時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

食糧事情

2005年12月25日 | Bloomingtonにて
Bloomingtonには、アジアの留学生に有名なサラガというお店があります。韓国人が経営していて、アジアの食材が豊富に扱われています。驚く品揃えなのですが、今日紹介するのは、10th Street Market & Deliという、アラブ系の人(だと思います、国も聞いたけど忘れました)がやっているスーパー。キャンパスの中を通る10th Streetにあって、Ashton、Eigenmannなどの寮からも近い。私にとっては通学バスルートにあるので、便利。アジアの食材も多種扱っていて、安さもサラガに引けを取らない。最近はもっぱらこちらで買い物をします。そこで今回は、このあいだ学校帰りに買ってきたものを例に、どんなものがどの程度の値段で手に入るか、ご紹介しようと思います。写真をご覧ください(右手前から)。

(なお、牛乳・パン・ソーセージ・チーズなど、アメリカ人がふつうに食べるものは、近所のmarshという24h営業のスーパーで買います)

・大茂脆笋 ($1.59) タケノコの辣油漬けの瓶詰め 買うのはもう3回目 中国福建省発
・コリアンダーパウダー ($1.59) ほんとはクミンパウダーが切れたので買いに行ったのですが、高かった($3.59)ので、今回は我慢してこちら
・紹興酒 ($2.89) 料理に使います(私は一人でいる限りお酒はまったく飲みません)
・高菜 ($0.59)  味付けして細かく切った真空パック 中国上海発
・東京すしはね ($1.59) 板のり10枚入り 英語でSHIRAKO CO. LTD.とあります 「白子のり」 ウラに挿絵入りでのり巻の作り方の解説があります(英語)
・風梨酥 ($1.59) パイナップルのクッキー パッケージに「素食」と書いてある(…??) 台湾発
・草苺夾心酥 ($1.19) 心臓に効く漢方薬みたいな名前ですが、イチゴのウエハースです 台湾発
・ほうれん草 ($0.99) 初めてここで買った 普通のスーパーと違って、元の所が切られてないので、おひたし(&ナムル)が作りやすい! もうこれからはここです

 スパイスは安いし品揃え豊富。コリアンダーも粒でも粉でも常備。マスタードシードまである。クミンシードはとんでもない量が安価で買えました。だからカレーは本格的なものが、本当に安価で作れます。ハーブ類も安くて、日本の数倍の量が一袋$0.99。高菜はネギの代わりに炒飯の具にします。海苔は韓国産も売ってます(ナガイの海苔も!)。野菜は例えばオクラが50コくらいの1パックで売ってます。ナス、インゲンなどはもちろん、キャッサバとかタロイモ、ヤムイモまで常備(インドネシアの人などに需要があるのでしょう)。麺も中国・ベトナム…そのほか、私にはまだどこのものだか分からないさまざまな種類があります。いずれ、制覇したい。

 私は、父がかつてヤマザキナビスコという会社に勤めていて、小さいころはなんだかお菓子が食べ放題だったので、未だに、忙しかったりするとまともに食事を取らず、お菓子ばかり食べてお腹を持たせる癖が抜けません。こっちでも、それはあるていど続いています。でも実は、お菓子は(他に比べると)高いので、常にそういうわけには行かなくなりました。で、今回は割と安い台湾のお菓子。ちなみに、ナビスコのお菓子はこっちでは(庶民のお菓子の中では)高級なほうみたいで、480gくらい入ったOLEOがたしか$3.50くらい。安売りしているときだけ買います。

 もちろん米も、豆腐もありますが、日本の醤油は比較的高い。とりあえず韓国の醤油を使っています。香りがかなり違う。一方、味噌がほとんどないし、納豆も見かけない。日本の米酢はちょっとしかない。中国の黒酢ならいろいろ。これは中国・韓国などの国に比べて日本食材の需要がやや劣るからだと思います。日本人留学生が比較的少ないせいでしょうか、それとも、日本人はアメリカの食生活に合わせてしまう人が多いんでしょうか(あ、金持ちだから自炊しないのか?)。柿の種もありますが、高い!

 というわけで、この10thのおかげでずっとアジア料理を中心に食べ続けています。食費も週に$20程度。こんな田舎に来てここまでのことが可能だとは思いませんでしたが、留学生がいて常時一定の需要があるのだから不思議でもないのでしょう。さまざまな国の食材が通常の食費の範囲で入手できるのだから、私も大きな恩恵です。

 今日はクリスマスイブ。ここのところ暖かく、今日は雪ではなく雨の予報。アパートでひたすら測定&分析を続けています。伊吹島の「平進式」が研究のターゲットですが、その特徴を捉えるためには、それと体系上張り合う他の「式」と比較した方がいい、というKen先生のアドバイスで、他の「式」のデータも測定して比べています。そのため作業は数倍にふくらみ、右手はちょっと腱鞘炎気味。一種の職業病ですね。分析の手順が、人間(ワタクシ)については自動化されてきて、どんどん進めるので、相棒(ノートPC)も処理が追いつかず、ときどきもたつき、ファンをひゅうひゅう回しながら、がんばってくれてます。