おジャ魔女どれみと徒然

おジャ魔女のこと、

日常のこと、

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バッファロー66について、その世界一優しい人

2024-05-19 00:43:00 | ラブストーリー

 5年の服役を終え、刑務所を出所するビリー。
 行く宛がなく、とりあえず故郷へ帰ろうとひとまず実家へ電話する。

 ビリーは服役のことを言い出せず仕事をしていたと誤魔化し、咄嗟にフィアンセを連れて帰ると嘘をついてしまうが──。

 なんか、ほっこりほのぼのとした映画w
 見る前はもうちょい剣呑とした、最後は主人公が死んじゃったり、悲惨な展開、破滅が待ってる系かと思ったが。

 全然そんなことないw ずっと暖かい世界。
 監督・脚本・出演、ビンセントギャロ。見た目怖そうなのにムッチャ優しい話。意表を突かれた。

 黒沢清監督と同じく、ギャロ監督も小津安二郎リスペクトとのことで。
 固定カメラってのは同じやが、見せ方が独特でテーブルがクルッと回ったり、話以前に見てるだけで面白い。

 話もストレスフリーで、ちょっと身構えてた分、びっくりしました。
 まず出てくる奴、全員かわいいよなw 愛嬌がある。特にビリーレイラのカップル最高。

 でも、レイラは何でビリーについてったんすかね? そこは終始謎だった。
 逃げ出せるタイミングは沢山あったから意図してついてったんやろが。

 ストックホルム症候群ってのもある。
 レイラがおバカなんかお人好しなのか。考え方次第見る人次第で楽しみ方があると思う。

 最後のビリーがめちゃめちゃかっこよかった。最高のラストでした。
 まぁ、銃ぶっ放さないなんて本来当たり前じゃんって話やけど。

 ヤンキーがちょっと良い事すると美化される現象。
 それはそうなんだけど、人生の歩み方はそれぞれ違うし、その過程と結果が大事かなとは。

 紆余曲折せんと見つからん物もある。
 そして答えは意外にシンプルだったりする。

 では、また。



僕の美しい人だからについて、そのWHITE PALACE

2023-05-15 19:48:00 | ラブストーリー

 27歳のエリート広告マンのマックス
 彼は妻を亡くし、未だ立ち直れずにいた。

 友達が開いたパーティーの帰り、飲み直すためにバーへ入り、
 そこで一人の女性、ノーラに出会う。

 気付いていますでしょうか?
 俺が年末から、年の差恋愛映画ばかり見ていることを。

 まぁ、特に意味はないんですがw
 たまたま重なっただけで。

 この映画はその集大成になる作品かも。
 年上女と年下男の情景が、見事に、しっくり描かれてる。


 まずノーラのキャラが良いですね。なんか叔母とか従姉みたいな。
 凄い親しみを感じる。親戚の大雑把な雰囲気w

 かといって、年の差の引け目に一番繊細でもある。
 居たたまれなさというか、彼を思うが故の葛藤。

 演じるはスーザン・サンランドンさん。
 「テルマ&ルイーズ」のルイーズの方。流石の名優ですね。


 マックスの紳士さも良い。
 今まで見た年の差映画の中では一番好きなキャラかも。

 一本気な性格が大好き。受け入れる、受け止めるという姿勢。
 すっげー謙虚。男として尊敬する。めっちゃカッコいい。


 映画もスカッとする終わり方。
 良いね、捻りのないラブストーリー。まぁ、ノーラの根負けです。

 はいはい、お幸せに!!w

 素直に祝福したくなる、そんな作品。
 では、また。




美しい絵の崩壊について、そのTwo mothers

2023-05-12 18:51:00 | ラブストーリー

 オーストラリアのとある海岸。そこに住む2つの家族。
 ロズとトム。リルとイアン。それぞれの母。それぞれの息子。

 ある日、その絵画のような関係は崩壊する……。

 かなりキモいと噂の問題作。
 親友の母・息子同士が、それぞれ恋愛関係になってしまう。

 話はロズとリルの少女期から始まり、家族には歴史ありと。
 端から見ると悲劇にしか見えないが、当人達にとっては必然。

 それぞれの絆があっての恋愛。そこは否定できない。
 否定はしないが、キモいのは確かw

 一種の多様性ではあるんだけどね。
 多様性って、裏を返せばソドムとゴモラまっしぐらだからなw

 原作者・監督が女性ってことで、おばちゃんの妄想。
 そんなこと言ってもね、世の中には男が考えた、もっと下世話な話が沢山あるやろと。

 そういう反論されると、それは否定できんしな。
 ただ、この映画見ると男の作品なんて所詮幼稚やなと感じるw

 女性の考える話の方がグロいし、それが肯定され始めてる世の中。
 ちょっと危険な香りがする。この何とも言えない怖さ。

 小さな入り江に潜む、この狂気。

 2023年はさらに狂乱に
 では、また。




燃ゆる女の肖像について、そのオルフェウス

2023-05-11 19:28:00 | ラブストーリー

 18世紀、ブルターニュの外れにある孤島。

 結婚を控える令嬢・エロイーズ。
 彼女の肖像を依頼された画家・マリアンヌ。

 孤島を舞台に、二人の密儀のような逢瀬が始まる。

 2023年、最高傑作。やはり、この映画しかないでしょう。
 同性愛作品の新しき聖典と称される、『燃ゆる女の肖像』。

 陰影、色彩、奥行、距離感。綺麗過ぎて気持ち悪くなるw
 少ない登場人物、孤島、11日間。無駄は悉く削ぎ落とされ。

 島全体が絵画のように、最後は篝火のように燃え上がる。
  限られた枠の中で、限り無く女性美を追求した傑作。

 ノエミ・メルランさんの眼力。アデル・エネルさんの佇まい。
 人間力やオーラの強さ、画面を通して伝わってくる。

 てか、フランス人って裸とか一切躊躇ないんだなw
 良い意味で役者じゃない。体当たりの演技、どの国も敵わん。

 
 まさに聖典であり、同時に『禁断』の域にも達した。
 無駄を省き、美しさで傑出し。だが、ある種の排斥でもある。

 赤ちゃんと子供の横で中絶とか、ビビったわw
 これが許されたらどんなゴア表現もアリやろw 何よりのゴア表現。

 女性や愛情の美しい部分を摘出した作品。
 そして、生理や妊娠など女性の尊い能力まで否定した作品でもある。

 例えれば、濃縮めんつゆ。至極のめんつゆです。
 ただし、味わう際に水で薄めるのは言語道断。

 ましてや、素麺につけて食べるなどもっての他。そんな映画。
 おいw 変な例えで今年の傑作映画レビューが終わってしまうw

 だが、徹底的な切り取り。不安になるくらい。
 何か、この映画を機に、全てが変わってしまうような。

 動揺を誘う衝撃作。2023年はこれで決まり。
 では、また。




理想の彼氏について、そのThe Rebound

2023-05-10 19:39:00 | ラブストーリー

 夫の浮気が原因で離婚。シングルマザーとなったサンディ。
 彼女は二人の子供を連れ、ニューヨークで暮らし始める。

 そこで喫茶店で働くフリーター・アラムに出逢う……。

 ストレートなラブコメディ。
 前回見た『恋はデジャヴ』ほどじゃないが、単純で面白い。

 ゼタジョーンズさんが美人でエロいw
 永作さんの可愛さと双璧を成す。『人のセックスを笑うな』。

 人セクとの違いは男女の衝突を描いてるとこか。ラブストーリー。
 日本人はスケベなんすよw 性欲の為だけにセックスをする。

 アメリカ人の方が実は繊細だったりするかもね。
 愛情と性欲と実生活と。擦り合わせであったり、見極めようとする。

 傷心でインド旅行しちゃうあたりベターだがw
 再会の下りが偶然なのが、ちょっとな~とは思った。

 普通に会いに行けw あやうく誰も幸せになれないところだった。
 まぁ、忘れていくってのも現実なんかな。

 人セクとセットで借りると面白いかも。日米の対比が見れて。
 俺はこの映画の方が好みかも。物語は綺麗事の方が良いw

 では、また。