時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

引越しのメリットとデメリット

2010年08月10日 | Bloomingtonにて
引っ越して良くなったことの一つが、洗濯。娘が毎日、服を汚しまくるので、洗濯物が次々たまります。前のアパートでは家に洗濯機はなく、アパートの敷地内にある住人用のコインランドリーに持っていっていました。大量に洗濯ができる優秀な機械が入っていて、洗濯機を買わずに済むし、置く場所にも困らないし、それはそれでよかったのですが、いつでも洗濯できるわけではないし、いっぺんに干すことになってたいへん。アメリカ人は乾燥機を使うので問題ないのですが。

引っ越した先には、逆に住人用のランドリーがありません。2ベッド以上の広めの借家の集合体なので、個々の世帯で所持するのが前提とされているのでしょう。うちはというと、写真のようなものを、引っ越して街を出て行く人から買いました。日本で普及しているのか知りませんが、こちらではポータブル洗濯機とよばれるもので、写真のように水道の蛇口につけて給水、排水をします。家の中に洗濯機と乾燥機が置けるスペースはもちろんあって、洗濯機用の給水・排水口がありますが、そこにはつなげない。だから、使うとき転がして台所まで持ってくる必要があります。

不便じゃないか、と思うかもしれませんが、普通の洗濯機を買うと、恐ろしいことになります。とにかく、でかくて重い。引っ越してきたご近所の家族は「できるだけ小さいのを探した」と言っていましたが、搬入を手伝ったとき、小柄なアジア人とはいえ男3人がかりでもなかなか運べず「これは下手をすれば大怪我だ」と思ったほど(実際、少し手に怪我をしました)。こんなものを運び入れ、引っ越すときには運び出すのかと思うと、ゾッとします。まして、ふつうは乾燥機も横に並べるわけで、たぶんそっちも死ぬほど重い。その二つを置くスペースに、小ぶりの洗濯機が一つ入っただけなので、スーツケース、冬服のケース等いろいろ収納できて家がすっきり。

これで、つぎつぎ出る汚れ物を少しずつ毎日洗える。二階建てになったので娘が寝ていても大丈夫(実際、そのタイミングで使ってます)。ということで、我が家の選択が大正解だったことを確信してます。早めに手を回したニョーボの大手柄。これが今回引っ越したもう一つのメリット。

(↓ つづく)

引越しのデメリットのほう

2010年08月10日 | Bloomingtonにて
一方、やっぱりデメリットもあります。そのひとつが裏庭。プランターが置けるし、娘が安全に水遊びができるスペースでもあり、いいのですが、ここは借りている世帯が管理するスペースなのです。

具体的には、芝刈りが義務。この国では、芝生をきれいに刈りそろえた庭が「よい住まい方」としての象徴的な意味を持つらしく、住民全員が、みんなのために自分が管理する区域の美観維持の責任を持つ。だから、しばらく放置すると管理事務所から「芝を刈ってください」という通知が来て、さらに無視していると罰金を取られる決まり。

写真のとおりの芝刈り機(紐が高速で回るやつ)が管理事務所で借りられます。一度も芝刈りなんかやったことがなかったので、メインテナンスの人のやり方を真似してやってみますが、まだまだ経験不足。どうやら、地面にうんと近く、一定の高さを保って動かす必要があるようですが、これも洗濯機とおなじくひどく重いこともあり、まだ上手くコントロールできない。しかもこの芝刈り機、中間の回転速度がなくて、回せば必ず超高速、恐ろしいうなり声をあげる。草は飛び散る、しばしば地面を削って砂利がすっ飛ぶ。芝刈りを始めると、娘が怖がって家中走り回ります。

今日、二度目に挑戦しましたが、こんな狭い庭をやるだけで25分。実際には20分で返す決まりになってるし、記録を見ると前の人なんか10分で返してたんですが、まだしばらく、そんなふうにはできそうもない。芝がよく伸びる季節でもせいぜい10日に一度くらいでよさそうですが、これは引っ越して増えた負担。

引っ越すとき、間取りや、裏庭の広さを考えて、一階建てを申し込もうかとも思ったのですが、生活スペース(一階)と就寝+仕事場(二階)を分けられたことも、夜の洗濯を考えても二階建てが正解。でも、なにより、裏庭が倍近くになって、今の倍近い芝刈り作業をやることになると考えるとゾッとします。二階建てでほんとうによかった。

(おしまい)