『 「責任」はだれにあるのか 』という本を読みました。
副題の「政治家、企業、マスコミを叩けばすむのか? あなた自身の責任を考える。」に惹かれて古本市場で衝動買いをしました。
内容は
第1章 法的責任以前の責任とは
第2章 責任は免除されるのか
第3章 集団責任と自己責任
第4章 国家と国民の関係における責任
第5章 「責任」を論じることの難しさ
第6章 哲学は「責任」をどう考えてきたのか
第7章 「責任」の原理
というものでした。
頑張って読んだのですが、第5章以降は文章もさることながら、「哲学」の知識のない私には難解なものでした。
印象に残ったのは、責任の追及が下品な野心やルサンチマンや好奇心にもとづいてスキャンダルにされている・・・というところでしょうか。
責任は「感じる責任」と「求められる責任」というものがあり、権力者やメディアなどだけではなく、私たちの日常で多く考えるべきものだと知りました。
先の戦争責任についても触れていましたので、少し時間をおいてから読み直してみようと思いました。
裁判長から「国務大臣の職務や農林水産行政全体の公正さを害する危険性が高く、非常に悪質だ」と断罪されたにもかかわらず、本人は「政治献金だと受け止めていた」というばかりで反省のことばはありません。
改めて「責任を負う立場」ということを考えてもらいたいと思いました。
またよろしくお願いします。