詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

開放された・・手塚治虫、杉浦茂、水木しげる

2010年05月09日 | Weblog
最近のマンガ・アニメはほとんどみないけど・・NHKの「ゲゲの女房」を観てて思ったことがいくつかある。

ずっと、どうして・・手塚治虫が唯一の尊敬する漫画家として杉浦茂を挙げたのかがわからなかった。

たぶんその理由は、杉浦茂の唯一の後継者の水木しげる漫画を見るとわかるのかもしれない。

NHKにはなんとか、土日にまとめて放映して欲しい。普通の勤め人が観られるようにしろ!
誰のためのNHKだと言うのか!

ふるさと

2010年05月09日 | 日記
良いものも、悪いものも、最悪のものも
すべてがそろってた北海道の故郷だった

夏になると
鮑やウニやナマコや
子供の頭より大きいムール貝を採りにゆく

ホラーの帝王キングの「スタンドバイミー」みたいに
線路を歩いてゆくと
トンネルがあったり橋があったり
アイヌ神話であの世に通じててるという洞窟があったり
トンネルに電車が来たら
死ぬしかないと思って歩いていた

小学校へ通う道は廃線で
その線路をどこまで歩けるか競争したり
その廃線の先には
米軍からの艦砲射撃で弾痕だらけの壁が

UFOも二度見たっけ
一度は外で運動していて
一度は畑を横切っていたとき
流れ星だと思ったらいつまでも消えないので
家族全員を大急ぎで呼んで・・

◆最近もっとも感心して同意した記事「そもそも何で日本の首相が海兵隊の行き先を決めなくちゃならないの?」はー「ここ」

市営グランド(遂行形)

2010年05月09日 | 
自棄酒を飲んで
市営グランドの柵を乗り越えたら
そこは満天の星々の傾き
星と風ばかりが流れ去ってゆく市営グランド

寝そべって見上げれば
まるで円形競技場みたいな市営グランド
ゆっくりと旋回してゆく地球と
なにひとつ歌の聞こえてこない
僕だけのオンステージ

遠いあの日のお前の喚声は
もう遠い日のこと

風だけが砂埃を上げていた故郷も
まるでいまでは
海底に渦巻く葬列のための頌歌
歩き続ける勇気が戻ってくるまで
空と流星を見上げているばかり

深夜のナイフ

2010年05月09日 | 
財布や携帯を忘れても
ナイフだけは忘れたことがなかった
飲みすぎた深夜には
ナイフを研ぐのが日課だった

きみからプレゼントされた
赤い柄の万能ナイフの刃を頬に当てては
地上へと落下寸前の夢のように
苦い言葉をごくりと飲み込み

このナイフで
なんどお祝いのビールや
ワインの栓を抜いたことだろう
山小屋のストーブの前で
きみを想いながら缶詰を開けたことも

病室のきみを見舞った時にも
真っ赤な林檎を片手に
「最後まで切らずに皮をむけるんだ」よと

きみの死から 
もう十年以上経つというのに
まるで色褪せることのない赤いナイフ
きらり きらり
水の中のナイフでしか
切り裂くことのできない現実がある

「独裁者」、チャップリンの魅力&日本人劣等化計画を防ぐためには

2010年05月09日 | 歴史
久しぶりに図書館へと。今日借りたのは、開高健のSF作品以外は映画に関しての本(黒澤明についての本が半分)だった。

僕が生まれて初めて観た映画はチャップリンの「独裁者」だった。まだ小学校に入る前だったので、地球儀状の風船でダンスするシーンしか覚えていないけど。
その後、ビデオやDVDで何度かこの映画を観たけど、どうしてだかいつも、いつの間にか寝入ってしまう。

チャップリンの魅力とは、子供の頃から鍛えあげられたパントマイム等によるリズムに乗った「芸」と、例えば「モダン・タイムス」での・・非人間的な工場での流れ作業や、テレビで監視する社長や、自動食事機械のような・・本質を見抜く目だったのではと思う。それが数十年後の現在でも古くならない秘密ではと思う。

日米為政者たちの・・これ以上の「日本人劣等化計画」を防ぐためには、映画科を小中高校の科目にすべきだと思う。何故なら、映画は最も優れた20世紀文明・文化であると同時に、あらゆる芸術の要素を含んだ総合的な芸術だからだ。脚本研究(原作や映画との比較等)もまたとても面白いのではと思う。