これはある建物の玄関。手紙なのか?和紙が貼り付けてあって、古都らしい雰囲気をつくっているようだ。で,いったいこれどこだ???
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実は、奈良で有名、というより日本でわずかに残る墨の工房の一つ。我が国の伝統文化やその継承が学校でも大きな課題になっているため,ここで我が国の伝統文化の一つである墨づくりを見学、体験することになったのだ。
ちょっと写真が小さくてわかりにくいかもしれないが,簡単に墨づくりの工程をお伝えしよう。ハイ,聞きかじりだけど。
墨は主に膠(にかわ)と煤(すす)と香料からできている。それらを混ぜてコネコネするとこんなに丸い形にもなる。
で,それを棒状に延ばし,木枠の型の中に押し込むのだ。
木枠を外し、型に張り付いた墨をはずす。
もうこの時点で、一般に市販されている墨と形は変わらないものができあがっている。型に押しつけているから、模様などもすでにこの墨には入っている。ただ二点を除いては。その二点とは、一つに金泥銀泥などの色を付けていないこと。そしてもう一つは???
わっかりにくいかなぁ???できたてほやほやの墨は、手をひねるとこんな風に簡単に形を変えるのだ。くるりとひねられて、らせん状になっているのがわかるかな?だから実際にできあがった墨を使えるようになるまでには,数ヶ月から数年乾燥させるんだって。漆の扱いと同じだね。