Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

「シューベルトの語法」を熟知するピアニスト(No.2108)

2012-08-15 23:53:45 | 作曲家・シューベルト(1797-1828
 明日の「佐伯周子:シューベルトピアノソロ曲完全全曲演奏会第10回」は、当日券あります。「プレトーク」は 18:35 から私高本が行います。「20才のシューベルト」は何としても話したかったので(爆


D557 については、「Andante」と「Allegro moderato」をどちらを「第1楽章」に据えるか? が前日夜の段階で未定。当日の演奏の出来が良ければ「Andante 第1楽章パターン」と「Allegro moderato 第1楽章パターン」の両方を収録した CD-R を来場者の希望者全員に無料配布予定


となった。う~ん、「Andante 第1楽章」だと思うんだが、、、


 プログラムノート のミスが多かった。D537第2楽章の解説は完全に間違い><

 印刷所の「盆休み」が原因だと思う><


「シューベルトの語法」を熟知するピアニスト一覧


  これは誰もが知りたいだろうなあ。昔々の若かった私高本(ハイ、今では糖尿病でいつ死んでも医者は不思議に思わない>< )も知りたかった。思いつくままに列記する。基本的に「録音が古い」順。

  1. エドウィン・フィッシャー


      レパートリーが偏っているのが難点 > って、21世紀の視点で見るのはちょっと違うかも知れない。「即興曲集」などは素晴らしい!

  2. アルトゥール・シュナーベル


      フィッシャー よりは普遍的。後期ソナタなんかいいぞ!

  3. ヴィルヘルム・ケンプ


      「ピアノソナタ」世界初録音の偉業を成し遂げたピアニスト。技巧が「危なげ」で D760,D850 などは安心して聴けない( >< )のと、初期作品が「はあ?」っていう出来。

  4. ルドルフ・ゼルキン


      ソロピアノよりも「アンサンブル」にて傑出していた大ピアニスト。幻想曲ハ長調D934 と ピアノトリオ変ホ長調D929 は未だ越したピアニストいる???

  5. スヴャトスラフ・リヒテル


      う~ん、人気絶大ピアニストなんだが「さすらい人」幻想曲D760 の傑出した演奏があまりに素晴らしい。後は私高本は猫頭なので理解できない><

  6. ギルバート・シュヒター


      ケンプに次いで、と言うか(内容的には舞曲軽視なんだが)「世界初のシューベルトピアノ曲大全集」を世界初で録音したピアニスト。「未完成楽章の扱い」が悪い、などの欠点はあるのだが、2012現在まで「シュヒター越え」したピアニストは1人もいない偉業。曲によっては、最高の演奏あり、(D506 とか)



  7. アルフレート・ブレンデル


      D760 以降の作品については、「ブレンデル以降の全てのピアニストに影響を与えた」ほどの大ピアニスト。私高本も(D760以降は)ファン。但し、それ以前の演奏は「テキトー」(爆

  8. パウル・バドゥラ=スコダ


      「シューベルト:ピアノソナタ ヘンレ版第3巻」にて、「補筆できる楽章は全部補筆した」悪魔のように有能なピアニストにしてシューベルト学者。この人が「補筆版の原点」である。2回「ピアノソナタ全曲録音」を残しているのだが、私高本は 1回目の「オイロディスク録音」は聴いたことが無い。石丸電気にも出て来なかったような記憶があるのだが、猫頭なので(以下略

  9. ワルター・クリーン


      素晴らしい「ソナタ」全集。他の曲(即興曲や舞曲)が不完全なことが残念。初期ソナタの「全集での最善」はこれ。中期以降だと、「ブレンデル全集」が上なんだが。

  10. ラドゥー・ルプー


      結局、「全集」は何も残さなかった(ピアノソロもヴァイオリンとも)が、「抒情的方向最大値のシューベルト」はこの人。曲に拠ってはとても映える!!!

  11. フリードリヒ・グルダ


      D845 とか D899 とか D780 とか、素晴らしい録音を残したピアニスト。ベートーヴェンとかドビュッシーとかにうつつを抜かさずにシューベルトをもっと弾いて欲しかった。わずかに残っている D960 が「あっさり系」で興を削がれるのが残念。

  12. マルティーノ・ティリモ


      「ウィーン原典版」楽譜校訂者=ティリモ。「とても弾ける学者」である。補筆も安定しており、安心感抜群。その分「感興極まる演奏」は無い。

  13. アンドラーシュ・シフ


      「ブレンデル亜流」の中では、抜群にうまいが、「ベーゼンドルファーインペリアルの響き」以外にはあまり特徴は(良い方にも悪い方にも)無い。「フィッシャー=ディースカウ 引退直前の 美しき水車小屋の娘」DVD が、他のピアニスト(エッシェンバッハ)と再録画されてしまったように、『最高の演奏』を求められるとちょっとキツい。

  14. 岡原慎也


      去年「文化庁芸術祭優秀賞」を「シューベルト:ピアノソナタ第16番イ短調D845」他で受賞したピアニスト。関西の人しか知らないかも知れない > 岡原慎也
      「後期限定」ならば、ブレンデル を越すピアニストかも知れない。初期~中期作品は「ピアノソロ」では聴いたことが無いことについ先日気が付いた><

  15. ミヒャエル・エンドレス


      「ピアノソナタ(ヘンレ版のヘタレ録音)」+「舞曲全集(ヘンレ版のヘタレ録音)」で、有名になったピアニスト。演奏が良くないことだけが欠点><

  16. 佐伯周子


      エンドレスよりも、シュヒターよりも、ブレンデルよりも、「シューベルトピアノソロ作品」を弾き込んでいるピアニスト。D529「8つのエコセーズ」の何と表情の変化が生き生きとしていることか!!!
      D537 と D575 については「魅力」を断続的にお伝えして来たが、D557 も「第3楽章」の充実は圧巻。う~ん、ショパンとかだと「ん?」って演奏会もあるのだが、「シューベルト弾き」として卓越しているのでは無いか?
コメント (1)
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