Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

新譜DVD批評『グレン・グールド:ヒアアフター(時の向こう側へ)』(No.1364)

2006-09-08 22:50:07 | CD&DVD 紹介&批評
 今朝、佐川急便が来たので受け取った。「開けてビックリ玉手箱!」 何と、9月22日発売予定と おとといまで明記されていた『グレン・グールド:ヒアアフター(時の向こう側へ)』が タワーレコード から送られて来ていた。マジですか?! Internet で確認したら、「在庫あり」になっていた。 ちなみに HMV で調べたら、9月15日発売予定。アマゾン では見付からなかった。タワーレコード、マジですごい!
 楽しみにしていた DVD なので、早速「聴く&観る」した。 以下、新譜批評である。

グレン・グールド:ヒアアフター(時の向こう側へ) DVD 批評(Ideale Audience DVD9DM20)




2,932円(税込)


  • 演奏   :☆☆☆(← 質は高いが、全曲聴かせることが1回も無く、細切れ!)
  • 資料価値:☆☆☆☆☆(← これは絶頂!)
  • 音質   :☆~☆☆☆(← 音質は期待しないでね!)


1948-1991年録音。

「グールドを知る」為に最適のDVD


  • これは「音楽を聴くDVD」では無い!
  • 「グールドを知るDVD」である!

 この言葉が最適であろうDVD。「グールドファン」であれば、絶対に購入しないと「体の震えが止まらない」ほどの感動があるが、「曲を丸ごと聴かないと感動を得られない人」には、不向き。
 ・・・で、「価値」としては、『極めて高い』と感じる。「グールドが50年の生涯を賭けて、伝えたかった内容」を「80%くらい」伝えることに成功していると感じたからである。根拠は以下の通り。

  1. 若い頃からの「録音&録画」好みのグールド像が余すところ無く描き切れている
  2. 「グールドからの発信」がほぼ「グールドのレパートリー全域」に亘って網羅されている!
  3. 貴重な「若き日のグールド動画(← 何と 1948年にプライベート録画!)

が、全て「聴ける&見れる」だから。
 う~ん、「バッハ:ゴルトベルク変奏曲」最終録音の日本語クレジットが「ゴルトバーグ変奏曲」と出ても良いが、「英語文化」を少しだけ意識するかも。
 日本の「団地」が写される(日本の竹藪も映るぞ!)のも、親しみが湧く。「グールドと言う人物」を知りたい人は必ず購入することをお勧めする。 タワーレコード が「安くて早い」ようだ。
 尚、音質は同じテークの「DVD や CD」に比べると劣ることが多い。(1981年盤「ゴルトベルク変奏曲」など)
 あくまで「グールドを知る」ためのDVDと思って、音質などにはこだわらないように。 ここだけの話だが

メニューインとの「録音 & 会話」が最高の「聴く&観る」である!


 そして「要注意」が画面操作。これが「クラシックDVDしか扱った経験が無い」人(← あっ、オレだ!)には、「メチャ難しい」かも。

  1. 最初は「English」を選択して(← フランス語の方が得意な人は除く)
  2. 数画面経過後に「Audio & Subtitle」を選択の後
  3. 「日本語」を選択して
  4. 「映像に戻る」

を選択する必要が(私高本には)ある! 相当に面倒くさい & わかり難い と思うぞ!!
コメント (5)
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