詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

イヨマンテ(アイヌ民族の神熊の霊魂をあの世に送る祭り)禁止撤回ー道が52年前の通達廃止

2011年07月09日 | 歴史
全然知らなかった。
でもアイヌ民族のアイデンティティの基層にあるこの祭りの禁止は、伝統文化の破壊と思う。

この祭りの根底にある思想は、他の生命を殺して食べる事なしには存在できない人間・・その人間が考え出した世界観・生命観の中では、宮沢賢治・手塚治虫の思想と同じくらい深い思想ではと思う。

イヨマンテとは・人間界におみやげといっしょに降りてきたクマの神をもてなし、再び神の国に送り返すことで、神から与えられた恵みに感謝の気持ちを伝える儀式で、似たような祭りはシベリア先住民の中に細々と残る。

万物は再生・復活するという世界観や死生観に基づく、アイヌ民族にとって重要な儀式で、かつては道内各地で行われていたという。
なおより現実的・経済的な見方としては、熊とシマフクロウが交易品として高価だった(熊の胆と羽根)ので、それぞれが山とコタン(村落)を領有する神となり彼らの祭りがあったという説もある。(地下と海の領域の神の蛇とシャチに祭りはない)。

とりわけ、冬眠中の熊の巣穴を他の季節に発見しておいて、どこまでも歩いてゆける凍雪の頃に、その巣穴の前を柵で覆って、煙で燻して、苦がって柵まででてきた熊を毒矢で射殺して、その子供を育てて、熊祭の主役にするという事は、経済的・生態的にとても意義あったのではと思う。

そうでもしなければ、地上で最強の熊は増える一方であり、凍雪の季節以外はどんな優秀な猟犬(アイヌ犬→北海道犬)を飼っていても到底熊狩りは不可能だからである。
より詳しくはー「ここ」

原発問題は憲法25条の生存権(生きる権利)の中でも最も深刻な大問題で、厚生省の管轄

2011年07月09日 | 政治

以前何度か書いたけれど、原発問題は産業政策の問題じゃなくて、憲法25条の生存権(生きる権利)の中でも最も深刻な問題である。

原発で働く労働者の問題(被爆やピンハネ等の労働基準法違反)も含めて、経産省ではなく厚労省が扱うべき問題であり、それらがすり替えられていて、原発に関するすべてが原発推進してきた経産省の管轄という・・何のチェック機能や歯止めもないという異常すぎる状態になっている。
日本は本当に民主主義の法治国家なのかが極めて疑わしい。

原発問題とはー人間の命を選ぶのか金儲けのための危険きわまりない原発エネルギーを選ぶかの選択の問題であり、即時に生命の危険をもたらす最大の元凶の原発を止めるのか止めないかの問題であり、CO2と放射能とどっちを選ぶのかという問題である。

国民総葬式国家

2011年07月09日 | 
国民の税金・年金や共有財産を掠め取ること
それに反対する人間の冤罪しか頭になかったこの国の政官財の壮大なバベルの塔も
いよいよ完成の時を迎えつつある

つい40年ほど前には
借金ゼロだった国や地方は 
いまや1000兆円の借金とか
でもこれは赤字国債の99%が国内で売買されるこの国では
銀行等の金融機関や金持ちの債権になっているだけで他の外国とは違う
ただそれを増税という国民負担で最終処理しようとする財務官僚や日銀

本来年金積み立て者に支払うべきだったのに
約10兆円の年金積立金を強奪して「リゾート法」やグリーンピア以降も恥じることなく
(戦後ずっとだったので時価換算では百兆円以上)
自然破壊と人間破壊に懸命だった厚労働省官僚たち
厚生年金・国民年金運用金では
いったいどれほど天文学的な赤字が
高給官僚どものために積み上げられてきたものか
なんでもありのアメリカでさえも
年金基金神聖なものだとして
株等の博打では禁止されているというのに

そして彼らに負けず劣らずなのが
正当な担保をとるという資本主義の根本を覆して
バブル投資に狂奔した挙句のこの国の銀行や大企業たちと
それを支持したり責任を曖昧にした
財務省や金融庁の高給官僚たち

我々の血税からの数十兆円もの援助で息を吹き返しては
わが世の春楽しんで史上最高の利益を貪り
社会貢献どころか
国民への恩返しさえも忘れて ますます
アメリカのハゲタカ国際金融資本家に瓜二つの大銀行や大証券会社

かなり前に読んだSF「斎藤家の核弾頭」(篠田節子)にも
そう遠くないこの国の
似たような未来の話があって
ランク付けされた国民背番号の下位の人間から
臓器移植や人体実験や食料へと
順番に抹殺されてゆく
まるでSF映画「ソイレント・グリーン」の世界

そこでは おいらのような
学歴もこれといった才能もない人間が
真っ先に反社会的という烙印を押されて
データー収集や管理用のマイクロチップを
体内に埋め込まれて 監視カメラだらけの
原発跡地や公害跡地・災害跡地へと追いやられる

そこで
遺伝子変異等の実験データーを十分に採取された後は
めでたく勤めを終えて
臓器移植や食料のために抹殺される
めでたし めでたし
その場所の放射能やらの安全値が確認された後に
税金ネコババに目の血走った政官財支配層の
日本低国株式会社の偉いさんたちの
豪邸がにょきにょきと建ち並ぶ

東京には、原発や監獄が相応しい。
安全安全と言うなら原発を作ればいいし
いまや証拠改ざんまでやって
冤罪製造機械になってしまった検察等の
あらゆる裏金隠しをやった官庁や
税金泥官僚どもを
原発賛成の首都東京の
原発の隣の監獄へとぶち込まなければならない

いまや、政官財マスコミ「専門家」=税金泥棒というイメージが日本人共通の常識となりつつある。
表題の国会に核弾頭をぶち込むという爽快なSF小説は、日本SFの金字塔、篠田節子の「斉藤家の核弾頭」。