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グリーンゾーンについて、そのWND

2018-06-27 04:37:00 | 中東映画
グリーンゾーンとはバグダット連合国暫定局を中心とした10㎢に及ぶ、安全地帯を表す軍事用語。
ブッシュ大統領の「悪の枢軸発言」から端を発し、2003年、イラク戦争が勃発。

物語はそれから時が過ぎ2010年、イラク戦争の終結間近。戦争の原因となった大量破壊兵器の捜索を続けるロイミラー隊長。
しかし、米軍上層部から指示される情報はガセばかり。調査を進めるにつれ、ある疑惑が浮上する……

中東戦争の映画は色々見てきたけど異色の映画ですね。
ジャンルはサスペンス、メッセージ性がある、強い覚悟がないと描けない作品。

間違いを認めるつーか、これを見てアメリカ国民がどう感じるか。もちろん一国だけでなく日本も派兵しましたし、世界中の人間が考えなきゃいけない問題だと思います。
てか、フィクションじゃなくなったし。イラクの大量破壊兵器保持は結局、誤りだということが確実となりました。

映画の中のマゼランみたく、イラクの化学技術者だかなんだかがリークした情報が元だったみたい。
だけど、その人は後に否定したらしいんやけど無視されて、最後まで根拠として取り上げられ続けた。

原因は探るものではなく作るもの!! ってことかなw
情報がいかに当事者によってねじ曲げられるかということ。一つのテーマになってる。

この映画を見るに際してプライム事件なんてのも初めて知りました。記者ローリーのモデルがジュディスミラーですかね。
アルカイダの取材でピュリッツァー賞を取った敏腕記者も情報に踊らされた人間の1人。

プロでもそうなんだから一般人なんて……手のひらグルングルン返しまくりじゃないすかw
その情報に左右された人間の意思が、いつの日か、凶器に変わるかもしれない。

かと言ってじゃあ、フセインの独裁が正しいかと言われたら素直にうんとは言えないし。
でも、大国の思惑で自由に戦争ができる国連の欠陥を、大衆を煽る情報の操作を許していいのかと言われたら、それも違うしね。

キャプテンアメリカも言ってた。「クールなのはルールを守ること」
それは強者や勝者のルールであってはならないし、それを止めるのも人間の意思ということなんでしょう。

では、また。