おジャ魔女どれみと徒然

おジャ魔女のこと、

日常のこと、

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あんのことについて、そのサルベージ

2024-10-10 07:05:00 | 邦画

 今年6月に公開された衝撃の実話映画。アマプラに登場。
 時は2020年6月。朝日新聞に掲載された記事から端を発した作品。

 ストーリーは………というかほとんど実話なんですが。
 主人公の杏。彼女は小さい頃から母親から虐待を受け、お金を稼ぐために売春を強制させられていた。

 2018年。杏は売春とともに麻薬に溺れ、とうとう警察に逮捕される。
 そこで聴取を担当した刑事に、元依存症患者が集まる自助グループへ誘われ、売春と薬から距離を取る。

 グループの活動を取材する記者と仲良くなり、介護施設を紹介され、そこで働き始める。
 夜間中学へ通い、知り合いもでき、居場所を見つけ始めた最中。

 2020年、新型コロナウイルスの流行。
 そこから、杏へ差していた光明が徐々に閉じていく。

 といったお話。
 後半の赤ちゃんを預かる下り以外は全て実話とのこと。

 誰も救われぬバッドエンドの絶望映画とのことで、覚悟しながらの視聴でしたが。
 まぁ、そんな見辛くはないな。R12作品で、生々しいシーンはカットだったりマイルドになってる。

 話が淡々と進み、映画として洗練された見やすさやとは思う。
 話は本当に分かりやすくてスルスル頭に入ってくる。でも、もっとグロくて良かったな。

 見応えは少し落ちてる。あっさり感は否めないけど、映画表現として、ここまで持ってきたのは称賛する。
 『子宮に沈める』でも思ったけど、描けない限界はあるから、まぁ、仕方ないかなとも思う。

 バッドエンドながら、高評価絶賛されてる作品。
 個人的な感想を言えば、『うらやましい』と感じました。正直な感想です。

 だって、普通に生きてて、映画になるような人生なんてないもんな。偉人でもない限り。
 最近見たのだと『ニトラム』とか。落ちるとこまで落ち、初めて人生が完結する。そういう生き方もあるんじゃないか。

 自殺する、他人を殺す。もちろん決して褒められたことじゃないんだが。
 ないんだけど……そこから分からない。そっからはそれぞれの心の中にあると思う。

 でも、結局、大事なんは1日1日生きることなんじゃないか。
 例え破滅が分かっていたとしても、1日1日を指折り数えながら生きる。

 例え、今日か明日、自殺したり他人を殺すとしても。
 問題の先延ばしだとしても、1日1日を生きる。それだけなんちゃうかね。

 なんか映画を見てる最中や直後は、そんなに感慨は湧かなかったけど。
 こうやってレビューを書く段になると色々考えさせられる。

 皆さんもぜひ見るべき。オススメです。
 良い映画でした。

 では、また。




パーフェクトデイズについて、その木漏れ日

2023-12-30 18:25:00 | 邦画

 今年の映画納め。パーフェクトデイズです。
 ふと見たくなって鑑賞。こんな年末に劇場行くなんて初めてかも。

 ドイツのヴィム・ヴェンダース監督の日本映画という異色作。
 元々は渋谷区に公衆トイレを作ろうという『THE TOKYO TOILET』というプロジェクト。

 そのプロジェクトのPRで短編映画を製作という話になりヴェンダース監督を招聘。
 ヴェンダース監督は小津安二郎監督のファンということで、来日を期に本格的な長編映画を撮りたいという意欲が出、今作に至ると。

 中々に紆余曲折ですが、面白い作品でした。
 が、正直、何が面白いのかはサッパリ分からないw

 ストーリーは、役所さん演じる平山というおじさんの生活を描いた作品。
 特に何かが起こるって訳じゃないすからね。

 あらすじだと、平山の過去に何がって書かれてて、ちょっと身構えてたんですが。
 結局、物語も分からず終い。期待するも何も普通のおじさんの話ですからw

 最近、こういう1人の人間の人生系の作品多いが、大概、物語が尻切れトンボ。
 まぁ、難しいんだろうね。誰か敵を倒したら終わりってわけじゃない。人生だから。

 ただ、俺の隣で見てた母は大号泣でしたが。
 母曰く、「年寄りにならんと分からん」らしい。

 サッパリ分からなかったけど、面白いは面白いと思った。
 というか、時間がすぐ過ぎました。役所さんのドアップが出て「まさかここで終わり?」と思ったら本当に終わっちゃったw

 感じたのは役所さんの名演に尽きるってとこかな。
 役所さんはカンヌで主演男優賞受賞。

 とにかく目が離せない。そしたらいつの間にか時間経ってた。
 だけん、面白いとは別なんかな。まだ俺には早い映画だったんかw

 いずれ理解できる時が来るのか。
 10年後20年後、またこの映画を見返したいと思える人生。そういう時を過ごせたら良いなと少し思う。

 では、また。良いお年を


 

沈黙の艦隊について、そのシーバット計画

2023-10-01 13:29:00 | 邦画

 はい、大傑作。

 素晴らしい。めちゃくちゃ面白かった。
 かわぐちかいじ氏の人気漫画原作、その実写化。

 予告からかなり期待大でしたが、その期待に見事応えてくれた。
 同じかわぐち氏原作だと『空母いぶき』とか言うクソ映画あるが、あんなものは忘れろw

 戦争映画……とは違うけど、日本でちゃんとした軍事映画が作られた。
 それだけで意義深いと思う。まぁ、Amazonが出資した作品ではあれど。外資様々やなw

 原作は未読ですが、世界観であったり不足な部分は感じなかった。CGも綺麗でさ。
 原作とは話の展開が違うらしいけど。原作は冷戦を意識した作品。

 そこは現代に話が置き換わって、案の定、原作厨の方々には評判良くない。
 まぁ、原作厨の意見は当てにしないでくださいw この映画、しっかり面白いんで。そこは安心してほしい。

 とはいえ、今のウクライナとか、第二次冷戦みたいなもんでしょ。
 時代が巡って、偶然とはいえ、時勢を突いた作品やと思う。

 てか、原作知らない方が楽しめるかな。
 話の展開読めなくて、けっこうドキドキしました。

 潜水艦バトルも見応えありました。てか、シーバットは全然攻撃しない。
 海江田艦長の操舵術だけで敵を翻弄する。

 基本は核ミサイルを持ってるか持ってないかのハッタリで乗り切るという。
 戦争映画ではホントないんです。武器をチラつかせての政治が主。

 ちょっとサスペンスっぽい。そこが良い。
 軍事、政治を織り交ぜた濃厚ドラマ。近年でも異彩を放つ作品。

 まぁ、終わりは「序章、完!」みたいな感じ。
 この作品だけでは何も落ちてないんで。そこだけが不安かな。

 続編への期待込みでの評価ではある。
 多分、大丈夫だと思うが。俺は昨日、田舎の映画館で見てきましたが、人多くてびっくりした。

 アニメとかなら分かるんやが、邦画でこんないっぱいなん初めて見たw
 都会だともっと凄いやろ。ヒットは間違いなし。続編も問題ないやろ。

 主演の大沢たかおさんがプロデューサーも兼ね。
 かわぐち氏への企画説明やら自衛隊への撮影協力やら事務的な仕事を黙々とこなしてたらしい。

 間違いなく今回の大金星ですね。作品へ取り組む姿勢、尊敬します。
 監督は吉野耕平さん。『ハケンアニメ』の人。ジャンルが一気に飛んだけど、群像劇とか得意そうだしね。らしさが良く出てたと思う。

 外資が関わるとシガラミが無くなって才能ある人が一挙に集まって良いね。
 サウジアラビアが金出してグレンダイザー作る時代だから、これも時勢かね。

 カスみたく言われてた漫画実写も最近は精巧な作品が多くなったな。
 いつまでも「邦画ダメ」とか、古い価値観で生きてちゃあかんな。良い時代に生まれたもんや。

 では、また。



MONDAYSについて、その「このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」

2023-08-19 22:42:00 | 邦画

 TSUTAYAにて、一目見た瞬間、借りるの余裕でしたw
 滲み出る良作臭。この手の邦画の無双具合、なんなんでしょうねw

 ストーリーはタイトルの通り。
 とある映像製作会社。一週間を繰り返してると気付き始める社員。ループの原因は部長だと悟り、何とかそれに気づかせようと奮闘するお話。

 『恋はデジャ・ブ』と同じく、理屈抜きのタイムループコメディ。
 とにかく面白いです。特別捻ったり凝った展開はありませんが、話の運び方が上手い。

 腹抱えて笑うんじゃなく、心が楽しくなるコメディ映画。
 デジャ・ブの方は恋愛に発展するけど、MONDAYSの方は仕事や職場での絆が深まるという。

 ここはちょっと見てて悲しくなりましたw 日本人らしいというか。
 まぁ、社畜とか、そういう話ではないんで。

 ストレスフリー。ハッピーエンド。見て得しかない映画です。
 では、また。


 

憧れを超えた侍たちについて、その世界一への記録

2023-08-13 19:22:00 | 邦画

 2023年のWBC、14年ぶり、サムライジャパン世界一までの軌跡を描いたドキュメンタリー。
 日本人として見ないといけない作品かなと。正直、見るまでめんどくさかったけど、見たら見たで面白かったですw

 てか、大会自体が凄かったもんな。
 俺、メキシコ戦の時、銀行のATMに並んでて、前におる男の子がスマホで試合見てたんよね。

 そこで男の子が連れのお母さんに「今すげえことになってる!」って興奮しながら言ってたの覚えてる。
 俺は序盤まで試合見てたけど、怖くなって止めて、出掛けた矢先の出来事なのでしたw

 あれが数ヶ月前か。リアルタイムだからか、なんか不思議な気分にさせられる作品。
 日本人の共有や共感を集めた体験、作品の域を超えた集大成だからこそなんだろうな。

 時は2021年12月。栗山監督の就任から話が始まり。
 会議、凄。こういうとこも撮ってんのやな。もし優勝してなかったらどうなってたやら。

 栗山監督の可愛さが存分に発揮されてるw ネットでネタにされてるその所以がよく分かりますw
 ちなみに記事のサムネは俺のお気に入りシーン。

 思えば栗山監督と大谷さんの関係も不思議ですね。
 ドラフト時の話が有名だけど、この二人、ドラフト以前から知り合いだったんだってね。

 震災後の取材で当時キャスターをしてた栗山監督と高2だった大谷さんが出会ってたんやって。
 そこから10年、今大会に結び付いてると思うと感慨深い。ガッフェとか気軽に言っちゃいけない人なんですよ!w

 会議部分はもうちょい詳しくやってくれても良かった。
 試合部分はもうハイライトですら神憑ってるくらいだから、そんなにいらんかった。

 特にヌートバー起用はどこから話が上がったのか。
 誰がいつから名前出したんだろうって気になってたんだけど、そこは分からず終いで残念。

 選考会議から宮崎キャンプ。練習試合、WBCへ。
 メキシコ戦は比率多め。最大の見せ場だから仕方ないけど。

 牧のお祭り具合がw 横浜ファンとして見てて嬉しかった。
 吉井コーチ・佐々木の関係も良いっすね。てか、朗希さん、裏でボロ泣きやったんやなw 撮ってやんなよw

 WBC見た人にとっては凄く良い作品だと思います。何だかんだ見ちゃう。
 栗山監督の苦悩。大谷さんのグラブの行方。ぜひ見てほしい。

 では、また。

 


 PS.

 栗山さんの後任は工藤監督か。なんだかな。
 現役監督は無理なんかね? 今だったらオリの中嶋監督とか。

 監督にも勝負勘とか采配の切れがあると思う。
 2009年の原監督とかベストだったよな。

 栗山さんは大谷さんとの強い絆があったからこそやと思うし。
 それこそ2017年WBCで工藤監督が指揮してたら面白かったのに。

 工藤監督と大谷さんは合うんかね? どうなんやろ?
 この大会でピッチャーは大活躍だったけど、キャッチャー不足の深刻さが露呈もしたよな。

 甲斐さんもとうとう無理やろし、代わりが中村大城……ちょっと絶望じゃない?w
 城島さんやらが凄すぎたから仕方ないのかもしれんが。3年後にまた新しい選手、新しいドラマが生まれるのかどうか。