写真は鎌倉街道が秩父鉄道小前田駅から、南に1kmほど行った荒川の岸近くに残っている「お茶々の井戸」です。六角のコンクリートに囲まれた小さな井戸ですが、ここに昔は茶屋があったそうで、そこにお茶々という美しい娘がいたという話です。この位置を捜すには土地の人ならいざ知らず、よそ者にはなかなか捜しずらいところです。目標はホテルモア(モーテル)です。
お茶々の井戸から川下に向かい、花園橋と関越自動車道との中間あたりが、赤浜の渡しですが、今はそのあたりと思える場所には砂利工場があって、どこがその位置であったかわかりません。右岸は花園橋を渡り下流に向かい高速道路の先で川岸の道に下り、再び上流へ向かうと古道鎌倉街道と書かれた白い円柱が立っている所を通り、し尿処理場から川沿いの道を行くと、右の河原の中に大きな石が二つ並んで見えます。それが獅子岩で昔の渡河点と言われています。上の写真がその獅子岩です。
し尿処理場の近くの鎌倉街道道標ですが、もう字も薄れています。このすぐ後ろには竹炭を焼いていた炭焼き窯があって、お年寄夫婦が働いていました。今はそれもなく草むらに変わってしまいました。鎌倉街道は道標から南に坂道を登って行きます。