矢倉岳は箱根金時山の北約7kmほどのところにあるピラミッド型の山です。標高870mと大して高くもない山ですが、山頂は広く開けており、富士山を始め、箱根の山々を至近距離で眺めることのできる、眺望にすぐれた山です。一時はパラグライダーのメッカとしてパラフライヤーに人気のあったエリアでしたが、フライト禁止になってからは、すっかり静かな山になってしまいました。2月21日の日曜日は天気も良く風もなく、山頂はぽかぽかとすっかり春の陽気でした。富士山も目の前に大きな姿を見せてくれ、箱根の方は大湧谷から威勢よく立ち昇る白い噴煙が良く見えました。
矢倉沢の登山口を出発したのが11時10分前とえらく遅かったのですが、山頂には12時半に着くことができたので、ゆっくりとお昼の弁当を食べながら、周囲の景観を楽しむことができました。下りは洒水の滝から山北駅へコースをとりましたが、こちらは大変長いコースで、途中道も荒れているところがありました。どうもあまり人気のないコースのようです。日本の滝百選にもなっている洒水の滝は、日光華厳の滝にも似た立派な滝でした。
洒水の滝から御殿場線の山北駅まで約30分歩きましたが、この方がむしろ疲れました。この山に登るなら足柄峠の方から行った方が楽です。足柄万葉公園まで車で登れますから。 写真は矢倉岳山頂から見た富士山です。このところ富士山の見える所ばかり行っている気がします。