時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

「 授業が分かりやすい」という驚き

2008年02月17日 | Indiana大学
インディアナで学生として授業を受け始めたとき、先生たちの授業の上手さに感心しました。話の巧拙はありますが、それぞれみっちり準備して、宿題たくさん出して学生に勉強させ、授業外も面倒みて、食らいついてくる学生なら絶対に理解し、成績も付いてくる、というシステムを作るために大変な努力を払っている。

高い授業料だし(ワタシ払ってませんが)、アメリカの学生の授業評価は非常にシビアなので、教員は必死にならざるを得ないのだ、と知り、近々自分が教える立場になったときのことを考え怖くなったものです(実際授業評価には厳しいものもありました)。

しかし例外はいました。去年、ある学科(自粛)の授業を受けたときのこと。最初は英語が分からないだけだと思ってましたが、そうではなく、内容が分かりにくい。説明もヘタ、授業の構成もめちゃくちゃで、後半はたいてい授業を受けていて腹を立ててました。こんなんで宿題できるか!! と。

今日、その学科のある人と話していて、驚きの事実が判明。その学科の教員は、軒並み授業が下手だそうです。私が内心怒りに震えたあの授業、珍しくないのだとか。彼らにとって授業が分からないのは織り込み済み、内容は自分たちで勝手に勉強して理解するもの。逆に、他の学科の授業を受講して「他の学科の先生授業上手いよ!」と驚くのだそうです。私の怒りは無駄だったと知りました。世の中、所変わればいろいろ違うもんです。