おジャ魔女どれみと徒然

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シン・エヴァンゲリオン劇場版:Ⅱについて、その「全てのエヴァンゲリオン」

2021-05-29 04:30:00 | アニメ 映画
 ハリソン君さんのブログを読んで視聴。
 唐突かつ急激に見たくなってしまった。興収はシンゴジラの82億を越えてるそうな。大ヒット作になってますね。

 てか、見終わってから既に1ヶ月経過w
 レビューを書こう書こうとしてたのに気持ちの整理がつかず。

 もうこのまま書かんでもええと思ったんですが、この気持ちを抱えたまま過ごすのは無理だなと。やっぱり書くことにしました。
 上手く言語化できるか不安だけど。でも、こういう時にブログで発散というか利用しないと意味ないすからw

 モヤモヤモジモジと。悲しいような切ないような。
 てか、俺ぐらいの浅いファンですら結構うちひしがれてるのに、ガチ勢の気持ち考えたらそりゃもう……

 自分の中で何かが終わったとはっきり分かる。子供時代の終わりなのか何なのか。
 何かは分からないけど区切りはついてしまったなと。○○ロスみたいな喪失感とも違う。惜別と言うほど余韻があるわけでもなく。目の前にバシッと線が引かれる決別とも言うべき感覚や感情。

 突き付けられる。映像や映画以上の概念を見せられたような。
 とにかく凄い作品。歴史的な瞬間を目撃した。俺はこの体験を一生忘れないと思う。



 まぁ、ガタガタと御託並べてますが、序破Qの前三作見ずに直でこの最終章見ただけの感想なんですがねw
 アマプラで序破Qやってたからそれ見てからにしようかなと思ったけど、面倒くさくてやめたw

 TVシリーズや旧劇はしっかり見てるし序破Qも見てないながら話の筋は知ってたんで大丈夫だろうと。
 実際見てみたら全く無問題で逆にびっくりしたくらいw

 あらすじを冒頭でやってくれるし、それだけ見たら充分だったな。
 いっそ見なくて大丈夫ですってアナウンスしてくれたら良いのにw そしたらもっとヒットしそう。序破Q見てないから敬遠してる奴けっこう多いだろ。

 てか、あんな終わり方だったら四部作もいらんかったw
 正直シビアに言っちゃうと、十何年かけてあのエンディングを目指してたとしたら時間の無駄だったとは思う。

 そもそも旧劇でしっかり完結してたのに何を蒸し返す必要があったんかって。
 映像が綺麗になったり、リメイクするメリットはあるんでしょうが。メリット以上の効果や意義が本当にあったのか。疑問。

 ただあんな終わりとは言ったけど映画自体はめちゃくちゃ面白い。
 面白いというより楽しかった。エヴァの終わりというライブ感。ワクワク感がたまらんかった。

 時間の無駄なのに面白いという。矛盾してるのは自分でも分かってるんですが。
 だから、言ったでしょ? 言語化が難しいってw もう既に評価の外側にいる作品ですから。

 とにかく凄いものを見たという衝撃や感動だけ。
 強いて言うなら寂しさと隣り合わせってとこ。思い出の作品が完結するという。何とも言えないむず痒さやもどかしさ。

 多分、この映画を見た人は全員そういう体験をしてるんじゃないすかね?
 気持ちの共有、観客が一体になる感覚。ある種の補完計画ですよこれはw

 衝撃や感動で思考停止状態がずっと続く。
 まぁ、それだとさすがにあんまりだし。真面目に評価や感想を書こうとも思うんですが何も文章が浮かばんw

 てか、感想や評価以上や以前にこの映画を見た第一印象。



 庵野、元気そうw



 なんかもう、ホッとして何もかもどうでもよくなりますよねw
 TVシリーズの時にはよく鬱だとか精神的に追い詰められて~って話を聞いたけど、この映画を見た限りではあんま暗い気持ちではなさそうだよな。

 もはや精神鑑定w でも、先に安心が勝ってしまう部分はどうしてもある。
 まぁ、1995年にTVアニメ。1997年に旧劇。2007~2021年に新劇と。庵野監督としてはやっと終わったって感じ?

 製作の苦労というよりかはエヴァファンとの闘いの日々でもあったでしょうし。
 期待に答えるという重圧の連続。それにエヴァファンと言えば、庵野は作品を投げ出した~とバッシング。かと思ったら庵野が作るエヴァ以外は認めない、面倒くさい連中ばっかですからねw

 ようやく解放されたというとこ。
 ずっと付き合い続けて……映画の内容とは関係ないんですが過程込みでつい拍手を送りたくなってしまう。稀有な作品。

 それだけエヴァがいかに愛されてきたか。その集大成。有終の美を飾れたんじゃない?
 まぁ、肝心の物語自体はあんま完成度は高くないと思いますけどw 結局、謎は残ったまま。

 とにかくエヴァの最後という解放感だけで最後まで突っ切った。
 良く言えばポップな仕上がり? シリーズが持つエヴァ感というか雰囲気をエンタメとして明るく見せてる感じ。

 万人受けはするけどエヴァの長所である考察は捗らなそう。てか、いい加減、考察を打ち切るためにこういう作りにしたんかも。
 意味分からん部分が本当に意味分からん。謎もちゃんと謎のまま。戦闘シーンの迫力で映画として見応えは充分とはいえ。

 セリフももうただの中二病だし。見てて「うわぁ…」と。
 冬月先生の「イスカリオテのマリア」とかゾワゾワしましたw

 てか、マリって何なの? こいつの立ち位置いまいちよく分からんかった。
 そんなどうしても出したいキャラだったんかね? ヴィレの連中の方が楽しそうだけど。

 サクラめっちゃ好き。アスカの女房ツッコミ笑ったわ。
 それこそミサトさんやリツコさんにも時間割いてほしかった。キャラの使い捨て。消化不良は否めない。

 昔のアニメみたいに『ハリネズミのジレンマ』。
 人間関係のどうしようもなさとか、人と人が傷つけ合いながらも生きていくしかない悲壮感や哲学的な、往年のエヴァのイメージは一切ない。

 キャラもめちゃくちゃ自分の心情ハキハキ喋るし。すっげー素直で良い奴らばっか。ジレンマでも何でもないっつーのw
 ゲンドウはただの愛妻家。嫁ロスで世界を滅ぼしかけるというw まぁ、最後にゲンドウの話をちゃんと聞けて良かったわ。旧劇の「すまなかった」の一言の方が好きだけどね。

 シンジ・ゲンドウの親子対決とか梶さんとミサトの息子とか。これが見たかったという要所は押さえていた。でも、もうちょい別の掘り下げ方があったんじゃない~?
 最後の宇品新川駅はもはや記念撮影だし。庵野監督は山口県宇品市出身。

 神木隆之介登場でとうとう「君の名は」の世界に迷い混んでしまったかとw
 ちょっと作画も似てるしよ。エヴァと言えばロボットアニメの概念を打ち壊した斬新さが売りだったけど、この映画に関して言えば今まで見たことないもの、新しいものを作ってやるぞという気概や気負いみたいなのはあんま感じなかったかな。

 まぁ、破の時点でまどマギのパクリとか言われてたし。
 変に気負わなかった分、良い意味でストレスなく見れた。斬新さよりも娯楽性重視。これはこれで正解。

 ただちょっと全体的に完成を急いだ突貫工事。焦りみたいなものは如実に感じた。
 投げ槍や雑というよりかは焦り。シンゴジラも公開日寸前まで編集作業をしてたというこだわりぶりだったし。この出来から推察するにエヴァはとうとう間に合わなかったんじゃねーかな?

 やっぱコロナ禍でいつ公開できるか分からない不安もあったんかね。
 一回延期してるわけだし。かと言って責めるつもりはないんだけど。

 その焦りも含めて庵野監督らしさのような気がする。
 妙な心地よさというかこの何とも言えなさ。宇多田ヒカルさんのエンディングと相まってほろ苦い後味。映画にとって良い作用になってる。

 むしろ未完成ぐらいが丁度良い。エヴァまた作ればいーじゃんw
 話もまだ続きそうな気もするしな。庵野監督も特撮やってる内にまたやる気出すんじゃね?と何となしに思う。

 25年に渡る作品もこれにて完結。
 それでも未だに喉まで出かかってる何かが取れずにいる。

 ブログ書いて大分マシになりましたが……
 今日ほどブログ開設してて良かったと思った日はない。

 後は御自分の目で確かめてみてください。
 記事を読んでいただき、ありがとうございました。

 では、また。



しんがりについて、その山一證券 最後の聖戦

2021-05-25 13:26:00 | ドラマ作品

 山一證券。

 四大証券と謳われた名門は1997年11月、突如として破産。
 創立100年を節目にして自主廃業を選択する。

 グループ会社含め社員1万。当時内定が決まっていた490人が一瞬で前途を失う。
 そして何より会社に資産を預けていた顧客は大パニックを起こす。

 なぜ山一は消え去らねばならなかったのか。
 真実を追い求めた「殿軍」の物語。



 正直、泣いちゃったわ。

 これ見て感動しない日本人はいないと思う。
 もしグダグタ抜かす奴がいたら俺が殴る。それほどの傑作。

 最高に面白い。半沢より面白いと思う。
 まぁ、敗軍の美学。判官贔屓まるまるなんだけどさw

 一番有名なのは野沢社長の謝罪会見なんでしょうが。

 それ以前それ以上の話。野沢社長がかわいそうのは確かなんですけど。
 就任3ヶ月で会社が潰れるしw

 でも、「知らない」で済まされるわけじゃない。

 結局は口どめに加担したから。野沢社長に同情的な意見多いけど、
 この人を英雄として描かなかったのはすごい良いことだと思う。

 背信の階段。すごいよね~。営業特金だの総会屋だの。
 飛ばしに花替え。内務官僚に社内政治か。

 同情ってわけでもないけど。なんというか…社員も悪くないとはいえ無知すぎた。

 てか、営業マンにそのまま株を運用させるって意味不。
 この時代、プロのトレーダーとかいなかったんかな?

 原因の大元を作った事業法人部は逸早く再就職で逃げ仰せるという。
 まぁ、残る方がバカって考えも分かるんだが。

 それでも過ちを正す。反省を貫く。
 その姿勢、嫌いじゃないよ!!

 事前にwikiだのYouTubeで下調べが必要とも思うけど、
 用語も途中で挟んでくれて親切。初見でも見易い。

 萩原聖人さんがうざったいくらいw
 実写カイジで藤原竜也さんがイジられたりするけど、この人もカイジ声優なだけあって自己主張強い。

 アジトの友情や連帯感。感動した。
 潰れた会社にどうしようが、そりゃ無意味です。誰でも分かることなんです。

 それでも踏みとどまる。日本人の心だと思う。

 では、また。


禅について、そのZEN

2021-05-19 02:21:00 | 時代劇

 日本曹洞宗の開祖・道元禅師の物語。

 最初の中国語はびっくりした。さすが角川演出。
 他にも誇張・強調しすぎなシーン多かったですけど面白く見れました。

 波多野とか急に出てきたり、後々調べないと分かんないことも多くてちょっと端折りすぎなとこもあるかな?

 道元を知る・禅の思想を知るという点で本当の入門や導入って感じ。
 仏教に詳しい人は見応えないと思いますが初心者だったら楽しめる。

 実際に俺は見た後、坐りたくなってきたw

 中村勘九郎さんの演技が素晴らしい。

 道元という人は只管打坐という一見簡単そうな教義を打ち立てたと思いきや、
 正法眼蔵という学術書も著す二面性や深い見識を持ってたわけですが、その中の人柄や人間的な部分をよく表せてたと思う。

 「禅」ってタイトルがちょっと詐欺かもしんないw
 道元の伝記物とかヒューマンドラマみたいなもんですかね。

 寂円・公暁の友情であったり、
 道元の最後は母親の遺言を果たしたってことでもあるんかな。

 そういうストーリー展開も好感が持てる。
 おりんの入宋はやりすぎだと思うがw

 これから道元という人を知りたいとか
 禅って何?って人にはおすすめの一本。

 では、また。





復讐するは我にありについて、その「我これに報いん」

2021-05-13 06:15:00 | 刑事・社会

 なんか松竹ってこんな映画ばっか撮ってね?w
 西口彰事件を元にした小説原作。

 1963年10月から1964年1月まで殺人5件、詐欺10件、窃盗2件。

 時期的に「黒い金メダリスト」、実家がカトリックなこともあって「悪魔の子」と呼ばれた連続殺人鬼。

 原作者の佐木隆三さんはリアタイで事件の裁判を傍聴したこともあるって人で、
 それ故のリアリティがありながら大胆な解釈やアレンジ。

 この勢いは凄い。
 作家のイマジネーションの勝利。

 そこに映画、実写としての長所を取り入れた作品になるんすかね。
 最初、逮捕から始まって、ちょっと話が分かりにくい。でも、徐々に紐解かれていく。そこも面白味の一つ。

 カリードの道みたいな感じ。

 マフィアと殺人鬼の違いですが、実在の事件だし脚色もしっかりしてるから「復讐するは」の方が骨太に出来てると思う。

 登場人物もかなり印象的。
 特に巌とひさ乃のやり取り。この剣呑な雰囲気シビレるな。

 三國連太郎さん、倍賞千恵子さん、小川真由美さんの存在感も大きいですが、何より主演の緒形拳さん。

 サイコパスならこの前見た熱帯魚のでんでんさんと同じでも、人間としての哀愁や魅力は緒形さんの方がありますね。
 まぁ、もともと事件の内容が違うから一概に甲乙付けられませんが。

 逃避行という点なら、最近だと市橋か。
 でも、この人ガチ逃げだしなw 昭和男のダイナミックさには勝てないっす。

 ストーリーとしても面白い。
 最後の遺骨ぶち撒けとか、象徴してると思うわ。

 家族にすら拒絶され帰る場所もない。
 この前「すばらしき世界」との対比について書きましたけど、やっぱ間違ってないんじゃないか。

 的外れではあるかもしれないですがw
 書いてる自分でも意味分かりませんw

 ただ、なんかね。

 突き放す突き飛ばすような、人との距離感や拒絶心。
 そこだけは昭和も令和も変わらないのかなと。

 昭和は直接的というか、令和の今はコンプラだのポリコレだの叫ばれてる世ですから。

 建前の方がどんどん大きくなってる気がする。
 一見優しいようで、他人との距離がこれほどぎこちなく、おぼつかない社会。

 世界はこれから良くなるんですかね?
 では、また。



すばらしき世界



丑三つの村について、その「もはや夜明けも近づいた」

2021-05-08 05:47:00 | 刑事・社会

 1938年5月21日、主犯・都井睦男21歳。

 村内の11軒の家を巡り33人を死傷。
 その後、自殺。

 津山事件を元にした作品。ほとんど史実通りやったな。
 村社会って怖いね。「楽園」でもそやったが。

 途中からもはやPOVでしたw
 津山事件を知る上では重要な映画なんじゃないすかね。

 この事件が今まで日本の単独殺人の1位だったわけですが……
 2019年の京アニ放火がこの記録を上回る。死者36人。

 狂気が身近に寄ってきた感じ。

 津山事件は小さな村の話だが、今は日本全体が正直なとこ、村社会みたいなとこあるからな。

 この映画の主演を務めた古尾谷雅人さんは後に非業の死を遂げることになります。

 借金や遺産争いの渦中で自ら命を絶った。

 誰かに相談した所で解決した問題ではないとはいえ、
 最後まで自分で抱え込み孤独のまま。周りの人間も助けようがないから諦めて知らん振り。

 それが当たり前になってる。人と関わらない方が身のためだから。
 今の世の中はどこかおかしい。

 では、また。