おジャ魔女どれみと徒然

おジャ魔女のこと、

日常のこと、

いろいろ。

なぜ君は絶望と闘えたのかについて、その夏の海

2021-07-27 09:40:00 | ドラマ作品

 光市母子殺人事件をテーマにした本作。
 想像を絶する。見たら言葉を失う。

 本当なら自分の意見を書いた方がいいでしょうが、書き様がないねこれは。

 てか、本村さんって嫁さんと同い年だから、23歳からずっと戦い続けてたんやな。

 仕事続けながら裁判出てテレビ出て総理に会ったり。
 それを10年間も。誰ができるこんなん?

 当時はボーッとニュース見てただけだったけど、この事件から色んな物事が変わったんやな。
 被害者の保護について。国から法律から裁判や社会。それを全て1人の青年が始めたんだから、すごいよね。

 家族への愛か。犯人に対する憎しみか。社会に対する怒りなのか。

 何がこの人をそうまで突き動かしたのか。
 人間には秘められた力があるんやな。今を生きる使命や理由が。

 でも、そんな力に気付かず家族と幸せに暮らせていたら……
 本村さんは再婚なさって今は穏やかに暮らしてるそうですが、それにしても何と壮絶で残酷な運命か。

 一概に加害者が全て悪いってわけでもないのがな。

 遺影持ち込みの下りも最初は怒ったけど、裁判官も人の子だからって後々話を聞くと納得できるんすよね。
 我ながら直情過ぎてあのシーンはシュンとなってしまったw

 少年側の弁護士の立場だって、犯罪者は全員死ねばいいでは社会が崩壊しかねん訳で。実際に冤罪だってあるし。
 死刑の有無も、じゃあオウムみたいなテロリストやノルウェーのブレイビクのような大量殺人鬼をどうするのか。

 今回は18歳だったけど、もし小学生や中学生が2人3人殺す事件が起きたら?
 少年法や未成年はどこまで守られるべきで、境界線はどこから引かれるのか。

 そして、こういう時に絶対聞かれる「自分の家族殺された時どう思うねん?」というテンプレ質問返し。
 本来ならこんなん感情論以外の何物でもないんですが、切っても切り離せないのもまた事実。

 単純な二択じゃないのがな。
 人間が人間を裁くという時点で、何よりの矛盾なんだと思う。

 色々御託を述べてしまいましたが、とにかく題名の通りなんですよ。『なぜ絶望と闘うことができたのか?』
 イマイチなんか知名度が低すぎる気がする。もっとこのドラマ有名になってもおかしくないと思うんだけど?

 少なくとも俺はこのドラマを見てなかった自分を今恥じてます。ぜひ多くの人に見てほしい。
 では、また。


祈りの幕が下りる時について、その嘘は真実の影

2021-07-15 16:13:00 | 刑事・社会

 新参者シリーズ完結作。

 砂の器意識と言われるだけあってそれに匹敵する傑作。

 とはいえ、シリーズ見てないとって部分はあるだろうな。
 まぁ、意味分からんという人はガタガタ言わずドラマ全話と麒麟の翼を見てください!! 面白いから!!

 途中ちょっと端折りすぎなのがな~。

 親子で結果的に4人殺してますからね。さすがに殺り過ぎ。
 砂の器はまだ同情の余地ありましたけど、祈りの幕は微妙なラインに差し掛かりつつある。

 気になる点はあれど、概ね二つの親子の因縁を上手く絡めて、スピード感のある作品に仕上がってます。

 ドラマを見た人は間違いなく感動すると思うし。新参者終わるのヤだぁ〜!

 もうずっと余韻が残る。後引く面白さ。
 では、また。



 

見えない目撃者について、そのティアーベル

2021-07-04 11:35:00 | 刑事・社会

 警察学校を卒業したての浜中は運転中の事故で弟が死亡。
 自身も事故の衝撃で失明してしまう。

 それから3年後、

 浜中は家族と将来を失った絶望から未だ立ち直れずにいた。
 そんなある日、盲導犬と共に道を歩く浜中の耳に車のブレーキ音が聞こえ──


 本格的サスペンス映画ということで。斬新で面白かったです。

 最後までハラハラドキドキさせられる。
 ジェットコースターみたいに見始めたら止まらない。

 東映は最近良い映画作りますね。
 感服いたしました。

 ただ見終わった後、冷静になると……
 こうしてレビューを書く段になるとイマイチ物語にのめり込めなかったかなとw

 結局、最後まで主人公が事件に関わる理由が宙ぶらりんだった。高杉真宙なだけにw

 似てる内容だとボーンコレクターだけど、

 やっぱり主人公が敏腕刑事やらベテラン捜査官だったとかそういう設定が必要だったんじゃないか。
 国崎も何で首突っ込んでくるのか分かんねーし。

 これで拐われたのが国崎の妹で~とかなら分かるけどね。
 それで元警官の浜中に藁にもすがる気持ちで~とか。物語は終わりと同じくらい初動も大事ですから。

 犯人も相当マヌケだし。途中からもうヤケクソw
 最初はトリック使って欺いてたのが最後のアレはなんだったんだろ。

 国崎を狙うくらいならまず最初の目撃者である浜中を狙うべきだったし、そこも順序が逆であやふやなんよな。

 知能犯を描きたいのかシリアルキラーを描きたいのか。よく分かんない。

 後、色々ハッピーエンドなんも納得いかん。犯人殺しちゃうしw

 あれ正当防衛にはならんやろ。
 都合の良い展開かつ見所重視で説明を置き去りにした感。中々両立は難しいのかもせんが。

 韓国原作で中国版出てリメイクが繰り返されてる作品だけど、
 そもそもリメイクする必要あったんかね?

 韓国に頼まれたんかな?
 中国がリメイクしたから次は日本も……みたいな流れや空気を読んだ作品。

 メディアミックスなんか?w

 まぁ、こちらとしてはツッコミ映画を供給してくれてありがたい限りですが。
 レビューの書き甲斐があるw

 では、また。