時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

一年目をふりかえる 前編

2006年06月19日 | 
夏季集中授業のIが終わり、3日間の休み。新しい仕事の準備をちょっとして、あとはけっこうゆっくりできました(サッカー観戦三昧)。明日からのPhonology Festに聴講生&運営ボランティアとして少し参加して、2週間後に日本に行きます。まだ終わったわけではありませんが、とりあえず1シーズンを過ごして、予想外だったことを中心に振り返って見たいと思います。

1. 雨が降る

ちょうど1年前の今頃、ここにアパートを探しに4日ほど訪れました。そのときはちょうどずいぶん天気がよく、毎日歩き回って汗だくになったので「きっと毎日こんな天気のところなんだろう」と思っていましたが、まちがい。周期的に雨はやってくるし、降ればたいてい激しい雷雨。内陸で夏は暑いし冬は寒くて雪は少なめ、天候としては群馬あたり似てるのでは。今日も雷雨。雷が強烈で怖いです。トルネードはもっと怖い。ホントに死者出るし。マリリンに「地震と引き換えにしたんだね」と言われました。

2. 授業はなんとかなりそう

簡単なワケではありませんが、スケジュールを組んで、早め早めにきちんとこなしていけば、何とかならなくありません。英語の聞き取りが不十分なら、きっちり教科書を読んでいけば補える。来学期以降受講するMath for Speech Sciences、とかDegital Signal Processingとか、数学を使う授業は、かなり苦労するかもしれませんが、たいていの授業は、きちんと取り組めば必ず理解できるようにみっちり授業&宿題のサイクルが組んであるようで、それを忠実にこなせば大丈夫なのではないか、と思います。いわゆる頭がいい、みたいなことより、そのペースを維持できる体力、生活力、粘りが重要、という感想です。

3. 英語(スピーキング)が上手くならない!

数ヶ月も経てばすらすら話せるようになるだろう、とか思っていましたが、それとは程遠い現状です。おもな理由は二つ。一つは、実力の問題。私程度の準備や能力では、まだまだ時間がかかるようです。二つ目は、部屋にこもって勉強してる時間が非常に長いこと。下手すると日本にいるのと変わらない。積極的に研究会や勉強会等に参加する必要があるでしょう。遊ぶのがいちばんいいことは分かってますが、そういう暇はありません(こっちもそうですが、相手のネイティブ学生にも)。

4. いろいろなくても問題ない

なくても困らなかったものがかなりあります。まず自動車、一冬越すと欲しくなると聞いていましたが、バスと自転車で十分。ときどき人に世話になりますが、なっちゃえばいい。確かに「外に出ると凍死するかも(ちょっと大げさ)」という寒い日もありますが、ほんの数日のことで、出なければいい。次にテレビ。見てる場合じゃありません。不要。次にプリンター。結局買いませんでした。図書館で用が足せました。あったら、と思うことはありましたが。それから、一年いましたが、ネクタイは一度も使ってない、スーツも、着る機会がない。日本に置いておいた方が、よかったのかも。

だいぶん長くなったのでここまで、たぶん明日後半を載せます。写真は先日アパートの敷地内で撮ったもの。猫を見かけることじたい珍しいので。こいつは誰かが買ってるらしく、にゃーにゃー鳴いて自己主張してました。

アフリカの野性味?

2006年06月18日 | サッカー
またIMUにサッカーを見に来ました。観衆20人くらい、常連で知った顔もいるのですが(ぜんぶ男)相変らず会話なし。みんなでチェコvsガーナを観戦。自国と関係ないばあい判官びいき傾向があるらしく、ガーナの寄りの雰囲気。

試合はガーナの圧勝。チェコは予想通りセンターFWコレルの離脱が致命的。代役のロクベンツではまったくボールがポストに収まらず、ためが作れないので、ひたすらドリブルで仕掛ける単調な試合運び。一方のガーナは上手に緩急を使い分けて、あせるチェコの守備網をずたずたに。チェヒが神掛かったセーブをいくつも決めていなければ、4-0、5-0の試合だったかも。彼ら、初出場なんですよねえ。。。 Abudraiは国でさぞや喜んでいるでしょう。

今回、サプライズを起こすと予想したコートジボワールは敗退が決まりましたが、内容はすばらしいもので、オランダ戦ではオランダの応援団からも応援が飛ぶほどだったとか。ボールコントロールもオランダ選手より上、選手の連動もよし、非常に洗練されたサッカーでした。

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昨日そのコートジボワール、今日ガーナを見て、コートジボワールのドログバ選手へのインタビューを思い出しました。そこではあるイギリス人ジャーナリストが彼にこう問いかけていました。

「最近は、アフリカの国々も戦術やテクニック漬けになっていて、アフリカ選手特有の野性味を残している選手があまり見られないように感じる。アフリカ選手権でもスペクタクルな試合は少なく、より組織されたチームが多かった」

彼が、アフリカに期待している「野性味」とか「スペクタクル」とは何なのでしょう? ドログバ選手はこう答えたそうです。

「そうかもしれない。それは、今では多くのアフリカ人選手がヨーロッパでプレーしていることと関係があるだろうね。いつでも世界とかかわりを持っているし、みんな平均化してきている。」

(http://wc2006.yahoo.co.jp/voice/interview/drogba.html)

そのとおり、ガーナも、アッピア、エシエン、ムンタリ、ギャン、などそれぞれのチームで中心選手で、チームからも「野性味」だけを期待されているわけではないでしょう。

ヨーロッパのチームが規格外の力を見せたアフリカのチームに敗れた試合、というと、私が見た範囲では、1998年フランス大会のナイジェリアvsスペインを思い出します。洗練されたスペインが、戦術的にはどうにもまとまりのないナイジェリアの、強烈な3発を浴びて、沈みました。先のインタビューに、そんな「計り知れない、規格外の存在があって、それを征伐する「文明=秩序」側の自分たちを見て楽しむ」という嗜好を読み取ったら、うがち過ぎでしょうか。

そもそも、彼らが戦術を身につけて洗練されたらいけないのでしょうか。アサモア(ガーナ出身でドイツ代表)とか、セードルフ(スリナム出身でオランダ代表)とか、古いところではジャン・ティガナ(マリ出身でフランス代表)が、「野性味がない」と批判されるでしょうか。それはないでしょう、アフリカ出身でも、ヨーロッパのチームにいたら問題にされないことなのです。そして、そういう「洗練されたアフリカ出身選手」のおかげで、たとえばフランスは世界王者になれたわけです。いいことでこそあれ、問題視するようなことではないのでは。実際、「野性味」だけで「洗練」のないサッカーでは時々大波乱は起こせても優勝には届くはずもなく、さきのナイジェリアは結局ベスト16であっさり敗退。これでは、「荒削りで脅威でありながら、最後はわれわれに屈する存在であり続けてくれ」といっているように聞こえるのです。

そういうエゴが、このインタビューに「反映」(含意ではない)されている気がしていました。インタビュアーを責めるのではありません。同様の発想は私にもあります。また、かつて大和勢力が侵略し、屈服させた他地域の部族を「荒夷」とか何とか呼んで、それを「征伐」した自分たちの軍人を英雄扱いしたのともおんなじだ、と思います。

ヨーロッパで活躍する選手が洗練されたのは、地元では得られない成功のチャンスを餌に、時には人買い同然に引っ張られてきて訓練を受けたから、という部分もある。その経済格差が彼らをアフリカの母国ではなく、他国の代表として戦わせる要因でもあります。コートジボアールのカルーが国籍変更してオランダ代表で出ようというのもそういうことが影響しているでしょう。

確かにサッカーは多様性が楽しい競技ではあります。でも、その楽しみのスパイスの一つとしての「野性味」を担当するのが常にアフリカで、そのためにアフリカはこれからも協会組織がめちゃくちゃで、貧しく、政治的にも混乱した状態でいてほしいとは、言えないでしょう(本気でそう思っている人はいると思いますが。たとえば武器を売るために)。

そんな楽しみのためにサッカーがあるのなら、平均化してつまらなくなってもかまわない。アフリカの諸国だって、洗練された選手を生む、オーガナイズされた社会になる権利はあるに決まっています。それで、自分たちが勝てなくなって、つまらなくなったら、ヨーロッパの人たちはたとえばスキーのジャンプでしたように自分たちが勝てるようにルールを変えるのかもしれないし、あるいはW杯なんかなくしてしまうのかもしれません。それでも「お前たちは俺たちの誇りを支えるための「野生」でい続けろ」なんていう趣旨の発言が繰り返されるよりは、はるかにましだ、と思います。

偉そうなことを語ってしまいましたが、つまりは、「洗練」を身につけて、初出場ながらアルゼンチン・オランダにあと一歩まで迫った今回のコートジボワールや、旋風を起こすかもしれないガーナを肯定的に捉えて、今後も注目したい、ということです。また、たとえば、今回のガーナの活躍を見て、アメリカにいるアドゥが、アフリカで始めて開催されるW杯をにらんで「やっぱりガーナで戦う」と言い出したりしたらいいなと思います。

お墨付きげっと

2006年06月17日 | Indiana大学
今週の月曜日のこと、ポストに大学の正式な封筒を使った郵便物が。もうそのころは授業、実験といろいろ重なってヘロヘロ、あまりいい予感はしなかったのですが、よく見ると、Human Subjects Committeeとあります。研究計画の承認がおりました。

同封されていたのは、承認の通知書(写真左)、われわれの研究計画書の1ページ目のコピー(日付つき承認印が押してある)(中央)、それから、実験参加者にサインをもらう参加承諾書(右)。これにサインをくれた人のデータしか使えません。これをコピーして今後使うことになります。大変重要、なくせません。

次の日、メンバー二人と喜びを分かち合いました。言語学系の研究なら、これがなければ研究ができないので、取って当たり前、これで何かいい成果が出る、という保証をもらったわけではありません。でも、自分たちの研究プログラムをアメリカの学術社会に「やっていいよ」と認めさせることにはとりあえず成功したし、研究計画・書類作成にがんばってくれたメンバー二人の努力に報いることができて、(いちおう)研究代表者としての責任も果たせた気がしました。めちゃめちゃうれしかった。

これで、この夏の韓国調査は問題なくやることができます。ソウル・晋州・釜山を訪れる予定。知覚実験をする計画なのですが、音声学の授業レポートでやってみた結果を踏まえて、バージョンアップする予定です。

昨日で夏学期の前半が終了。私もここで授業の受講は終了。来週の頭からは、ゲスト講師を頼んでのPhonology Festが始まります。John McCarthyさんのようなビッグネームも来て、4日連続の講義をしてくれるということで、私の音韻論は専門ではないのですが、できる限り出席しようと思っています。

第一戦を見て

2006年06月13日 | サッカー
今日は、W杯、豪州vs.日本、見ていて思ったままの感想を書きます。

授業後、また学生会館に。授業が終わるのが10:10なので到着したのは後半途中。見ていたのは3、4人。勝ってる。あれっ、茂庭? 坪井くん、怪我でもしたか? さて、見ていて意外に思ったのが、日本が中盤で当たりに行かず、かんたんにエリア近くまで侵入を許すこと。なんで? 疲れてるんだな。これだけ圧力をかけられてて、守りきれるとは思えないけど。。。でも、リードしてたら選手を代えないのがジーコ、きっとこのままだろうな。

さらに驚いたのが、日本が誇る10番の悪さ。いちばん上手いはず、苦しいときにキープしてあげてチームを助けるべき人が、次々と相手にボールを渡して。うーん、代えるならこの人だと思うんだけど、柳沢なのか。。。 アンタッチャブルを作ってしまうのも、ジーコの特徴だよね。。。

同点は必然。川口、痛いミスでしたけど、あれだけ何度もエリア内にボールを入れられたら、いつかはあんなようなことも起こるでしょう。いい形で上がってきて狙い澄まして撃った福西のシュートが外れ、直後のケイヒルの同じような形からのシュートは決まる。それが実力の差、といえばそれまでだけど。。。

で、結局3点ねじ込まれて致命的な負け。いかにも無策。ジーコらしいけど、その最悪の目が出た感じ。ボールを失い続ける中盤を見ながら、予選突破の目がほとんど消えていくのを傍観するしかなかった8番は、ベンチで何を思ったんだろう。

暑いのは確かだったよう。でも、それは日本に有利に働くと思っていました。個々の力では劣っても、走り負けることはない、というイメージでしたから。最後まで走り続けていた7番はさすがですけど、みんながそうではなかったみたい。

宿題と仕事をやってから、チェコ&米国も後半を見ました。今度はお客さんいっぱい(30人くらい)。チェコの選手、みんな走る走る。試合時間も場所も違うとはいえ、見比べてじつに寂しい気持ちでした。なんだかんだ言って、W杯は現時点でのそれぞれの位置がかなりはっきり分かる機会ではありますね。ともかく、最後まで見届けるとします。

Public Viewing at IMU

2006年06月11日 | サッカー
W杯はじまりまして、喜んでおります。かなり前から、もう2006年にはアメリカにいる計画でしたから、「見ることはない」とずっと思っていたのですが、もう2試合も見てしまいました。

試合時間、日本だと深夜~早朝になるようですが、こちらは朝~夕方。しかも、ESPN2を含めたいくつかの局で全試合中継するらしく、学生会館(Indiana Memorial Union)のTVで見られるとのこと。今日、さっそく行ってみると・・・ いました、私のようなバカが、15人ほど。写真は、その人たちが去ったあとの様子。みんなで見ていたのは今日一番のカード、アルゼンチン&コートジボワール。

みんな、それぞれ知り合いではないらしくて、プレーを見ながら独り言のように言った言葉に周囲が反応する、ということはありましたが、基本的には会話なし。ハーフタイムにもなーんにも言葉を交わさない。私は近くにいた、インド系?と思われる人に、「いい試合ですね」などなど感想を言ってみたんですけど、「そうですね」くらい。知らない人でも知り合いになってわいわい、ということは、まだないみたいです。

中でも特に気合の入ったお兄ちゃん(ヨーロッパ系)は、どうもコートジボワールを応援してたみたいで、「行け!」とか「PKだろ!」とか、大きい声を上げてました。時々実況にも「ダブルチーム? NBAじゃねえんだ!」とか突っ込んでました(リケルメに対して二人で挟み込む作戦について)。

コートジボワールが1点返して、「さあこれで、ゲームが全く違う展開になりました!」という意味で「ゲーム展開が360°変わりました!」と実況が言うので、「出た、360°じゃ戻っちゃうだろ! いっそのこと720°回転させろ!」みたいなツッコミを入れていて、周囲もウケてました。でも、その後会話に発展はしない。

ところでこの試合、最高でした。開幕のドイツ&コスタリカはかなりしょぼい内容で、W杯を見ているという気がしないほどでしたが、この両チームはレベル高(!)。アルゼンチンは、確かにボールが常にリケルメを経由するのですが、彼自身フィットしてるらしくよく動くし、サビオラ、カンビアッソ等もかなり動き回ってゲームメークもするので、リケルメだけ潰せばOK、という状況にならない。アルゼンチンかなりやりそう。

そんなアルゼンチンに対しても、コートジボワールも一対一が強いし、洗練されていて、ほとんど互角。とくにドログバはフィジカル、技術、闘志すべてそろって本当にすごかった。マークしていたアジャラがこれまた素晴らしく(私は彼をMOMにしたい)、ぎりぎりのところで抑えていたのですが、最後に1点やられてしまいました。

さて、試合が終わるとみんな三々五々。私はバスの時間まで宿題をやって、帰宅。このPV、また何度か見に行ってみたいと思っています。明日も、オランダとセルビアモンテネグロっていう魅力的なカードが・・・

正義のビル

2006年06月05日 | フィールドワークから
先日交通違反(自転車で信号無視)をやって警察に捕まり、違反切符を切られました(5/11の記事)。6/1が出頭の締め切り、遅れるとひょっとしたら刑事裁判にかけられたり、へたすると逮捕されるんじゃないか。法律も、弁護士の頼み方も、相場も分からない国でそんなことになったら大変と、行動を起こしました。警官に渡された書類によると、Monroe County(Bloomington市を中心とした、郡みたいなもの)の事務所で支払える、とあります。期日の前日、5/30(水)の朝の授業後、行ってみました。

写真が、その事務所がある「Justice Building」というすごい名前の建物です。写真右、大きなドーム型の場所に、中が見えないガラス張りの入り口があります。でも「EXIT」という文字しか見えないので、うろうろしたあげく写真左の小さな入り口へ。「Sheriffのオフィスって書いてあるから、違うよなあ」と思いつつ、ともかく中に入り「交通違反の罰金を払いに来たんです。ここじゃないことは分かってるんですけど、入り口は?」と尋ねると、最初のところでいいらしい。

(ケーサツとSheriffって多分違うんでしょうね、アルバカーキにも、Police以外にSheriffって書かれた自動車がありました)

「金属探知機がある入り口ですよ」と教えてくれたとおり、入るとすぐに警官がいて、セキュリティチェック。空港とおんなじ体制。入り口が分かりにくかったのは、こういうふうに進入経路を限定していたかららしい。「ここで支払います」とか、いろいろ写真にとって紹介しようと思っていたのですが、この時点で断念。写真なんか撮りまくる姿勢を見せようものなら、別室に連行されていたに違いありません。

さて、その事務所自体はなんということはない、普通のお役所の窓口。戸籍や住所の届出の窓口があって、一番奥の「離婚」の窓口の脇に「交通違反」の窓口。でも、払えませんでした。「現金・為替・小切手」で支払えるんですが、ふだん家賃や公共料金の支払いに使っている銀行の小切手はだめだと言われました。たしかに「Personal checkはだめです」と書いてはあったのですが、銀行の小切手はそれに当たるのか・・・

その窓口の担当の若い女性は「来週の月曜日までに届くように郵送すれば、もう一度ここに来る必要ありませんよ」とおっしゃる。え、明日が締め切りでしょ? と思ったのですが、まあ、その翌週の頭までならいい、というくらいの緩やかな基準でやってるのかもしれません。為替は現金を持っていって郵便局やガソリンスタンドなどで作ってもらうそうな。

でも、遅れると心配だったし、午後も北川先生との仕事が待っていて郵便局に行っている時間がなかったので、キャンパス内の銀行(IU Credit Unionという取引している銀行です)に行って、公的機関が受け取ってくれる小切手を作ってくれるかどうか聞いてみました。

想像通り、銀行が発行する小切手なら大丈夫で、希望額を作ってくれました。窓口の男性によると、わたしが持っているPersonal checkに対して、銀行が発行するものをCasher’s checkと呼ぶ。Personal checkは銀行にその額の預金が本当にあることを保証しないので受け付けない、銀行からの小切手はその額が確かにあることが保証されるのでOK、ということだそうです。手数料は$1.00。郵便局で為替を作ってもらうと、この半分くらいだったと思いますが、ともかく早く郵送してしまいたかったので、やってもらいました。これで、逮捕されないでこのまま生活できると、思います。たぶん。

空港以外であのゲートをくぐらされたのはこれで2回目、以前はアメリカ大使館(虎ノ門の)でビザ申請に行ったとき。Bloomington市内でこんなことをさせられるとは思いませんでした。「正義のビル」なんて名前がついてるだけのことはあります。

新種発見

2006年06月04日 | Bloomingtonにて
さらに今週見つけた新種です。

水曜日に北川先生と仕事して、4時過ぎに終了、キャンパス内を図書館まで移動中に道端にいたのが写真のもの。

最初は巨大なネズミか、リスだと思いました。小さいので。でもふさふさの尻尾もないし、耳の形からするとたぶんウサギだと思います。ここでよく見るウサギは、日本で見るのと同じような体型と顔なのですが、こいつの顔はねずみに近い。

ウサギはリスや鳥と比べれば、比較的近くにいてもすぐ逃げません。2m以内に近づいていたと思いますが、逃げずに、ずっとこのあたりの地面をかぎまわって、なにか食べ物を探していたので、写真に収めることが出来ました。

記念日でした

2006年06月03日 | Bloomingtonにて
今週始めの月曜日は「Memorial Day」で、授業がおやすみでした。

「記念日 って・・・何の?」
たまたまアパートの事務所の人に、引越し候補の部屋を見せてもらったとき、その話になったので、尋ねたことがありました。「軍人さんの記念日だ」というので、「Veteran's Dayってのもありませんでした? 何が違うの?」と聞くと、彼女も確信なし。ちょうど作業をしていたアパートのメインテナンススタッフに確認。

彼女の思っていたとおりでした。「Veteran's Day」は退役軍人の、「Memorial Day」は戦没兵士の記念日。別々にあるとはさすがはしょっちゅう戦争やってる国。あ、常識だったですか・・・ でも、アメリカ人でもこんなふうにはっきり知らない場合もあるみたい。「愛国心がない」とか言われるんでしょうか?

写真は学校帰りに、IUの外部書庫(Lily Auxiliary Library Facility)の脇の道から、アパートの方を向いて撮ったもの。写真右手奥にアパートがあります。写真が奥行きを出しているのでけっこう遠くにあるように見えますが、実際にはせいぜい200mくらいです。この道はここがどん詰まりで、学校の施設を利用する人しか入って来ないので、休日はだーれも来ません。この日は平日でしたから、学校の職員の車がありますが。

ここを、そのMemorial Dayにジョギングしていると、鹿がいました。

現場です(記念日つづき)

2006年06月03日 | Bloomingtonにて
現場の写真です。といっても後日撮ったもので、鹿はいません。ジョギング中ですからカメラもないし、撮ろうとすればすぐ林の中に逃げたでしょう。

この林の外側、少しだけ開けた場所に、2匹いました。一匹が歩道近くまで来ていて、鹿に気づいていなかった私が近づくと、びっくりして引っ込みましたが、その動きにこっちもびっくりしました。

脅して悪かったなあと、すぐに反転すると、警戒してずーっとこっちの動きを観察していました。つがいだったと思われます。振り返ると、再び舗装道路近くまで出てきて、食べ物でも探している風情でした。

いると聞いてはいましたが、まさか家のドアを出て3分と経たないうちに、しかもふだんジョギングしている舗装道路の脇で鹿を見るとは思いませんでした。この林の向こうはクロスカントリーコースで、そこも森に囲まれているので、実は時々接近はしているかもしれません。休日で静かだったので、ここまで出てきたのでしょう。

たんなる草むらの写真だけで何を語るか、という感じですが、なにぶん野生のものなので、ご了承ください。

鹿を目撃した直後から、頭の中には学校の音楽で習ったHome on the range(邦題は「峠の我が家」?)が鳴りっぱなしでした

Home, home on the range,
Where the deer and the antelope play,

このフレーズです。いっぺんこういう刺激があると(ことに走っているときなどは)おんなじ曲が頭の中でエンドレスリピートになる傾向があるのですが(ややもすると口に出して歌ってしまうことがあるので、やばい)、今回もはまってしまいました。この曲みたいな田舎にいるのかなあ、という気分でしたが、実際にはこの州の西にもう3つ行った、カンザス州の歌だそうです。