おジャ魔女どれみと徒然

おジャ魔女のこと、

日常のこと、

いろいろ。

ニューオーダーについて、その80万ペソ

2024-06-23 04:37:00 | ディザスター・テロ

 『カンヌの申し子』と称されるメキシコ人監督ミシェルフランコ氏の最新作。
 ドギツイ、バッドエンドやシリアス展開を撮るので有名だそう。

 かなり怖い内容の作品らしいが。ホラー映画好きとしては避けて通れない。早速視聴。
 見てみたら、こりゃ凄い。なるほどなあ。怖いってそういう意味かよ。

 ストーリーは、貧困層のデモが暴徒化、それに乗じてメキシコ軍が蜂起。軍事政権樹立。
 その混乱に呑まれた、金持ちの夫婦と、その夫婦が住む家で召使いをしていた親子のお話。  

 要は人怖。それとビックリするくらいの胸糞です。
 グロとかそういうんじゃなしに、あっさり人を殺します。

 虐待とかしない。用が済んだら殺す。
 人間を物みたいに、この無機質さ。命の軽さ。

 金持ちは騙され貧乏人は死ぬ。社会の無情。ようこんな話思いつくなって。
 胸糞では一番かもしらん。完璧に胸を撃ち抜かれたわ。

 人には勧めませんw
 では、また。




インポッシブルについて、その思いがけない旅路

2022-10-04 06:42:00 | ディザスター・テロ

 2004年、スマトラ沖地震。
 たまたま休暇で訪れ、被災したスペイン人一家の実話映画。


 まず津波表現。見事。
 でも、本当に奇跡なんだろうね。この家族は。全員生存

 じゃなきゃ映画にしないだろうがw
 津波ってミキサーなんだな。木にアバラ逝かれるとこ。痛ェ。

 もう一、二撃来てほしかったけどね。
 死者22万人という史上最悪の津波。もっと過剰表現でも良かった。

 実際の津波も2度来ると言われてるしね。

 東北大震災も、一回目の津波で避難したのに油断して。
 二回目の津波にやられて被災者が増えた事例がある。

 まぁ、被災後の、家族との再会が主旨みたいだから、しゃーないが。
 もうちょい津波の絶望感あっても良かった。


 主役は5人家族で、それぞれフォーカスしてるけど。
 トムホランド演じる長男ルーカスが大金星。

 やはりスター性は隠せないようでw
 長男の頼もしさや勇敢さ。主役として確立しとった。

 俺としては主役はナオミワッツさんの乳首と言いたいとこだがw
 ユアンマクレガーさんのパパとか、大人はちょっと頼りなかった。

 こういう時は子供の方が強いんかね。
 大人は悪い意味で現実的で、子供は良い意味で果断。

 まぁ、全員、裸足で頑張ってましたから。
 これ以上、言うこっちゃないか。


 総合点として、中々の良作だった。
 本当に被災した人にとっては甘いし、苦しい作品だと思うが。

 だから、題名が『インポッシブル』なんかね。

 奇跡です。何度も言うけど
 それも空想寄りの。ちょっとした皮肉にも聞こえる。

 見る人によっては不快になる人はいる。これは※注意事項。
 だから、こういう映画って難しいんだろうけど。

 普通のディザスタームービーとして見る分には満足。
 あくまで、一つの幸福な事例としてね。

 では、また。


 

グリーンランドについて、その地球最後の2日間

2022-07-11 09:29:00 | ディザスター・テロ
 
 去年、気になってたんだけど結局見に行かんかった。
 ジェラルド・バトラー主演のディザスター映画。

 ちなみに題名の『グリーンランド』はあんま関係ないw

 要は隕石落下でアメリカ大パニック。
 グリーンランドにあるシェルターへ避難するおって話。

 どっかで見たことあるなと思ったら、嫁役のモリーナ・バッカリン。
 「ゴッサム」のレスリー。相変わらずエロい女だw

 アルマゲドン。ディープインパクト。
 ワールドウォーZ、インターステラー、カリフォルニアダウン。

 終末系です。色々ありがちながら展開に一つ一つリアリティがあったし、かと言って理屈抜きで楽しめる。
 こういうジャンルはキャラの行動がよく問題視されるが、概ね説得力もあって良かったと思う。

 カリフォルニアダウンとか家族を救うためとはいえ、命令違反だわヘリ盗んじゃうわで、めちゃくちゃw
 それでも主人公がロック様だから許されちゃう。今作もジェラルドバトラーだからこそ謎の説得力w

 息子盗む夫婦とか。あの手この手。
 それぞれの自己中。今回はギャリティ家の自己中ね。

 家族と離れ別れ。ピンチに再会と。ドラマは仕上がってるかな。
 早々、続編が決まってるそうな。正直、続編は期待しないがw

 今作限り良作。
 では、また。



 インターステラー↓



 P.S.

 あれ? カリフォルニアダウンってレビュー書かなかった?w
 もう何気に記事も多いから、思い出せぬ…



クーデターについて、そのNO ESCAPE

2021-10-26 14:43:00 | ディザスター・テロ
 アメリカ人技師・ジャックは会社の都合で東南アジアのとある国へ、家族と共に転勤。
 見知らぬ景色や異国の空気に戸惑いながらもその日はホテルで一泊を過ごす。

 しかし、その矢先。現地の反乱軍が蜂起。国の首相が暗殺され大規模なクーデターへ発展。
 街は混乱状態に陥り、ジャックが泊まっていたホテルにも反乱軍が突入。外国人を標的にした無差別な虐殺が始まる──。



 「地下に潜む怪人」のジョンエリックドゥードル監督作。
 何気にびっくりw たまたま見た映画だったんだが、こんな所で巡り合うとは。

 地下に潜む怪人は傑作ですからね。ジャンルは違えど、この映画も期待を裏切らない面白さ。
 随所にホラー監督らしいカメラワークや演出、緊迫感の作り方上手かったです。

 「ホテルムンバイ」や「ジェノサイドホテル」のような、外国人が狙われるテロをモチーフにした作品ということで現実感もあり。
 東南アジアのエキゾチックさも白人視点で丁寧に描かれていた。

 異国情緒や異世界の雰囲気。白人の目にはこういう風に写ってるんですね。そこら辺、興味深くもありました。
 「インドへの道」みたいな、白人と有色人種の何とも言えない肌感覚の違いと言いますか。

 未知との遭遇、異文化との邂逅。それに対する不信感や懐疑心が生々しく表現されてる。
 ちょっと誇張気味ではあるんですが、ここら辺は日本人にも理解しやすいんじゃないか。

 同じアジア人とはいえ、東南アジアって怖いイメージあるし。
 クーデターやデモが頻発してる地域なのもあって、それに自分が遭遇したらと思うと……。

 実際、春にミャンマーで起きてますし。スーチーVS国軍。
 今年に限ってはどこの国もキナ臭かったですが。アフリカとかぐちゃぐちゃですもんね。

 自分の身に置き換えて考えるとより楽しめると思う。
 シンプルなアクション映画としても面白かった。

 舞台になる国はカンボジアがモデルらしくて、カンボジアはアメリカから空爆を受けたり元々反米意識が高いらしい。
 劇中の反乱軍もポルポトの大虐殺とか考えると、そういう極左思想も残ってそうだしね。全体的にストーリーに説得力がある。

 「娘がイラつく」とか「アジア人を見下してる」とか、レビュー見るとそんな内容多かったけど、特段見てて気になるとこはなかったかな。
 あっさりピンチを切り抜けたり、ご都合主義な展開はあるにはある。見応えとしてはそこまでガッツリってわけじゃないから拍子抜けする人もいるとは思うけど、サクサク見れる分俺は好きかな。

 まぁ、ピアースブロスナンさんが活躍し過ぎなのは否めないw
 この映画の難点を上げるとしたら唯一それ。

 まず存在感があり過ぎる。オーラというか、完全に周りを食ってますからね。劇中通してずっと浮いてた。
 設定もイギリスCIAということで、もはやジェームズボンドじゃないw サービスにしてもやり過ぎ。

 いっそのこと、この人が主人公で良かったんじゃないか?
 内乱が勃発したカンボジアへ要人を救出しに潜入するとか。そういう内容でも面白かったかもね。

 まぁ、とはいえ、まずまずの完成度。
 久々に素で楽しめた映画でした。では、また。



ジェノサイドホテル↓


地下に潜む怪人↓


ウトヤ島について、その7月22日

2020-07-22 01:39:00 | ディザスター・テロ
2011年7月22日午後3時半、ノルウェー首都オスロの政庁舎で爆弾テロ。8人死亡。
実行犯ブレイビクはそのままタクシーで移動。警察の制服に着替え、ボートでウトヤ島へ上陸。

ウトヤ島ではノルウェー労働党青年部が集まるサマーキャンプが開かれていた。参加者700人。
午後5時、銃乱射。その後、72分間に及ぶ惨劇の死者69人──



単独による殺人では世界記録という前代未聞の事件。
一応はカヤエミリエ姉妹の話だが、当事者目撃者の経験を丹念に集めて織り交ぜた、かなりの意気込みや執念を感じる傑作。

あの時あの場にいた全ての人間の息遣いや熱気が伝わってくる。
物語というか、人間の意識の集合体とも言える作品。もしかしたら映画としてはあんま面白くないかもせんなw

ブレイビクが未だ生き続けてるのも作品全体の尾を引いてる。
この後味の悪さ。何とも言えない暗さがある。

ホテルムンバイもそうだけど、結局テロリストの勝利なんだよなぁ。
ウトヤ島の被害はある種の人災で、政府の怠慢が原因の大部分を占めてると言われてる。

本人は早く逮捕されたがってたという始末。
政府の失態を嘲笑い、裁判で持論を堂々と主張する。ブレイビクは目的を達成してさぞ満足やったろう。

それに対してテロリストを一切出さず、被害者オンリー視点。
ブレイビクが犯した所業だけを描いた本作。

死刑のない国が唯一できる意趣返しなのかもしれんな。
何とも虚しい抵抗だが、忘れてはならない事件。

では、また






そういやサマーキャンプって何? って思って調べたら、どうやらノルウェーは政党ごとに児童クラブみたいなんを持ってて子供の頃から党員を育成するんだと。

参加型民主主義というやつ。
ブレイビクも政党とか自分で作れば良かったのにな。無理と思ったから銃を手に取ったんやろが。

今や北欧はブレイビクの言った通り、移民の急増が大問題になっている。
人種差別も世界的にかなり先鋭化している。こういう所は先見性があったみたいやな。

もしかしたら奴が早々と刑務所に入ったのは幸運だったかも。
もしブレイビクが辛抱して暴力に訴えず政党を作っていたら、もしくは今の時期にテロを実行していたら。

世の中はもっと激しい潮流になっていたかも分からん。
それとこれと77人の死が釣り合うのか、それも分からん。

世の中、ワケわからん。