孫崎享氏の『 日本外交 現場からの証言 』を読みました。
5年前に読んだ創元社刊同名の著書の元になった本です。
同じ内容ですが、平成5年の中公新書版を読んでみたくて探しました。
内容は・・・
はじめに
第一章 外交の第一歩は価値観の違いの認識
第二章 親善が外交の中心でいいか
第三章 情報収集・分析
第四章 新しい外交政策の模索
第五章 政策決定過程
第六章 外交交渉
30年前の本ということで、書店にはなく古本屋でも見つかりませんでした。
図書館でも見つからなかったのでネットで調べたところ、「通販での古本通販」があることを知り、検索してみたところ、やっとヒットしました。山口県の書店でした。
特に印象に残ったのは、ロシア人と日本人の心情の比較で、
「日本人の人間関係は60点くらいから始まり、決して100点にはならないし、0点にもならない。それに対し、ロシア人の人間関係の基本は100点か0点で、真ん中の5~60点の関係は居心地の悪さを感じさせる。」というもの。
一度読んだはずですが、やはり新しい発見があったように思います。(5年前にも発見したはずなのに忘れていたのかもしれません)
そして「外交では51点をめざし52点をめざし、なんとか48点、49点になることを避ける」という枝村純郎大使が語ったことば。
私たちはとかく100点を求めがちだが、相手の立場を考える外交では51点をめざす・・・深い言葉だと思いました。
私も51点を目標に頑張ろうなんて思いました。が、これは普段の私の点数ですね。
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