おジャ魔女どれみと徒然

おジャ魔女のこと、

日常のこと、

いろいろ。

パーフェクトデイズについて、その木漏れ日

2023-12-30 18:25:00 | 邦画

 今年の映画納め。パーフェクトデイズです。
 ふと見たくなって鑑賞。こんな年末に劇場行くなんて初めてかも。

 ドイツのヴィム・ヴェンダース監督の日本映画という異色作。
 元々は渋谷区に公衆トイレを作ろうという『THE TOKYO TOILET』というプロジェクト。

 そのプロジェクトのPRで短編映画を製作という話になりヴェンダース監督を招聘。
 ヴェンダース監督は小津安二郎監督のファンということで、来日を期に本格的な長編映画を撮りたいという意欲が出、今作に至ると。

 中々に紆余曲折ですが、面白い作品でした。
 が、正直、何が面白いのかはサッパリ分からないw

 ストーリーは、役所さん演じる平山というおじさんの生活を描いた作品。
 特に何かが起こるって訳じゃないすからね。

 あらすじだと、平山の過去に何がって書かれてて、ちょっと身構えてたんですが。
 結局、物語も分からず終い。期待するも何も普通のおじさんの話ですからw

 最近、こういう1人の人間の人生系の作品多いが、大概、物語が尻切れトンボ。
 まぁ、難しいんだろうね。誰か敵を倒したら終わりってわけじゃない。人生だから。

 ただ、俺の隣で見てた母は大号泣でしたが。
 母曰く、「年寄りにならんと分からん」らしい。

 サッパリ分からなかったけど、面白いは面白いと思った。
 というか、時間がすぐ過ぎました。役所さんのドアップが出て「まさかここで終わり?」と思ったら本当に終わっちゃったw

 感じたのは役所さんの名演に尽きるってとこかな。
 役所さんはカンヌで主演男優賞受賞。

 とにかく目が離せない。そしたらいつの間にか時間経ってた。
 だけん、面白いとは別なんかな。まだ俺には早い映画だったんかw

 いずれ理解できる時が来るのか。
 10年後20年後、またこの映画を見返したいと思える人生。そういう時を過ごせたら良いなと少し思う。

 では、また。良いお年を


 

MONDAYSについて、その「このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」

2023-08-19 22:42:00 | 邦画

 TSUTAYAにて、一目見た瞬間、借りるの余裕でしたw
 滲み出る良作臭。この手の邦画の無双具合、なんなんでしょうねw

 ストーリーはタイトルの通り。
 とある映像製作会社。一週間を繰り返してると気付き始める社員。ループの原因は部長だと悟り、何とかそれに気づかせようと奮闘するお話。

 『恋はデジャ・ブ』と同じく、理屈抜きのタイムループコメディ。
 とにかく面白いです。特別捻ったり凝った展開はありませんが、話の運び方が上手い。

 腹抱えて笑うんじゃなく、心が楽しくなるコメディ映画。
 デジャ・ブの方は恋愛に発展するけど、MONDAYSの方は仕事や職場での絆が深まるという。

 ここはちょっと見てて悲しくなりましたw 日本人らしいというか。
 まぁ、社畜とか、そういう話ではないんで。

 ストレスフリー。ハッピーエンド。見て得しかない映画です。
 では、また。


 

憧れを超えた侍たちについて、その世界一への記録

2023-08-13 19:22:00 | 邦画

 2023年のWBC、14年ぶり、サムライジャパン世界一までの軌跡を描いたドキュメンタリー。
 日本人として見ないといけない作品かなと。正直、見るまでめんどくさかったけど、見たら見たで面白かったですw

 てか、大会自体が凄かったもんな。
 俺、メキシコ戦の時、銀行のATMに並んでて、前におる男の子がスマホで試合見てたんよね。

 そこで男の子が連れのお母さんに「今すげえことになってる!」って興奮しながら言ってたの覚えてる。
 俺は序盤まで試合見てたけど、怖くなって止めて、出掛けた矢先の出来事なのでしたw

 あれが数ヶ月前か。リアルタイムだからか、なんか不思議な気分にさせられる作品。
 日本人の共有や共感を集めた体験、作品の域を超えた集大成だからこそなんだろうな。

 時は2021年12月。栗山監督の就任から話が始まり。
 会議、凄。こういうとこも撮ってんのやな。もし優勝してなかったらどうなってたやら。

 栗山監督の可愛さが存分に発揮されてるw ネットでネタにされてるその所以がよく分かりますw
 ちなみに記事のサムネは俺のお気に入りシーン。

 思えば栗山監督と大谷さんの関係も不思議ですね。
 ドラフト時の話が有名だけど、この二人、ドラフト以前から知り合いだったんだってね。

 震災後の取材で当時キャスターをしてた栗山監督と高2だった大谷さんが出会ってたんやって。
 そこから10年、今大会に結び付いてると思うと感慨深い。ガッフェとか気軽に言っちゃいけない人なんですよ!w

 会議部分はもうちょい詳しくやってくれても良かった。
 試合部分はもうハイライトですら神憑ってるくらいだから、そんなにいらんかった。

 特にヌートバー起用はどこから話が上がったのか。
 誰がいつから名前出したんだろうって気になってたんだけど、そこは分からず終いで残念。

 選考会議から宮崎キャンプ。練習試合、WBCへ。
 メキシコ戦は比率多め。最大の見せ場だから仕方ないけど。

 牧のお祭り具合がw 横浜ファンとして見てて嬉しかった。
 吉井コーチ・佐々木の関係も良いっすね。てか、朗希さん、裏でボロ泣きやったんやなw 撮ってやんなよw

 WBC見た人にとっては凄く良い作品だと思います。何だかんだ見ちゃう。
 栗山監督の苦悩。大谷さんのグラブの行方。ぜひ見てほしい。

 では、また。

 


 PS.

 栗山さんの後任は工藤監督か。なんだかな。
 現役監督は無理なんかね? 今だったらオリの中嶋監督とか。

 監督にも勝負勘とか采配の切れがあると思う。
 2009年の原監督とかベストだったよな。

 栗山さんは大谷さんとの強い絆があったからこそやと思うし。
 それこそ2017年WBCで工藤監督が指揮してたら面白かったのに。

 工藤監督と大谷さんは合うんかね? どうなんやろ?
 この大会でピッチャーは大活躍だったけど、キャッチャー不足の深刻さが露呈もしたよな。

 甲斐さんもとうとう無理やろし、代わりが中村大城……ちょっと絶望じゃない?w
 城島さんやらが凄すぎたから仕方ないのかもしれんが。3年後にまた新しい選手、新しいドラマが生まれるのかどうか。


土を喰らう十二ヵ月について、その是非道人也

2023-07-06 22:29:00 | 邦画

 作家・水上勉氏が1978年に上梓した料理エッセイを原作とした映画。
 水上氏は子供の時、禅寺で修行しててそこで精進料理を学んだそう。

 精進料理を作りながら、別荘での生活を綴った本。
 映画の舞台は長野。水上氏、晩年の生活を脚本化した感じ。

 話だけ聞くと地雷臭。しかし、これがまた面白いんですよ。
 最近見た邦画の中では一番だと思う。傑作です。

 話らしい話はなし。おじいちゃんの田舎暮らし。
 ほのぼのしてて良い。監督は中江裕司さん。

 普段は沖縄をテーマにした作品をよく撮る監督らしいが。
 長野とか、真逆の土地だろうにw ばっちしの仕事ぶり。

 主演の沢田研二さん。正直、歌手?ってことだけしか知らない。
 この人がまた、凄いんだよな。凄いとしか言い様がない。

 存在感というかね。前回見たダンサーインザダークのビョークさんも本職はアーティストですから。
 なんかハキハキ喋っててめっちゃ声が聞き取りやすい。腹から声出してる感じ。

 ちょっと嘘臭いけど、それがまた良い。役者が本職の人にはない味。
 異色と言いますか。とんでもない大型新人の登場ですw

 まぁ、それを言い出したら水上氏のことも知らないし。
 火野正平さんのことも喧嘩強いとか自転車旅ぐらいしか知らない。知らないだらけの作品。

 俺の知らない間に楽しい祭りみたいなのがあって、その後に行われてた余興を、こっそり覗き見たような。
 上手い例えが見つからないけどw ただ嫌な気持ちではないかな。

 知ってるのは松たか子さんだけ。ご飯バクバク食べる。
 この人の食べっぷりも必見ですw

 精進料理の何とも言えない魅力。土井善治さんのことも知ってる。
 ちょっと塩分過多のような気がするが。雪国だから、こういう献立なんかね。

 後半から、主人公が心筋梗塞で倒れ、自身の死を意識し始める。
 ここは史実通り。まぁ、現実の方が複雑かつ過酷らしい。

 史実の水上氏は訪中の際、文化大革命に遭遇。
 拘束を経て帰国直後、心筋梗塞で倒れてしまう。

 心臓の三分の二が壊死。目も患い執筆も困難になり。
 晩年はかなり壮絶だったそう。ちょっとダンサーインザダークにも似てますかね?

 日本映画はマイルドですw
 とはいえ、己の死と静かに向き合う。深刻な展開で「こっからどうなるんや?」と構えていたら唐突に終わったw

 ここは肩透かしだったかな。まぁ、結局、答えなんてないからね。
 誰も知らんでしょ、死ぬことなんて。

 生きること、老いること、死ぬこと。
 人間、何も学ばず死んでいくんかもな。

 何にも知らずに、日々を過ごす。それだけしかないんちゃう?
 知ったかぶりかな、俺もw
 
 では、また。



彼らが本気で編む時は、について、その偽乳

2023-07-02 21:03:00 | 邦画

 全く前情報なし。
 内容知らずに見てみたら、とんでもない作品に出会ってしまった。

 あえて粗筋は書かないようにします。他の人にも驚いてほしいからw
 まぁ、予告見たら丸分かりですけど。所謂、LGBT。

 2017年作でかなり先見性。かつタイムリーな作品。
 話もクドくなくシンプル。最初の衝撃が強かったからか凄く印象的。


 ただ役者陣は正直、微妙だったかね?
 前回のアキラとあきらが面白すぎたのもあるが。

 桐谷健太さん。この人、こんな棒読みだったけ?w
 マキオの温厚さを表現してるんだろうけど。邪魔になるような感じではないから何とも言えない。見てたら慣れます。

 生田斗真さん。まぁ、苦しそうでしたw こんな役、そうそう巡ってこないから仕方ないけどね。
 若干コント臭は否めないが、頑張ってはいた。

 子役の演技は文句なく素晴らしかった。
 トモ役の柿原りんかさん。大金星じゃないすか。この人のために、この映画が存在すると言っても過言ではない。

 とにかく、演技が上手かった。ずっと物語を牽引してくれる。
 桐谷×生田が出す臭みも見事に打ち消してた。それがプラマイゼロじゃない。この映画の持つ独特な雰囲気を生み出してると思う。


 最後の予想を裏切る展開も好き。めちゃめちゃシュールですけどw
 現在はLGBT法で揺れていますが、見てたら「こういうことだよな」っていう。

 言葉で表現できないものをよく表現できてると思います。
 似たようなのだと「メゾンドヒミコ」とか。

 同性愛とか、愛情や感情全般に言えることですが、本来なら言葉で表せないもののはずなのに。
 それを言葉どころか法律で定めちゃう。そりゃ保護とか、大事なんでしょうけど。保護ってなんだよとも思うし。

 この何とも言えない空気。モヤモヤ感。
 見たら分かってくれると思う。

 では、また。