山遊塾With You

ハイキングやウォーキングの紀行、感想など。
気の向くままに歩いています。

秋の軽いウォーキングを後期高齢者14名が、見沼代用水東縁をヨタヨタと歩いてきました。

2021年10月03日 | ウォーキング
 台風16号は関東の南をかすめるように通り過ぎた後、10月2日の土曜日は汗ばむほどの陽気になり、快適なウォーキング日和になりました。JR宇都宮線東大宮駅を午前9時半にスタートして芝浦工大の方に向かい、見沼代用水に架かる出戸橋から用水沿いに下流に向かって、サギ山公園まで歩くのが今回の企画です。西縁の方は歩き尽くし、東縁に関しても残り部分は少なくなってきて、私自身も今回初めて歩く部分になります。歩く人も少なくゆっくり歩きには最適なところです。


 東武線七里駅までの間は用水沿いに新しい住宅が立ち並び、秋の小川の散歩道を楽しむ、という気分にはなりません。まして残土置き場の小山があったりの、新興住宅地そのままの風景が続きますから。ひと昔前までは田んぼや畑だけの風景が広がっていたのですが。



 でもやっぱり秋です。柿の実も程よく色づいてきました。コスモスやカンナの花も今が一番見頃です。


 周りが見沼田んぼの懐かしい風景に変わりだせば七里駅も近いです。


 小深作の神明神社で息継ぎの一休み。予想以上に気温が上がり、おかげでこっちも息が上がってしまいました。用水に沿ってこのような神社は今も結構残っています。各村落には必ずあった神社なので、こんなところが一番気楽に腰が下ろせます。


 広大な畑に張られた白いシートは何だろうと、近くに寄ってよく見たら小松菜の新しい芽が出ていました。既に青々とした小松菜を採取している場所もあり、どうやら此のあたりは年中小松菜を栽培しているようです。



 七里公園に着いてお昼の弁当にしました。比較的新しい公園で遊びに来ている人たちも、近所の若い夫婦やその家族たちといった感じで、静かで心地よい昼休みタイムになりました。


 用水に沿って桜並木が続きます。春の花の頃に来ればきっと美しい並木道になっている筈です。


 見沼田んぼのもっとも見沼的風景です。このような風景をさいたま市内で手軽に楽しめるのは恵まれていると思います。田畑がどんどん宅地化されて、子供の頃に見ていた風景が亡くなっていくことに、寂しい思いをしているのは我々高齢者ばかりではないでしょうから。


 今回のゴールであるサギ山公園に午後1時25分に着きました。大宮行のバスが来るまで間があるので木陰でのんびり待ちました。
50年ほど前まではサギの営巣地になっていて、サギの糞で森の木々が真っ白になっていました。国道122号が近くを通るようになり、さらに高速道路が平行して出来たため、サギたちは一羽も残らずいなくなってしまいました。またこのあたり一帯の田んぼは、冬も水が引かない深田であったために、たにしやどじょうに昆虫類が沢山いたので、餌場としても適していたのでしょう。今はその田んぼも無くなり住宅が建っています。