白猫VS黒猫 騒動

私が　うっかり食べ物を許したばかりに

ずうずうしく　昼間に白猫が食べに来た。

壬生娘と主人が座敷にいて　そばにはジジィが寝ていた。

その隣の縁側。　障子は開け放っていたが。

 

気が付いた壬生娘に追い出され

ジジィも　追い払って来い！と起こされて

 

しばし　庭で白と黒の追いかけっこ。

 

なんと　形勢不利。

自宅縄張りのはずなのに

白猫に追い詰められて　逃げ込むジジィ。

白猫が去ったあと　様子伺いのジジィ。

 

「ジジィ、負けてる！」

その声に、

「なんだ　なさけない」と

ほうきを持って　門の外まで白猫を　威嚇、追い出す主人。

 

猫は好きではないが

我が家のジジィの存在はしかと認め、応援する主人。

意気消沈。　壬生娘に慰めてもらってるジジィ。

 

また　白猫が入ってきたから

外で見張ってろ！と主人に放り出されたものの

 

もう　そんな気分でない。

体格は白猫のほうが随分と大きい。威嚇声も完全、負けている。

 

壬生娘の腕の中で　しょげているジジィ。

ぱっちりあいている目も　なんか情けなさそう

 

そして　うつろな目で　壬生娘に擦り寄って寝るジジィ。

 

いつまでも寝ているわけにもいかない　壬生娘。

立ち上がるといつもなら　一緒に動くジジィが

ながーく　伸びたまま。

今日は相当　疲れたのだろう。

 

主人の前に　ゴロンと

お腹を撫でて欲しいと転ぶジジィに

「負けてくるような猫は　撫でてやらん！」とカツ！

 

しかし

ゴロンと転んだら　撫でるものと　しっかりジジィに手なずけられている主人であります。

すこし　笑える。