山遊塾With You

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槍ヶ岳東鎌尾根ルートについて

2013年05月07日 | 登山

 ゴールデンウィークの槍ヶ岳登山は、そのほとんどが槍沢からのルートが採られており、夏の人気ルートである、表銀座コースから槍ヶ岳に登る人はほんの一握りにすぎない。それはやはり無雪期と積雪期の困難度の差であろう。特に西岳から槍ヶ岳の間は水俣乗越までの下降、それに続く槍ヶ岳までの連続するスノーリッヂは、ある程度の雪山経験者でないと安全に通過することはできない。夏ルートは雪の下になりクサリやハシゴも雪に埋まっている。それ故ルートは登山者自身が設定して通過していくしかない。ゴールデンウィーク期間中とは言え、天候が悪化すると雪は降るし風も強い。先行者のトレースは簡単に消えてしまうので、ルートファイデング能力の差が消費時間、消費エネルギーの差になってくる。積雪期の槍、穂高を目指すならこの東鎌尾根は良きトレーニングの場として使える。