菅政権下で初めての国政選挙で自民党が野党に3戦全敗した件について、自民党幹部は「大型連休までは選挙結果が騒がれるが、その後は世間も忘れる」と抜かしやがった!皆さん、連休後も忘れないように、あたしの記事をジャンジャンRTしてください!
自民党政権は、74年間一度も戦争を起こしていない優秀な日本国憲法の見直しを声高に主張するが、その一方で世界最大レベルの大事故を起こした上に10年たった今も収束のメドすら立っていない欠陥原発は、事故の検証もせずに老朽化原発まで再稼働しようとしている。普通、逆じゃね?
「智に働けば角が立つ、情に棹させば流される、意地を通せば窮屈だ、とかくに人の世は住みにくい」(夏目漱石「草枕」)
「働きたくても仕事がない、公助を頼れば自助と言われる、意地を通せば部屋を追い出される、とかくに自民党政権の世は住みにくい」(夏目きっこ「猫枕」)
「自由」でも「民主」でもないのに「自由民主党」と名乗ってること自体が完全に詐欺!トットと「税金泥棒党」という実体に沿った党名に変えろ!
ニュージーランド コロナ完全終息
2021年4月29日に行った
5万人コンサート入口
https://mobile.twitter.com/yoruageha/status/1388748467091083264
最初はパチンコ店を目の敵にし、次にカラオケ店を攻撃し、そのうち「夜の街」とか言い出し、挙句の果ては外食産業すべてに責任をなすり付けたが、結局、何を規制しても感染拡大を止められないのだから、多くの専門家が指摘するように「五輪の為に検査を徹底しなかったことが原因」、つまり政府の責任。
昨年の夏から秋にかけて、世界の国々の政府が水面下でワクチン争奪戦を繰り広げていた時、日本の安倍政権はワクチン確保など二の次で「Go To トラベル」を前倒しして、莫大な税金を使って感染を全国津々浦々へ広げていた。時代が時代なら切腹もんだろ、これ。
おい小池百合子!ラジオで「すべての人権を尊重し、フェアプレー。東京都です。」という東京都のCMが流れてるけど、都民から巻き上げた税金でこんなもん作って流すなら「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式」に追悼文を送れよ!差別主義のくせに何が「すべての人権を尊重」だよ?
最初はパチンコ店を目の敵にし、次にカラオケ店を攻撃し、そのうち「夜の街」とか言い出し、挙句の果ては外食産業すべてに責任をなすり付けたが、結局、何を規制しても感染拡大を止められないのだから、多くの専門家が指摘するように「五輪の為に検査を徹底しなかったことが原因」、つまり政府の責任。
つーか自民党、お前ら保守政党を名乗るなら、憲法より先に不平等すぎる日米地位協定を改正しろよ。そもそも憲法より上に日米地位協定があること自体、日本は未だに米国の占領下じゃねえか。こんな状態で九条に手を入れたら自衛隊は米軍の子分として戦争ビジネスに利用されるだけ。お前らそれが狙いか?
自民党政権は、74年間一度も戦争を起こしていない優秀な日本国憲法の見直しを声高に主張するが、その一方で世界最大レベルの大事故を起こした上に10年たった今も収束のメドすら立っていない欠陥原発は、事故の検証もせずに老朽化原発まで再稼働しようとしている。普通、逆じゃね?
上海在住の藤田康介医師、「検査すら受けられないという大阪の現状は厳しい。中国だったら全国で発熱外来ですら24時間対応が当たり前です」。「一般市民が、正攻法でフツーに検査をうけられないってどう考えてもおかしい。正直、当時の武漢よりも酷い状況かも」と。https://twitter.com/mdfujita/status/1389712064264822787 … https://twitter.com/mdfujita/status/1389712064264822787
日本人って上から法的に強制されるのが嫌なんですよ。生理的に拒否する。だけど、下から自粛して一つに整列するのは大好きなんですね。空気を読んで全体に合わせるのはお家芸。下からの全体主義。政事の構造(下から上への奉仕)。だから、今からでもやろうと思えばできる。昨年4月を再現するだけ。
玉川徹とか志位和夫が、広島的な大規模検査が対策の決め手だと言っている。だけど、大量の陽性者を収容する施設がない。今から作っても間に合わない。中国のように、一挙に何百万人をPCR検査する能力も日本にはない。そうなると、定額給付金付きの日本型ロックダウンで人流を止めるしかない。
これが正論だと思う。日本型ロックダウン、つまり定額給付金付きのステイホーム。昨年4月の施策と行動を再現すること。都市封鎖することだ。法的強制なしで。とにかく人流を抑えないといけない。https://news.yahoo.co.jp/articles/f8736c32a431cb2d2ee66b6b9db1aae64e212a2d …
来週あたり、立憲民主党が東京五輪中止に舵を切るだろう。東京の感染者数は1500を超える。再来週には、医師会が中止要求を言い出すだろう。東京の感染者数は2500。1都3県で自宅療養中の死者続出。高齢者施設でクラスター次々。今月末には医療崩壊くっきり。菅内閣の支持率は...
5月末には東京は今の大阪と同じ医療崩壊になっている。神奈川・埼玉は兵庫と同じになっている。6月1日の時点で「東京五輪やろうよ」なんて言っている国民は一人もいない。自民党内からも中止論が出ている。小池百合子が中止論を言えば、都民は大賛成するに決まっている。https://news.yahoo.co.jp/articles/3eb46d085bc9d08cb0ec87a2be190394d7408365 …
何十兆円も使ってきたわけですよね。東京五輪開催のために。競技場作ったり、駅や道路作ったり、電通とパソナに中抜きさせたり。国民の税金だ。それが水の泡になる。中止になったときの経済損失は4.5兆円と言われる。責任は大きいよ。菅義偉のコロナ対策の失敗が原因だ。
- 東京五輪が中止になるということは、政府がコロナ感染抑制に失敗したということ。無能ということ。あれほど「人類がコロナに打ち克った証として」と言いながら、世界の前で大恥を晒したことになる。笑いものだ。当然、その責任は対策に失敗した菅義偉にある。責任をとるのは当たり前だ。
ニューヨークから単身イギリスにやってきた16才のデイジー。生まれたときに母親を亡くした彼女は、見知らぬ3人の従兄弟とひと夏を過ごすため、この異国の地を訪れた。複雑な家庭環境で育ったせいで自意識が強く反抗的なデイジーだったが、人なつこく純真な従兄弟たちと過ごす生活は、そんな彼女の頑なな心を少しずつ溶かしていく。そして、彼女は長兄エディとの間で初めての恋に落ちた……。そんなある日、ロンドンでテロリストによる核爆発が発生。第三次世界大戦勃発に伴う戒厳令が布かれる中、デイジーたちは突如現れた軍に拘束され、離ればなれにされてしまう。軍の管理下に連れて来られたデイジーは、エディとの再会の約束を胸に秘め施設を脱出。いくつもの極限の試練が待ち受ける荒廃した世界に身を投じていくのだった……。
- キャスト
- シアーシャ・ローナン ジョージ・マッケイ トム・ホランド
- スタッフ
- 監督:ケヴィン・マクドナルド 原作:メグ・ローゾフ「わたしは生きていける」(理論社)
- わたしは生きていける
- それでも世界が続くのなら---近未来の戦時下に身を投げ出す美しき少女の冒険を描くサバイバル・ドラマ巨編
- ニューヨークから単身イギリスにやってきた16才のデイジー。生まれたときに母親を亡くした彼女は、見知らぬ3人の従兄弟とひと夏を過ごすため、この異国の地を訪れた。複雑な家庭環境で育ったせいで自意識が強く反抗的なデイジーだったが、人なつこく純真な従兄弟たちと過ごす生活は、そんな彼女の頑なな心を少しずつ溶かしていく。そして、彼女は長兄エディとの間で初めての恋に落ちた……。そんなある日、ロンドンでテロリストによる核爆発が発生。第三次世界大戦勃発に伴う戒厳令が布かれる中、デイジーたちは突如現れた軍に拘束され、離ればなれにされてしまう。軍の管理下に連れて来られたデイジーは、エディとの再会の約束を胸に秘め施設を脱出。いくつもの極限の試練が待ち受ける荒廃した世界に身を投じていくのだった……。
「ゴールデンウィーク大人食堂」開かれる〜多数の来場者が医療・生活相談
瀬戸大作(反貧困ネットワーク事務局長/サポート日誌より)
5月5日(水)
★三回目の緊急事態宣言下のGW、反貧困ネットワークや聖イグナチオ教会福祉関連グループ、つくろい東京ファンド・ビッグイシュー基金・コロナ被害相談村実行委員会などが協力し、「ゴールデンウィーク大人食堂」を聖イグナチオ教会で開催しました。5月5日の来場者数は448人。うち医療・生活等の相談をされた方は190人でした。
★今回の特徴は、協働団体として難民支援協会、世界の医療団、あうん&あじいる&隅田川医療相談会、北関東医療相談会、クルドを知る会、移住連移住連貧困対策 PTの支援団体が連携して日本の公的支援や医療の対象から排除され、入管に長期収容されて身体はボロボロにされ、難民申請を繰り返しても却下され就労許可されず経済的に困窮状態にある外国人の医療・生活・就労相談を大規模におこなった事です。提供されたお弁当は新小岩のネパール料理の超有名店「サンサール」のキーマカレーと鶏ハーブ煮でした。
★私は相談会ホールにて12時から18時30分まで、一度の休憩時間もとる事なく、相談票に記入されたひとりひとりの最終面談を担当しました。福祉事務所への生活保護申請同行チームへの引き継ぎ、法律相談の場合の弁護士との連携、大半の外国人の経済的困窮を個別に確認し生活給付金の支給と相談できる支援団体や外国人コミュニティがない方には私の名刺を渡して、何か困った時の緊急連絡先になる事を約束(明日から英語のメールとFacebookのお友達リクエストが急増する事にビビる)相談対応した外国人は106名 給付金額は207万円、90%以上は仮放免か在留3カ月で働く事ができない。
★給付金を渡した瞬間に涙が溢れ出し止まらない女性、日本で生まれた女のコを連れたアフリカ系のお母さん、私は問いかけた。「学校通いに不自由はないでしょうか」日本語が堪能な長女が目をクリクリさせながら応えてくれた。「進学する時に奨学金が必要なのです。」長女との交流は帰宅後に早速始まった。メールのやり取りが始まった。6月のパルシステムの会員生協での講演会に彼女を誘う。多くがお母さんであるパルシステムの組合員にも知ってほしいと思う。
★今日も「住まいから追い出される」寸前の外国人が数名いたが、公園で2か月もの間、野宿生活を続けていたアフリカ系の50代の男性が座った。身体もボロボロだった。今日からも野宿はしょうがないと言えない。とりあえず反貧困ネットワークのシェルターで今日から一時宿泊してもらう事にした。私たちの泪橋シェルターでは4人目となるホームレス外国人となる。彼も日本語を話せない。入管にも同行が必要だ。最低限いえる事は「もう独りにしないよ」20時にシェルターに就いたらブラジルのシェルター同居人が英語で先輩づらでお節介をはじめている。「ここのスーパーマーケットが安いよ」助け合うコミュニティとしてのシェルター。今日の外国人の状況を考えると増設を急がないといけない。
★相談票の拾い起こし分類では、国籍は、ミャンマー16名 エチオピア7名 ナイジェリア28名カメルーン17名 イラン2名ネパール4名スリランカ1名ブルキナファソ1名コンゴ5名 トルコ2名バングラデシュ1名タンザニア1名アフガニスタン1名ギニア1名 ベトナム1名 フイリピン1名 ガーナ3名でした。
★日本国籍では49名の相談票集約、5名の方が、つくろい東京ファンドとビッグイシューの生保申請同行チームがアパート入居までサポートをやり抜きます。給付金は10名、9万7千円でした。
★とても残念で主催者として最大の反省点は、緊急アクションの相談メールでは女性からの「死にたい」メールが激増、全体では20代~30代からのSOSが70%にも昇るのに、コロナ禍の貧困が直撃した女性や若い世代が気軽に参加できる状況をつくれなかった事。テレビカメラの放列が参加者にプレッシャーを与え過ぎた事。相談したい人が相談できない状況をつくってしまった事はしっかり総括する必要があると感じた。ちなみに放映されたテレビニュースではこれだけ多くの外国人が大人食堂に駆けつけた理由、排除と差別の政治と社会の根本理由に触れる放送局は皆無だった。
★明日からは日常の支援活動に戻る。「死にたいと考えたけれど死ねなかった」「助けてと言えなかった」「誰とも話せず孤独だった事が辛かった」非道な福祉事務所の追い返し、相談会SOSを受けて駆けつける支援の重要性も逆に痛感した。どこの支援団体とも繋がれていない多くの外国人、反貧困ネットワークとして対応していきたい。私たちの活動の基盤はあちこちからの「生死の際からのメール、相談会に来たくてもこれない人が大多数、「生きていてほしい」と願い駆けつける。
投稿者 : 愛知連帯ユニオン・S
本の紹介 木下武男著『労働組合とは何か』(岩波新書)
「あとがき」にあるように、本書は、労働運動史の専門家ではない木下先生が、アカデミズムの研究と運動現場をつなぎ、活動家が運動の展望を議論するためのツールとして、労働組合の形態転換論の観点から労働運動史を切り取り、まとめたものです。木下先生の意図する通り、労組の活動家が最低知っておくべき歴史と知識が280ページに読みやすくまとめられています。また、第8章の2では、「日本における産業別労働組の登場」として関西生コン支部の運動とそれへ弾圧について25ページを割いて端的に記されています。
1,本書の内容
本書の内容を少し紹介します。
ヨーロッパでの労働組合は中世市民社会の「対内的平等」と「対外的独占」を原理としたギルドをルーツにしており、それが職業別労働組合(クラフトユニオン)に進化して労働者階級の階級意識の形成が始まった。産業革命によって大量の不熟練工が生み出される中、産業別労組(あるいは産業を単位とする労組の集合体である一般労組・ゼネラルユニオンをめざす運動)が職業別労組に取って替わっていく。
米国では、最初に熟練工と自営農民となった北西欧の移民が流入した後、南東欧のから流入した第2次移民が大量の不熟練工を形成した。それは職業別労組・アメリカ労働総同盟(AFL)から産業別労働組合(CIO)、さらには「ワンビックユニオン」をめざしたIWWの結成に向かった。これに対して、企業側はアンチ・ユニオニズムの強硬な攻撃に訴えつつ、他方でカンパニー・ユニオン(従業員組織)を作り、運動を会社の中に封じ込めていった。その後、米国ではニューディール政策の中で1935年ワーグナー法が成立、産業別労組が再生していくが、ヨーロッパのような産業別労働協約体制は築けなかった。
日本の場合、熟練工の萌芽は渡り職人にあったが、高揚する労働組合運動を個別企業内に抑え込む土台となったのが欧米にはなかった企業内技能養成制度とそれに基づく年功賃金であった。ここに日本労働運動の宿痾ともいえる「年功賃金と企業内労組」の原型が形成されていった。1946年に163万人で結成された産別会議は共産党の政治主義もあって瓦解、1950年には企業内組合をまとめあげた総評に席を譲る。しかし、戦後労働運動の一時代を築いた総評は、労働者間競争を規制する産業別団体交渉の方法と制度的方法が欠落しており、1960年までに民間大企業が第二組合の結成で、その後の官公労の運動も1975年スト権ストの敗北を最後に停滞へと向かった。
1992年のバブル崩壊以降、貧困と雇用不安が日本を襲い、膨大な非(弱)年功賃金労働者と非正規労働者が生まれている。熟練工から非熟練労働者への転換が職業別労組から産業別労組の転換の土台になったように、日本は、今、企業内労組ではないユニオニズムの創造、労働市場への規制力を持つ本当の労働組合の形成をめざすべき時だ。変化は必然だが自動的ではない。組織主体の意識性が不可欠だ。
2,若干の感想
本書が呼びかけるように、自覚的意思で結ばれた活動家集団によって、「ワンビックユニオン」をめざして、膨大な非年功賃金労働者と非正規労働者を産業別労組に組織し労働組合を再興していきたい。
歴史的なストライキはどれも単なる労働の放棄・同盟罷業ではなかった。ピケッティングのないストライキはない。労働組合の団体行動権を守り抜こう。
ヨーロッパに産業別労組が確立する過程は、歴史的には欧米列強による帝国主義の世界支配が成立していく過程であった。米国では第1次世界大戦に反対したIWWに弾圧が襲いかかり、ニューディール政策では大恐慌から脱出できずに第2次世界大戦へと向かった。日本の産別会議は朝鮮戦争に先立つレッド・パージで壊滅させられた。現在、膨大な非正規労働者が生み出さていれる世界は、同時に世界支配のパワーシフトの進行する時代でもある。帝国主義の世界支配と労働運動の関係は、もうひとつの重大なテーマだと思う。
12年前、リーマンショックの翌年はまったく仕事がなくなり、本気でもう終わりかと思った。自分の設計事務所を立ち上げてまだ4年。残念だけど、まだ諦めもつく時期ではあった。
このときに、廃業の危機を救ってくれたのは、構造計算だった。木造建築の構造計算業務は、その当時はまだやる人が少なく、住宅の木材を加工する会社の御曹司がうちに構造計算の仕事を持ってきてくれた。
彼は一時期、外の工務店に修行に出ており、見習社員のようなことをしていたことがあり、たまたまその頃に知り合っていたのを思い出してくれたらしかった。あれがなければ、確実に明月社はなくなっていたと思う。
ちなみに、彼は今では社長になっている。
その後、何とか設計の仕事もさせてもらえるところまで回復し、2011年の大震災という天災でもあり人災でもある大災害もあったけれども、仕事には意外なほど大きな影響はなく、このままボチボチと仕事していけるかなと思ったころに、消費税の増税があった。
2014年に消費税が8%になると、あにはからんや、ぴたっと仕事が止まった。しかも今度は、どんと落ちてぐっと回復したリーマンショックとは違い、明らかに経済が長期低迷に入った感じをひしひしと感じた。
独立する前からこだわってきた、施主を山に連れて行って、一緒に木を切るところから家造りを始めるという取り組みも、なかなか思うように行かなくなった。
日本の山を守るとか、戦後に大量に植えられて、今では花粉症の元凶として忌み嫌われている杉の木を使ってあげたいとか、そういう思いは、胸の奥にしまい込むしかなかった。
もう一つの変化は、このブログの低迷である。
3.11以前は、気軽にボンボン言いたいことを書いていたのだけれど、現実のあまりの重さに書けなくなってしまった。
書き出すと長く時間もかかり、結果として更新の頻度はどんどん落ち、比例してアクセス数は1/10になり、それまではブログをきっかけに仕事の声をかけてもらうことも少なくなかったのだが、そういう現象はなくなってしまった。
2012年からは、書くだけでは無責任な気がして、現実の政治とも関わり始めた。
後の自由党につながるグループとともに、ちょこちょこと動き出したことで、なおさら書きたい放題ができなくなっていった。
2016年の春ごろには、またしても廃業の危機が迫っていた。
そのとき、また奇跡のように仕事が持ち込まれた。建て売り住宅の設計だった。
建売住宅はやるまい、と思ってきたけれども、もはや背に腹は代えられない。しかも、話を持ってきた担当者はなかなか設計を分かる人間で、安ければ何でも良いという投げやりなものは感じなかったので、請けることにした。
こうして、あれやこれやと色んなことをやり、もちろん、以前よりはかなり少なくなったとは言うものの建て売りではない住み手から直接いただく設計の仕事もさせてもらいながら、どうにかこうにか今日までやってきた。
最近のうちの仕事の構成は、ざっくり5:3:1:1くらいになっている。
住み手からもらう設計の仕事 5:インスペクション(建物検査) 3:構造計算 1:建て売りの設計 1 くらいの感じ。
インスペクションは、建物の検査を専門に請け負っている会社からの業務委託だが、これは勉強になるし結構面白い。
構造計算は、木材会社からの受注ではなく、設計をしている友人知人がときどき依頼してくるもの。
そしてわずかながら、建て売りの設計も思い出した頃に入ってくる。
それでも時々 「オレのミッションは何なのだろう」と考える。
年に数回、ちょっと時間の余裕ができると、ふと考えてしまう。
オレは何のために家をつくるんだろう。と。
独立するときは、まったく何の見通しもなかったのに、なぜか「仕事は来る」という確信めいたものがあった。
なぜだか分からないのだけれども、「オレを待ってる人がいる」という気がしてならなかった。
そして、実際に独立翌年から3年間くらいは、目が回るほどの仕事の依頼をもらった。
あの時は、言葉にできていなかったけれども、自分のミッションを自覚していたような気がする。
それが、時とともに、生き延びるための方便にかき消され、見えなくなっていった。
2005年に私が勤め先を辞めて独立したのは、実は「このままではウツ病で倒れる」と思ったからだ。
なんとか働いてはいたけれども、かなり危機的な状態で、具合が悪いと寝そべったまま動けないときもあった。
ブラック企業ではなかったけれども、「会社という他人の意向に、自分の心をねじ曲げて合わせる」ということが続けられなかった。
自分の心とまっすぐにつながること、仕事はそういうものであってほしかった。
今年の誕生日が来ると、還暦になる。60年も生きてきたような自覚はまったくないのだが、どうやらそういうことらしい。
建築の仕事はひとより10年遅れで始めたのだが、それでももう30年になろうとしている。
そんな時期になって、いや、そんな時期になったからこそ、実に初歩的なミスをやらかし、それをきっかけに、多くのことに気がつくことができた。
建て売りの設計は、通常の設計料の1/4から1/5程度だ。
4割ではない、1/4である。
そこには、心を込める事業主の数字もなければ、心を込める設計者の数字もない。
もし設計者が一方的に心を込めれば、その年のうちに倒産すること間違いなしだ。
こうした仕事を生きるためと思い込んで請けてしまったことが、自らを失わせ、ミスをまねき、なおさら自分をズタズタにしていった。
自分を取り戻し、立て直す最後の機会なのかも知れない。
Re Birth 再誕
還暦にはそういう意味もある。
結局、オレの目的は心をつなぐことであり、ミッションは「心の住む家」をつくること。
これまでも、言葉にできなかったけれども、ずっとそうだったんだということがストンと理解できた。
人が住める、住みやすい、地震にも強い、そんなことは ある意味あたりまえだ。
それだけだったら、オレが家をつくる意味などと、大層な言葉を振り回すようなことではない。
そこに、心が住むことができて初めて、ミッション完了なのである。
心が住むとは、住み手の納得であり、安心であり、しっくりとはまる感覚であり、心が再生していく場であること。
こんな言い方をすると少々新興宗教っぽくなってしまうが、こういうことは、誰にでもある感覚だと思う。
住み手ととことん話し合い、思いをはせ、試行錯誤するなかで、徐々に心の住む家はできてくる。
こうすればできる、というセオリーはない。
たとえば、カフェなどを思い出してほしい。
すごくおしゃれで格好いいなあ、と思っても、しばらく過ごしているとどうも落ち着かない店もある。
どうってことはないのに、いつまでもいられる気持ちのいい店もある。
家は、いろんな家を試すわけにいかないし、モデルハウスには店のオーナーのような心を込める人はいない。
だから、オレの仕事は、住むひとの心の住む場所をつくるために、考えて考えて考え尽くすことなんだと思う。
こういっちゃあ何だけど、それができる設計者は、そう多くはない。
間取りを工夫することも、デザインを整えることも、構造計算のスキルを身につけたことも、日本の山の木にこだわったのも、すべてはそのための手段だ。
手段は大事。それなくして、ものの形は作ることはできない。
でも、目的は、ミッションは、そこじゃない。
心が住む家をつくる。
言ってしまえば当たり前すぎることを、自分の奥底で確認できるまでに、こんなにも時間がかかるとは。
それくらい、深いことなんだろうと思う。
しばらくは色々と多難が続くだろうけれども、ミッションを言葉にして表現できたことで、再誕できる気がしてきた。
ついでに、コロナが終息し、自公政権と大阪維新が一掃され、景気回復が一緒についてくれば、まさに災い転じて福となすだ。
今年から来年にかけて、そんなビッグウェーブがやってくることを、強く心に描こう。
地味な官吏生活を送った挙句、クビになった70歳の老人ウンベルト。今はわずかな年金を頼りに愛犬フランクとアパートで暮らしているが、家賃を滞納し立ち退きを迫られている。年金引き上げ要求のデモ隊にも加わったが上手くいかない。ある日、アパートで働く優しい娘マリアから、兵隊ふたりのどちらかの子を妊娠したと相談される。しかしウンベルトは、気の利いた言葉ひとつ返せない。やがてウンベルトは喉を痛めて入院するが……。
- キャスト
- カルロ・バティスティ マリア・ピア・カジリオ リナ・ジェナリ
- スタッフ
- 監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
- ウンベルトD
- 『靴みがき』『自転車泥棒』のヴィットリオ・デ・シーカ監督による人間ドラマ。退職後、わずかな年金で暮らす老人の孤独を描く。ほとんどのキャストに素人を抜擢している。
- 地味な官吏生活を送った挙句、クビになった70歳の老人ウンベルト。今はわずかな年金を頼りに愛犬フランクとアパートで暮らしているが、家賃を滞納し立ち退きを迫られている。年金引き上げ要求のデモ隊にも加わったが上手くいかない。ある日、アパートで働く優しい娘マリアから、兵隊ふたりのどちらかの子を妊娠したと相談される。しかしウンベルトは、気の利いた言葉ひとつ返せない。やがてウンベルトは喉を痛めて入院するが……。