コロナウィルスがもたらしたもの・・・
日本の舵取りをする中心部分を覆っていたベールの一部を剥がしたのではないか。
今、見えたものは何か? 考えてみた。
①中央集権的発想
すべてのことをお役所が仕切って取り勧めたいと頑なに思っている。
保健所の仕事然り、ゲノム解析然り。民間や大学に委託する発想はない。手前でできることを精一杯やる。できないことはできないと諦める。
他者に任せるようなシステムを構築する気も無いし、それほど民間を信用していない。
法整備をする意欲もない。
自分の手元(見える範囲)で行うことで、情報を一元管理したい。
つまり、既得権を手放したくない。
戦後民主主義はコアな部分で戦前の価値観から脱皮できていなかった?
安倍政権時代から、道徳教育をはじめとして戦前懐古的な発言が増えてきた。
これは、変換ではなく体現化なのでしょう。
②無謬性の原則の堅持
役所のやることは間違えることがない。ゆえに、仮定で事前に負の対策を取ることはしない。
このことは硬直した制度の修正がきかない。
役所が全て執り行うので、保健所のように負担が集中して機能不全を起こす。
「間違いは絶対に許されない」ことに囚われすぎているので、決定決断が遅くなる。
リスク説明ができないので、マスコミ発表は常に奥歯に物が挟まった言い方で、逃げ道を確保している感がある。
間違えはないので、反省の必要も無い。
万が一不都合が生じた場合は、記録から抹消する。
こんなことが緊急時における対応の遅れの原因とは云えないか?
コロナ禍が落ち着いたとき(インフルエンザ同様無くならないと思う)、まずは政策の反省をすべき。
そして、政治家や官僚の意識改革が必要でしょう。
そのためには、『選挙結果』しかないと思うのです。