 もうちょい、せめて劉備や諸葛亮の話は盛り上がるようにしてよ。
 魏伝もヌルッと終わるし。もう1回やりたい気持ちはないな。

 アクションゲームだから話は二の次なんかもしれんが、それにしても二の次すぎ。
 許せるのは呉伝と晋伝くらいかな。呉は魯粛や韓当のおっさんキャラが良い味出してる。後、練師がエロすぎw

 意外なのは晋伝ですね。6で出た新要素ですが、当時これ聞いた俺は嫌悪感丸出しでしたw
 晋出すってコーエーも遂に血迷ったかと。ただ、今作で初めて触れて、ホント面白い。

 キャラも使いやすいし、晋伝でけっこう救われた。まぁ、それでも及第点よ。
 後で三國無双6の動画をYouTubeで見たんやが『諸葛誕の乱』のイベントムービーが熱かった。

 司馬昭と諸葛誕が相対するシーンがあって。
 そこで司馬昭が「魏の再興を目指すのになぜ呉の力を使う!」と言い放つんがめちゃくちゃかっこいい。

 この熱さが欲しいんよ。三国志がどうの置いといて、話の熱さ。
 これから戦闘へ、こっちのテンションを上げてくれるような話の盛り上げがマジで7にはない。

 まぁ、7の晋伝だと文欽が狂言回しというかトリックスターになって、違う角度で話の面白さがあって良かったが。
 でも、その晋伝にも致命的な欠点がある。もうね、敵がモブキャラばっかりですw

 晋の時代になったら、劉備はおろか諸葛亮も皆死んでるからね。
 呉とか壊滅的。丁奉と練師しかいない。せめて陸抗くらい出せよ。

 晋伝出すなら、三国志後期のキャラをもっと出してほしい。なんかプレイアブルキャラの選別がおかしいんよな。
 蜀も関羽ファミリー多すぎ。関平だけでいいよ。そこは晋伝に合わせて蜀末期まで生きた張翼廖化あたりが欲しかった。陳寿とか面白そう。

 魏は王異とか李典とか、良いキャラが揃ってはいるが。
 あんま活かせてない気がする。これも話の面白さというか、システム面で問題点があってさ。

 これが7やってて1番の不満なんですが、ストーリーモードが勢力別しかないんよな。
 魏呉蜀晋呂他。この勢力ずつで歴史を追って各ステージを戦っていく。

 俺が大好きな三國無双4は、魏呉蜀で分かれてるのは一緒だけど、ストーリーモードが各キャラ個人の列伝なんすよね。
 そこでキャラの独白やイベント、ある程度キャラの掘り下げがあった。

 それに連続で同じキャラを使いたいっていう時も便利だし。
 7もそういうシステムが良かったな。魅力的なキャラがおっても、ソイツのこと全然知らないし感情移入できない。

 せめて、呉蜀は三部構成にして欲しかった。
 蜀だったら、劉備の前期、諸葛亮の中期、姜維の後期と。

 呉も孫権の晩年の暗君化とか描いてほしかった。それに練師や陸遜がどう対するのかとか。
 7のストーリーって全体的になんか綺麗すぎてね。もっとドロドロしたの見たい。

 個人的には孫策vs于吉が面白かったから、于吉のプレイアブル化ありやと思う。
 孫権の暗君化には実は于吉の影が潜んでて〜とか。とにかく呉伝と晋伝の間を繋ぐような話が欲しかったね。

 まぁ、今まで不満をツラツラ書いたけど、ゲームとしての遊びやすさは全然良い。
 そこに関しては全く不満がない。基本的には良ゲーで、買って損はないと思う。

 キャラや歴史はどうでもいい、敵をバサバサ斬れればいいなら、アクションゲームとして完成はされてますかね。
 でも、三國無双は三国志の物語だってとこをもうちょい大事にしてほしかった。それが俺の個人的な感想ですね。

 来年出る最新作のオリジンは原点回帰をテーマにした作品らしいですが。
 今はそれに期待したいとこ。スイッチ版が出たらプレイしますw
 
 では、また。


駆けるについて、その少年騎馬遊撃隊

2024-10-14 06:24:00 | 読書

 第13回角川春樹小説賞受賞。
 稲田幸久氏のデビュー作品。広島出身の作家さんとのことで、郷土をテーマとした話。

 時は戦国時代、中国地方に覇を唱える毛利家。その麾下の猛将、吉川元春。
 一度、毛利家に滅ぼされながら復活した山陰の雄・尼子家。毛利家へ復讐を誓う、山中鹿之介。

 両将の激突。毛利vs尼子、布部山の戦いを描いた作品。
 賞の選考委員だった北方謙三氏が絶賛。煽り文には吉川晃司さんも登場w ご先祖様やからね。

 「北方謙三も、これでやっと筆が置けるか?」だって。
 ちょっと褒められすぎな感じありますが、実際褒められすぎですねw

 普通の時代劇小説。面白いは面白いです。
 結構、読みやすいし。堅苦しくない。歴史が苦手な人でも楽しめると思う。

 まぁ、良く言えばライトな文体で話も軽い。
 悪く言うと、薄っぺらい感じはあるかなw

 毛利方、尼子方を交互に描いて、全員主役みたいな。それぞれ信念を掲げ、戦いへ挑む。
 それはいいんだが、ちょっと誇張に書きすぎだな。白々しいというか、人物描写が歯の浮くような感じがしてな。

 特に毛利方。毛利の武将って、そんな良い奴らなんかね?
 まぁ、俺が吉川嫌いってのもあるがw 吉川といや関ヶ原で酷い裏切りをした空弁当の野郎がいるし。

 吉川元春がそんな大した志持ってたんか?
 田舎武将らしく、もっと狭量だったんじゃないか思うが。

 作家の価値観によるとはいえ、なんか美化されすぎな気がする。
 悪者とまでは行かなくても、毛利方はもうちょい薄汚く書いてほしかった。

 それに、どうせ皆、山中鹿之介に肩入れするじゃんw
 毛利好きになる奴とかおんの? 鹿之介を応援するに決まってるじゃん。

 正直、毛利より鹿之介主人公の作品が見たかったなw
 本末転倒な感想になっちゃったけど、でも、まあ、合戦が始まったら胸熱な展開で読み応えありました。

 とにかく読みやすくて頭の中に映像が浮かびやすいのも良点。
 映画にしても面白そうだなと感じる。てか、絶対実写化するやろこれ。

 続編が既に発売されてて、いずれは読みますかね。
 でも、それより最新作の楠木正成の作品の方が面白そうだけどw

 実写化を期待しつつ、次作もレビューしたいですね〜。
 まぁ、次作は上月城の戦いで、読む前から悲しみが湧きますが。やっぱり読むの止めようかなw

 では、また。


あんのことについて、そのサルベージ

2024-10-10 07:05:00 | 邦画

 今年6月に公開された衝撃の実話映画。アマプラに登場。
 時は2020年6月。朝日新聞に掲載された記事から端を発した作品。

 ストーリーは………というかほとんど実話なんですが。
 主人公の杏。彼女は小さい頃から母親から虐待を受け、お金を稼ぐために売春を強制させられていた。

 2018年。杏は売春とともに麻薬に溺れ、とうとう警察に逮捕される。
 そこで聴取を担当した刑事に、元依存症患者が集まる自助グループへ誘われ、売春と薬から距離を取る。

 グループの活動を取材する記者と仲良くなり、介護施設を紹介され、そこで働き始める。
 夜間中学へ通い、知り合いもでき、居場所を見つけ始めた最中。

 2020年、新型コロナウイルスの流行。
 そこから、杏へ差していた光明が徐々に閉じていく。

 といったお話。
 後半の赤ちゃんを預かる下り以外は全て実話とのこと。

 誰も救われぬバッドエンドの絶望映画とのことで、覚悟しながらの視聴でしたが。
 まぁ、そんな見辛くはないな。R12作品で、生々しいシーンはカットだったりマイルドになってる。

 話が淡々と進み、映画として洗練された見やすさやとは思う。
 話は本当に分かりやすくてスルスル頭に入ってくる。でも、もっとグロくて良かったな。

 見応えは少し落ちてる。あっさり感は否めないけど、映画表現として、ここまで持ってきたのは称賛する。
 『子宮に沈める』でも思ったけど、描けない限界はあるから、まぁ、仕方ないかなとも思う。

 バッドエンドながら、高評価絶賛されてる作品。
 個人的な感想を言えば、『うらやましい』と感じました。正直な感想です。

 だって、普通に生きてて、映画になるような人生なんてないもんな。偉人でもない限り。
 最近見たのだと『ニトラム』とか。落ちるとこまで落ち、初めて人生が完結する。そういう生き方もあるんじゃないか。

 自殺する、他人を殺す。もちろん決して褒められたことじゃないんだが。
 ないんだけど……そこから分からない。そっからはそれぞれの心の中にあると思う。

 でも、結局、大事なんは1日1日生きることなんじゃないか。
 例え破滅が分かっていたとしても、1日1日を指折り数えながら生きる。

 例え、今日か明日、自殺したり他人を殺すとしても。
 問題の先延ばしだとしても、1日1日を生きる。それだけなんちゃうかね。

 なんか映画を見てる最中や直後は、そんなに感慨は湧かなかったけど。
 こうやってレビューを書く段になると色々考えさせられる。

 皆さんもぜひ見るべき。オススメです。
 良い映画でした。

 では、また。