自民党総裁選挙について、マスコミの騒ぎ方が尋常じゃありません。
コロナ禍かそれ以上の扱いです。
誰が出馬して、何を考えているか(何をするかではない)がそんなに重大な事なのだろうか。
自民党総裁 = 総理大臣 であるから仕方がないが、
『総裁になったら何をする』・・・なんて公約っぽく言う理想は、あんまり意味が無い。
だって、今までだって綺麗なことを言っていたが実践しないし、説明しないし、責任とらないのだから。
「菅義偉」氏については少し解ってきたし、「自民党総裁候補者」についてもマスコミが伝えている。
しかし私たちは、政権与党の「山口那津男」氏のことをどれだけ知っているのだろうか(マスコミはどれだけ伝えてくれているのだろうか)。
ましてや、「枝野幸男」「松井一郎」「 志位和夫 」「玉木雄一郎」「福島瑞穂」「立花孝志」「山本太郎」「中山成彬」各氏のことはどれだけ知っているのだろうか、どれだけ取り挙げられているのだろうか。
わたしにはよく解らない。(枝野ビジョンという本は読みましたが・・・)
こんな状況で、自民党総裁選挙に大騒ぎすることは、来たるべき衆議院選挙の事前運動(宣伝活動)となっているのではないか。
結果、マスコミは政権与党に偏った報道をしている事にはならないのか?
政治家は、話題に上がらない事が一番辛いのではないか。
それでいて、選挙が告示されると、マスコミは『政治的に公平であること』と規定している放送法第4条2から、総務省ににらまれることを理由に報道の矛先が鈍る。(許認可権を総務省が持っていて、官僚の人事権は内閣が持っている)
また、選挙時期になると、政権等がメディアに対して「このような報道をしなさい」と事細かくお願いしてくることもあるようです。
マスコミは、政権与党にしてやられているのです。
上手いことプロパガンダの片棒を担がされている気がしてならない。
繰り返すが、政治家は、話題に上がらないことが一番つらいのだと思う。
小選挙区制度は、政権交代を目指して実施されたものだけれど、そのもくろみは見事に外れた。
これは、「野党がだらしない」だけでは無い気がする。
その原因は、たった一度の躓き(2009年からの民主党政権)で政権を自民党以外に託す勇気を持てなくなった国民の「変化を嫌う気質」にあるのではないか。
「権力は手にした瞬間から腐敗が始まる」といいます。
最初は良くても、長く続くと金属疲労が起こるのは、世界の長期政権を見ても頷けることです。
私は『反自民党』というわけではないけれども、こんなにも問題が多く、しかも公文書改竄問題など面の皮で黙殺してしまう体質の現政権は、代わらなくてはいけない。
野党のためにも、与党のためにも、そして日本のためにも。
・・・と心から思うのです。
参考資料: 「選挙期間中のメディア報道」について考える
https://news.j-wave.co.jp/2017/10/post-4311.html