詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

テロリスト

2010年05月05日 | 
春の夕暮れには
鼻をすするばかりの奴隷たちの後ろ姿と
今日もまた生き延びてしまったと
枝の先から燃え上がる二列の街路樹

どこでどう
お前と生き別れてしまったのかと
ひと擦りのマッチで闇に火をともせば
きらきらと
憎しみに輝く野良猫の両眼

じわじわと
腐りつつある首都は
一面の散花と人身事故だらけで
胃に火酒を流し込んでは思わずうめき声に
また最深の熾火が燃えあがる

敗残は まだまだだ
だからそれは
いつまでも可能なのだと
俺の最奥のテロリストがつぶやく