退職オヤジのひとりごと

退職オヤジが直面する新しい日々…感動か困惑か?
カオスの日々を綴ります

砂の女

2022年08月02日 05時59分28秒 | 本を読みました


安部公房著の『 砂の女 』を読みました。

 

主人公が教員と云うことでしたが、『坊ちゃん』のそれとは違い、その必然性を読み取ることはできませんでした。


『 雪国 』の時も感じたのですが、どうも私は純文学を読み取る力が弱い気がしています。

池井戸潤作品や山崎豊子作品は情景をイメージできるのですが、この作品の繊細な比喩を感じ取る感性が弱いらしく、イメージが浮かびません。


また、絵画や音楽は、自分なりの受け止め方で楽しめば良いと『我が儘力』を発揮するのですが、文学は果たしてそれでいいのか?・・・などと疑問に思ってしまう。

読書はマラソンと同じで、自分の足で前に進まないと終わりません。だからかストレスが溜まってしまうのです。(映画や音楽は途中で歩いても終わりが来るので楽です)

 

この作品は、海外で高い評価を受けているとのことでした。
「武士道」でも感じましたが、多彩な比喩表現が、外国人読者を魅了するのかと思いました。

 

何となく自分(低いレベルですが)を知ることができた作品でした。

勧めて頂いた方に感謝です。