「初期シューベルト」の名演録音は、ピアノ曲では「ミケランジェリのイ短調ソナタD537」と「アシュケナージのイ長調ソナタD664」くらいしか「ワルター・クリーンの全集」以外は存在しない!
これが「シューベルト初期作品」理解を大いに妨げている最大の原因である><
「ブレンデル と ブレンデル亜流」は、初期作品について、ミケランジェリ & アシュケナージ & クリーン の水準で取り組んでいない。これだけは断言しておく
多くの「シューベルトファン」は「ブレンデルファン」であることが多い(私高本のその1人ではあるのだが)ので、俄には信じられないかもしれない。
ブレンデルは「1822ー1828 こそが シューベルトのピアノ作品の全盛期」を公言しているピアニスト
である。ピアノ5重奏曲「ます」イ長調D667 を 1819年年の作品、と完全に誤解しているのが嘆かわしいのだが(涙
「佐伯周子の20才のシューベルト」は「ワルター・クリーン」同等かそれ以上の水準で全てが用意されている!
が魅力。う~ん、特に。D537 と D575 は唸った。その中でも「これまでの録音が全部スカなD575」は圧巻だった。
佐伯周子 の演奏は、第2楽章の途中から出てくる「16分音符のからみ」が絶妙!
なのだ。これは「前代未聞」の世界。「シューベルトファン」ならば、是非是非逃さずに聴いて欲しい!