磯田道史氏の『 中根東里 』を読みました。
以前読んだ『無私の日本人』に納められているものです。
内容は・・・
徳川時代に存在した学者で、清貧に生きたその人生を数少ない資料からまとめたものです。
幼い姪に『 出る月を待つべし 散る花を追うことなかれ 』という言葉を残しました。
特に印象に残ったところは、
『無益の文字を追いかけ、読み難きをよみ、解し難きを解せんとして、精神を費やし、あたら光陰を失ってはいけない。わたしも、あやうく、指をもって月とするところであった。四書五経は指にすぎない。大切なのはその彼方にある月だ。』…月を見るものは、指を忘れて可なり。
私たちは、手段を目的とはき違えてしまうことが間々あります。気をつけたいものです。
政治家の皆さん、選挙に勝つことは手段であって目的では無いですよ・・・。