詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

「従軍慰安婦」問題についてー

2007年03月19日 | Weblog
米国で民主党が議会での多数派になってから、米国での追求が厳しいようだ。
戦犯の中の戦犯ー祖父岸信介を尊敬し、戦前の日本を「美しい国」の理想としているらしい安倍首相はその否定に躍起みたいだけど・・
アメリカにとってのかつての位置に中国が取って代わったということを、安倍首相は完全に認識誤認していたようだ。
日本はもはやアメリカにとって、英国やイスラエルのように
利用し尽くしたらポイ捨てする多くの国のひとつでしかない。

上記の議論の前提として、戦前の日本がどのような国だったの知識が不可欠なのではないかと思う。
僕が重要と考えるのはー
日露戦争後の軍人による強姦等で軍にの性病が蔓延したことへの対策として(日清戦争までの日本軍は欧米軍とは一線を画していたらしが)・・
そのころの日本を支配していた陸軍では、軍自らが「従軍慰安婦」を奨励したという歴史的事実があり、「慰安所」が軍隊とともに移動したという多くの歴史的事実がある。

また民衆レベルでは、江戸時代以来の娘を売るというような事が日常茶飯事だったという。
その頃日本の植民地だった朝鮮半島に関してはー
関東大震災直後に、国家権力の側から流された流言蜚語(「朝鮮人が井戸に毒を投げ入れた」「武装蜂起した」・・)のために、自警団の検問等で殴り殺された朝鮮半島人や中国人やドモリや方言方言のきつさで彼らに間違われて虐殺された約一万人という近代日本史上最大の汚点というべき事実がある。

さらに僕の故郷の北海道ではー
「タコ」(騙されて強制労働の飯場に連れてこられた日本人)のように騙されて来た朝鮮半島人や強制的に連行されてきた朝鮮半島人や中国人も多かったという。
彼らが脱走すると・・犬を使って追いかけ、見せしめのために嬲り殺しにしたという。
祖母の話では、ほとんどの道産子は脱走した彼らを助けたという。
祖母自身も、戦後逃亡してきた朝鮮半島人に食料をあげたといっていた。すぐ後に、捕まって素っ裸にされて数珠繋ぎに縄で縛られて、町中を引きずりまわされて暴力を振るわれていたのは・・あまりにもむごかったという話を祖母から聞いたことがある。

いくら自分達が生まれる前の戦前や、戦後直後の話なんだといっても・・被害者の側にとっては、とうてい納得がいかないのではないかと思う。
僕を含めて戦前の日本がどんな国であり、日本人がどんな事をやってきたのかは、現在では本を読んだり、体験者の話に謙虚に耳を傾けるしかないのではないかと思う。

そんな意味でとても貴重なのは、僕のリンク集にあるnaoji2さんのような数少ないひとびとの貴重な体験談ではないかと思う。
井上やすし「東京セブンローズ」という抱腹絶倒の喜劇もまた・