韓国ソウルから,広島大学で学位を取られたキム先生に,韓国の美術教育事情について話をしていただいた。
用意していただいたスライドは計75枚,近代韓国における西欧美術教育の受容や合併時代の美術教育,解放以降の美術教育,数次にわたる教育課程期の美術教育を踏まえ,今,どのように変化しているのかについてが最初の話題だった。
「最近の美術教育における強調点」として話された,①美術の生活化,②創造的表現活動,③批評的思考力などが挙げられるという点には,教育の不易と流行を踏まえた焦点化が行われていると感じ,とても面白く拝聴した。
その他,韓国の学校教育におけるグローバル化と伝統文化教育,美術教育における伝統文化教育の事例,多文化教育の事例,美術教育における公共美術の題材化などが話題に上った。
そうそう,韓国では,書道が美術の時間の中に入っているんだって。これは歴史を辿れば小山正太郎と岡倉天心(覚三)との論争にも行き着くらしい。興味深いなぁ。
そして最後に,美術教科書を見せて頂いた。キム先生は教科書の編集にも関わられているので,どのような教材がどのように提示され使われているかなどの話も具体的でとても分かりやすかった。
講義後,数名の学生が質問をし,理解を更に深めてくれたと思う。
グローバル化への対応が喫緊の課題である現代に,このような海を越えた授業もまた必要だと思う。更に進めて行きたい。
用意していただいたスライドは計75枚,近代韓国における西欧美術教育の受容や合併時代の美術教育,解放以降の美術教育,数次にわたる教育課程期の美術教育を踏まえ,今,どのように変化しているのかについてが最初の話題だった。
「最近の美術教育における強調点」として話された,①美術の生活化,②創造的表現活動,③批評的思考力などが挙げられるという点には,教育の不易と流行を踏まえた焦点化が行われていると感じ,とても面白く拝聴した。
その他,韓国の学校教育におけるグローバル化と伝統文化教育,美術教育における伝統文化教育の事例,多文化教育の事例,美術教育における公共美術の題材化などが話題に上った。
そうそう,韓国では,書道が美術の時間の中に入っているんだって。これは歴史を辿れば小山正太郎と岡倉天心(覚三)との論争にも行き着くらしい。興味深いなぁ。
そして最後に,美術教科書を見せて頂いた。キム先生は教科書の編集にも関わられているので,どのような教材がどのように提示され使われているかなどの話も具体的でとても分かりやすかった。
講義後,数名の学生が質問をし,理解を更に深めてくれたと思う。
グローバル化への対応が喫緊の課題である現代に,このような海を越えた授業もまた必要だと思う。更に進めて行きたい。