おジャ魔女どれみと徒然

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栄光のナポレオンについて、そのエロイカ

2025-01-27 13:58:00 | 漫画

 やれやれ、やっと家のWiFiからgooブログ繋がったわい。
 この前の記事が運営へ届いたのとか?w たまには不平不満も言ってみるもんだな。

 とはいえ不便は不便だったが、この期間で色々気付きみたいなんはあったかなとは。
 今まで漫然とブログを読んだり書いたりしてたけど、それが自分にとって大事だと思い返せました。

 一段落一安心だけど。でも、避難用というかもう1つブログ持つのもありっちゃありだなとも改めて感じます。
 何書くかは知らんw まぁ、追々ですかね。



 ということで、今年初の漫画レビュー。
 池田理代子氏の『ベルサイユのばら』続編。稀代の英雄を描いた歴史超大作。

 ベルバラが1973年に連載が完結し、それから12年。
 現地取材など、池田氏はフランス史を研究し満を持して、1986年に婦人公論から連載スタート。

 ストーリーは、1789年。フランス革命が勃発。バスティーユ襲撃の最中。
 衛兵隊隊長、ベルバラの主人公たるオスカルが凶弾に倒れる。

 そして、オスカルが忠誠を尽くして仕えた王妃マリーアントワネット。1793年に断頭台の露に消える。
 続いて1794年にフランス革命の主導者・ロベスピエールが捕らえられ処刑。

 革命に関わる人々が次々と世を去り1795年。
 ついに革命に憂い疲れたパリ市民が暴動を起こす。ヴァンデミエールの反乱。

 悪徳の士・バラス総裁率いるフランス政府は右往左往。
 そこでバラスはある1人の男を政府へ呼び寄せる。後に、欧州を揺るがす英雄・ナポレオン。

 天下を覆う大鷲が翼を拡げ飛び立つ。
 その一夜から、物語は始まる。

 前作のベルバラは絢爛なブルボン朝、人々をウットリさせるような物語だったけど。
 今作のナポレオンはガチ戦史。前作とは作風が一変。

 キングダムとか三国志が好きなら、めちゃめちゃ興奮すると思う。
 全12巻で読みやすく、フランス革命・ナポレオン戦争を知る上で資料や教材にもなってる。

 ただ、全体的にあっさりな感じではあるんかな?
 ベルバラみたいな、漫画としての読み応えはあんまなかった。

 前作キャラのアランやオリキャラのカトリーヌとか、物語にもうちょい絡むのかなと思ったら途中退場したり。
 途中から方針が変わったんかね? ナポレオンの人生を描くことに重点を置かれてて、ベルバラの流れをそこまで汲んではないんかな。

 でも、拍子抜けってだけで悪いとこではないで。あっさり読めるのは良いことだし、別個の歴史作品として楽しめます。
 それにこれはマーガレットから婦人公論へ移籍したから、作風の変化なんでしょう。大人向けです。

 それと、あっさりとした読み口ながら、しっかりとしたメッセージ性もあります。
 特に7巻。アランの言葉が胸に染みます。「歴史の段階」。

 王政を悪とし革命で打倒したけど、元はと言えばその王政があったからこその革命だった。
 ブルボン朝は戦争を繰り返して財政を圧迫したものの、そのおかげでフランスは欧州の強国として確立し文化が醸成され、国民の意識が向上し革命の精神に繋がった、と。

 全てがそういう歴史の積み重ねだと。1つ1つ、その階を登っていくしかない。階を飛ばして真の共和国は得られない。
 ナポレオンという1人の英雄が作る時代も、その段階の1つなんだ、と。

 アランって漫画だとヤンチャなキャラなんですけど、すげー冷静なこと言うよねw
 未来を読んでたんじゃないかってくらい、今の日本にも当てはまる言葉やと思う。

 戦後80年、平和を保ってきた日本やけど、今やその平和も揺らいでいます。
 自民打倒を声高に叫ぶ奴が多いが、その戦後80年の平和を率いてきたのも自民党だ。

 とはいえ、石破政権の見るに耐えん悪政や頼りない野党を見るに、アランの言っていた歴史の段階を感じさせる。
 果たして日本はどういう段階へ進むのか、そもそも次の段階というのがあるのかないのか。

 ベルバラみたいな少女漫画としての読む面白さみたいのはないですが。
 このナポレオンは少女漫画から1つ段階を登り、万人へ向けたメッセージになってるんだと思います。

 圧巻の作品でした。やはり池田理代子先生すごいっす。
 てか、最近気付いたんですがベルバラ復活したんすね。

 新アニメが劇場版で31日に公開。
 ジークアクスか室町無頼を見に行こうかな思って、たまたま映画館のサイト見てたら公開予定を知った。

 なんか運命を感じますねw 本当に偶然なだけなんすが。
 ぜひベルバラだけじゃなく、ナポレオンのアニメ化まで見たいね。そう切に願いつつ。

 見たい映画が3本。どれ見ようか悩むな〜w
 では、また。


ナルトについて、その7代目火影

2024-11-19 10:27:00 | 漫画

 岸本斉史氏の大人気漫画。1999〜2014年まで少年ジャンプで連載。
 世界累計2億5000万部という少年漫画の金字塔。

 主人公・うずまきナルトの忍者活劇。
 忍者の頂点、里の代表者たる「火影」を目指すべく、強敵と戦うバトル作品になります。


 最近、集中して一生懸命読んでました。
 確か8年前くらいに買ったんだけど、ずっと積ん読してたw

 急にやる気が出て勢いで完読。
 読み始めるまでタルくて。でも、読み始めたらもう一気やったな。
 
 世界的な人気作は伊達じゃないっすね。やっぱ面白いな。
 8年の遅れをここで取り返す。まだ積ん読が多いから、年末までそれらをどんどん読破していくぞい。

 まぁ、読み終えた感想としては、面白いは面白いけど、つくづく好みではないなとはw
 子供の時は漫画アニメをちょくちょく見て、うろ覚えな感じ。クラスの友達と話合わせる程度に見てただけだったかな。

 大人になっても特に気持ちは変わらん。
 『ガッシュ』とかは大人になって読んでめっちゃ衝撃受けたんだが。
 
 まぁ、俺は永遠にワンピ派かな。後はヒロアカトリコですねw
 完結して10年。良い区切りの時期に見れたし、子供の時の忘れ物が帰ってきたみたいで、ちょっと心がホッとしてる。

 色々新発見があって。とにかく本当に読んで良かったなと思います。
 でも、子供の時の気持ちって残り続けるのかと改めて感じもする。食べ物の好き嫌いならぬ読みの好き嫌いだなこれは。

 つくづく思うんは、何で皆サンダルなんだよ。
 ナルト読んでて、ずっとサンダルアレルギーとの戦いだったなw

 他の人は「なんで?」って思うかもしれんが。
 俺ホント、子供の時からナルト世界の忍者がサンダル履いてるのが納得できなくてさ。

 かっこ悪くて嫌いだったんだよな〜。それでずっと嫌悪してたとこあるぞ。
 大人になってもそこだけは慣れんわ。だけん、マダラの六道仙人モードはめっちゃ感動した。「靴履いてる! かっこいい!!」ってw

 キャラデザがダサいって訳じゃないのに、何か性に合わないんよな。
 それを言うならトリコとかもっとダサいのにw トリコは読んでて別に何も感じないのにね。

 不思議だわ。やっぱ合う合わんがあるな。
 まぁ、文句はそれくらいで、バトル漫画の傑作と言われるだけのことはありますね。

 びっくりしたんは初っ端の波の国の話。イナリの下り、ヒロアカ丸パクリしてるよなw
 洸汰の話とソックリやもん。ヒロアカってナルトのパクリだなんだ、よう言われてるん知ってたけどナルト全巻読んだら、まぁパクッてんなw

 ヒロアカを描いてる堀越先生はナルトの大ファンってことで、意識して描いてはいるんだろうけど。
 ヒロアカはヒロアカで良さはあるし、とやかく言うほどのことじゃないが。

 なんかヒロアカ好きとして、そのルーツを辿れたんわ良い経験だった。
 それに、ナルトの面白さが圧巻すぎて。パクリがどうのの次元じゃないな。

 ヒロアカにはペイン戦や忍界大戦のような話の重みはないし。歴史的な大作なだけあるわ。
 さっきガッシュほどじゃないなと言ったけど、今、こうして頭を整理して感想書く段になると、ジワジワ来るもんがある。

 「大蛇丸って、こんな初期から登場してたの?」とか。
 「我愛羅・テマリ・カンクロウって三兄弟だったの?」「てか、カンクロウってこんな顔だったっけ?」とか。

 色々、初歩的なこともすっかり忘れてて、改めての新発見。新鮮な気持ちで読めた。
 何より話のリアリティよね。ネジや我愛羅の話とか、少年誌でやっていい重さじゃないよなw

 鬼滅も見習ってほしい。
 ナルトって引き伸ばしだなんだ批判があったらしいが、全部読むと必然的な長さだったなと感じる。

 確かに、長くて読むのはダルい!w
 ダルいけど、一気に読む分には問題ないというか、やっぱ面白いもんな。つくづくそれが全て。

 特にペイン戦。皆、傑作だって言うもんね。その理由が分かった。
 てか、第二部になってからの面白さったらないわ。

 「分かり合うなら相手を同じ目に合わせてからだ! それが痛み分けってことだろ!
 痛みで世界を導く。幼稚な考えやが、誰しも思うことだし誰しもが否定出来ない。

 現に人類の歴史が漫画なんかよりずっと愚かだし、そして今も戦いは止まない。
 胸を貫かれるような内容。子供よりも大人の方がグサッと来ると思う。

 そんな大人でも答えられん問いに、ナルトが果敢に挑んでいく。
 自来也の死を乗り越えて、ミナトとクシナの想いを継いで、成長していく。

 ナルトの一代記として、一貫してる内容なんよね。本当にブレない忍道なんよ。
 もう、ヤボなことは言えない。漫画がどうのじゃなく、本気でナルトを応援したくなる。

 これがさらに忍界大戦で面白さが最高潮に。
 穢土転生。死者を蘇らせ操る技やが、話の流れとかシナリオとしても優れてるよね。

 今までの敵と戦って話を振り返る。フィナーレに相応しいと思う。
 それに戦争の悲惨さ、『憎しみの連鎖をどう終わらせるか』の深いテーマもより掘り下げられてる。

 この話を通してオビト、めっちゃ好きになった。
 マジでシャレじゃなく、ジャンプ史上で一番の敵キャラちゃうの?

 マダラもかっこいいけど、やっぱオビトかな。
 マダラやカグヤに踊らされた、哀れな人やとは思うけど、憎めないというか。

 リンのいる世界をもう一度作る。
 シンプルな願いの中に感情や理想がごちゃ混ぜになってる感じが、ホント人間味があって好きだw

 もし、まあ、あり得ないんだけど。
 カグヤの謀略でしかない無限月読が成功したとして。

 もし、オビトがナルトに勝ったとしても、それはそれで良い世界になってたんじゃないか、とは。
 さすがに考えすぎかな。でも、ホントにオビト好きだw

 なんや世間だと、忍界大戦編でナルト読むの辞めたって人が多いらしいんだが。
 勿体ないぞ〜。ナルト初心者の俺が言うこっちゃないが、絶対最後まで読んだ方がいい。

 それに、今だから読むべき作品やとも思う。
 たまたまやる気になって読んだけど、なんか運命的なものを感じてます。

 ナルトを貫いてるのは人の愛憎や戦争、憎しみの連鎖を描いてるけど。
 現実の世界でも、同じ問題が起こってて、今尚解決できてないし益々世の中は悪化してる。

 しかも、漫画のように簡単にはいかない。
 現実には人を繋ぐチャクラの力もないし、ナルトのようなヒーローもいない。

 悪人も悪人で、オビトのような信念を持ってたらいいんだけど。
 現実にいるのは、他人の痛みに無関心なロボットみたいな人間か、貪るだけの獣みたいな奴か。

 ナルト完結から10年が経つ。
 ナルトは間違いなく傑作やけど、それに感化される人はいなかったんかな?

 ナルトを読んでた子供は、大人になってどこへ行ったんやろな。
 まぁ、俺も情けない限りなんだが。今の子供達に、よりよい未来を渡せるような努力はしなかったしね。

 恐らく、これから世の中はどんどん悪くなるし、大きな戦争が起きるでしょ。
 で、歴史を反省することもなく、また同じような悲劇が繰り返される。

 核兵器が使われて、北斗の拳みたいな、取り返しのつかないようなことにもなるかもしれない。
 でも、こういう世の中だからこそ、ナルトって作品があったことを、もう一度だけ思い出してほしい。

 ヒロアカも終わっちゃったしな。
 また新しい少年漫画が生まれるんだろうけど、そういう漫画を楽しめる世界がずっと続けばいいんだが。

 問題は何も解決しないし、人が互いに傷つくだけの世界で。
 せめて、人の心の支えになる作品が、1つだけでもあるとええな。

 では、また。


ベルサイユのばらについて、そのロココの女王

2024-06-30 22:25:00 | 漫画

 少女雑誌・マーガレットに1972年から連載された池田理代子氏の漫画。
 7年8年くらい前に買って、そのまま積ん読してた。何となく最近読み始め読了。

 積ん読が多すぎてボチボチ読んで捨てようかなと思ってたが……。
 捨てらんね〜。ベルばら面白え〜。初っ端、計画が頓挫してしまいましたw

 ストーリーは、多分言わんでも分かるでしょうけど。
 マリーアントワネットが1770年にフランス国王ルイ16世に嫁ぎ、1793年に処刑されるまでのお話。

 そこに男装の麗人たる主人公・オスカル。お付きのアンドレ。
 アントワネットとの悲恋、スウェーデン貴族のフェルゼン。

 貧しい庶民からのし上がろうとするジャンヌに、その妹のロザリー。
 フランス革命の最中、翻弄される人々を描いた作品。

 ベルばらブームとか話だけは知ってたけど、ブームになるのも分かる。
 女性が熱狂するんはともかく、世代性別を越えた話の面白さ。50年前の作品とは信じられない。間違いなく不朽の名作です。

 「パンが無ければケーキを食べればいい」でお馴染みアントワネット。
 非業の死とはいえ同情はできない。自業自得の面もありながら。

 貴族王族と一般庶民。決して相容れない生まれの違い。
 悲劇は避けれただろうけど、今から200年前の価値観。

 このもどかしい感じ。だからこそ勉強になるというか胸に突き刺さる。
 漫画という読みやすい形、読者に寄り添いながら訴えかける。これは漫画ではない。文学です。めちゃくちゃ面白かった。

 オーストリアの女帝・マリアテレジアの末娘としてフランス王太子に嫁ぎ。
 ルイ15世の愛妾・デュバリー夫人との対決。そしてポリニャック夫人への偏愛。

 ジャンヌとロザリーの姉妹。史実である首飾り事件。
 少女漫画ですが、単に女子向けで収まらない人間に対する確かな視点。

 ブームになるのも頷ける。50年前とか関係ない。名作はただそこに君臨する。
 自信に満ち溢れた作品。1970年代にベルばらを見た人の興奮。それすらこの漫画を通して伝わる。

 買って良かったです。
 何で今まで読んでなかったんだろうw

 では、また。