詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

2008年07月31日 | 日記
風のなかでは
迷子になってしまった草原のように
あるがままにそよぐしかない

風に問い返す葉群のように
生誕のそのときへと
立ち返るしかない

人間など ただの
思い上がった残虐な生き物
自分だけが正しいと思い込み
破壊し尽くすことしか脳のない
奇形猿の末裔

自然についてさえ
何ひとつ知らず
知ろうともせず
ただ ただ
騒々しいだけの出来損ないの猿

風のなかで生まれ
風のなかで育ち
風のなかで
君を愛したあの頃へと

何ひとつ所有しないまま
微塵に砕けてゆく
輝かしさよ