詩人PIKKIのひとこと日記&詩

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「ゲノム編集食品」が食卓に上る日。本当に規制は必要ないのか? 北海道大学教授・石井哲也さんに聞く

2021年05月17日 | 政治

生物の設計図ともいえる遺伝情報(ゲノム)を自在に改変する「ゲノム編集」。作物や動物の品種改良を効率化したり、新しい機能を備えた食品を開発したりするなど、従来の育種や遺伝子組換えに代わる新しい技術として、応用研究が盛んに進められている。そうした中で議論されているのが、ゲノム編集技術で作られた食品の規制の在り方だ。わたしたちはどう向き合えばよいのか。生命倫理を研究する北海道大学安全衛生本部教授・石井哲也さんに聞く。

解禁ではなく「登場」。本格的な栽培も間近

――「ゲノム編集で作られた作物や食品が、日本でこの夏にも解禁される」という報道がありますが、どういうことなのでしょうか?

石井 一部のメディアは「解禁」という言葉を使っていますが、解禁も何も、これまで日本には、ゲノム編集に関する規制は何もありませんから。つまり「禁じられていなかった」のです。

 国内では一部の研究機関で、筋肉量を抑える機能を壊して肉量を多くしたマダイや、食中毒の原因となる毒素の合成を抑えたじゃがいも、収穫増をねらった稲などが研究されています。現在は栽培試験が行われている段階ですが、本格的な商業栽培が始まるのも時間の問題でしょう。ですから解禁ではなく、「登場」というイメージですね。

 実際、アメリカではゲノム編集大豆が栽培され、それを原料とする植物油がレストランなどで使われているようです。すでに日本に輸入され、わたしたちが口にしている可能性さえあるのです。

大豆と油

写真=Portogas D Ace / PIXTA(ピクスタ)

――そんな段階にあることをわたしたちは知らされていたのでしょうか?

石井 ゲノム編集に関する社会的議論が活発になったのは、2018年6月に閣議決定した「統合イノベーション戦略」がきっかけです。この中で、ゲノム編集で作られた品種に対する規制の在り方を同年度中に定めることが決められました。政府は、幅広い分野で規制緩和によるイノベーション(技術革新)振興を進めようとしていますが、ゲノム編集に関する動きもその一環といえます。

石井哲也さん

ねらった遺伝子を自在に改変

――「ゲノム編集」と聞いても、まだピンとこない人がほとんどではないかと思います。改めて、どのような技術なのか教えてください。

石井 一言で言えば、生物の遺伝情報(ゲノム)を自在に改変できる新しいバイオテクノロジーです。動植物のゲノムは、DNAという核酸物質からできていて、DNAの塩基配列が遺伝情報を担っています。

 代表的なタイプのゲノム編集では、まずDNAを切断する機能を持たせたハサミ役の酵素と、その酵素を特定の塩基配列まで連れて行くように設計したガイド役の物質をセットにして細胞の中に導入し、ねらった場所でDNAを切断します。

はさみがDNAを切断するイメージ

写真=LuckyStep48 / PIXTA(ピクスタ)

 細胞は切断されたDNAを自ら修復しようとしますが、間違って元の配列とは違う配列になることがあります。すると、その配列が含まれた遺伝子の機能が喪失し、変異が生まれるのです。

 この標的配列に変異を導入する手法は、結果から見ると、自然界で起こる突然変異や、化学物質やガンマ線を使った従来の育種技術で起こりうる変異と似ています。そして、ねらった場所で変異を起こすことができるため、従来の育種法や遺伝子組換え技術に比べて、格段に効率的な品種改良や育種が可能だとされています。

従来の技術とゲノム編集の違い

従来の育種と遺伝子組換えとゲノム編集のイメージ

出典:「ゲノム編集技術とその応用食品等の取扱い」(厚生労働省)「新たな育種技術」(2018年12月、農研機構)を参考に編集部作成(監修:石井哲也)

――遺伝子組換え技術とは、どこが違うのですか?

石井 遺伝子組換えによる育種は、多くの場合、作物や動物に、本来その生物にはない外来遺伝子を組み込みます。これは「種の壁」を越えた育種ともいえます。しかし、ねらった場所に組み込める頻度は非常に低く、その中から使えそうなものを選抜するのに相当な時間と労力が必要です。

 ゲノム編集でも、DNAを切断するのと同時に外来遺伝子を導入して組み込めば、遺伝子組換えとなります。この手法だと、遺伝子組換えよりも数千倍も効率的な組み込みが可能です。

 ただ実際には、作物や動物の育種に用いられるゲノム編集は、先ほどの「標的配列への変異導入」がメインです。外来遺伝子は組み込まないので、「種の壁」を越える懸念はありません。しかし、そこに問題がないわけではありません。

ねらい通りにならない「オフターゲット変異」

――では、どういう問題があるのでしょうか?

石井 ゲノム編集はねらい通りの場所を改変できると言いましたが、間違いがまったくないとは言い切れません。DNAを切断する酵素は、研究者が設計して作成します。不適切な設計をすれば、ねらっていた標的配列とは別の部分を変異させる恐れがあるのです。これを「オフターゲット変異」といいます。

 オフターゲット変異によって思わぬところでたんぱく質の構造が変わり、それがアレルゲンとなって食の安全上問題になることも考えられます。

石井哲也さん

 「オフターゲット変異は、従来の育種法でランダムに生じる変異と同じであり、安全性に問題はない」という主張もありますが、あまりに楽観的すぎます。細胞に導入されるDNA切断酵素は研究者の設計や作成に依存するため、もたらされる結果には偏りがあり、ランダムではないのです。

 また、ゲノム編集では、複数のDNA切断酵素を導入して、同時に異なる遺伝子を変異させることも可能です。それによって、予想外の作用がもたらされてしまう可能性も否定できません。この場合、より深刻にオフターゲット変異を検討しなければなりません。

――国ではどのような議論が行われてきたのですか?

石井 環境省は、2018年の閣議決定後2か月間で2回だけ検討会を開き、切断して標的配列に変異を導入する「タイプ1」のゲノム編集については、カルタヘナ法(※1) の規制対象外としました。「甚大な環境リスクがあるというエビデンス(科学的根拠)がない」という理由です。

 その後、食品衛生法上の取り扱いについて検討した厚生労働省は、タイプ1に加え、部分的に変異が含まれたDNA断片(塩基)をねらった場所に導入する「タイプ2」も規制対象外とし、さらに緩和する内容としました。

3つのタイプのゲノム編集

3つのタイプのゲノム編集のイメージ

出典:「ゲノム編集技術とその応用食品等の取扱い」(厚生労働省)「新たな育種技術」(2018年12月、農研機構)を参考に編集部作成。タイプ1、2、3は、正式にはSDN-1、SDN-2、SDN-3と呼ばれる

 そして、厚生労働省は2019年3月、ゲノム編集技術を応用した食品のうち、外来遺伝子が残らないようにして改変させたものについては、開発者が届け出のみすれば、国の安全性検査を受けなくても流通・販売できるとする方針を発表(※2)。現在、農林水産省と厚生労働省が、作物の栽培や食品の流通にあたって届け出る内容の案を示し、パブリックコメントで意見を募集している段階です(※3、4)。

 いずれにしても、十分な議論が尽くされたとはいえません。

――遺伝子組換えには規制があるのに、ゲノム編集を規制しようとしないのはなぜなのか、疑問に感じる人も多いと思います。

石井 遺伝子組換えが規制の対象となったのは、本来その生物にはない外来遺伝子を導入することで、食品としての安全性や環境への負の影響が懸念されるという理由が主でした。その点、外来遺伝子の導入がないゲノム編集は自然に生じうる変異と変わらない、区別がつかない、だから規制も必要ないという理屈です。

 しかし、すでに述べたとおり、ゲノム編集を使えば、前例のない品種を作ることができ、その環境や人体への影響は不確定な部分があります。一側面からの区別がつかないことを理由にリスクに向き合わなくてよいわけがありません。

 遺伝子組換えの歴史は20年程度とまだ浅いですが、ゲノム編集はさらに新しいバイオテクノロジーであり、リスクはまだ定まっていません。個々の研究者や企業の技量や姿勢に大きく依存する技術でもあります。ゲノム編集技術は、自然に起きる確率を超えて、前例のない変異を持った品種を作り出せるという事実をよく認識する必要があります。

※1:正式名は「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性を確保に関する法律」。

※2:薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会新開発食品調査部会報告書「ゲノム編集技術を利用して得られた食品等の食品衛生上の取扱いについて」(厚生労働省、2019年3月27日)

※3:「農林水産分野におけるゲノム編集技術の利用により得られた生物の情報提供等に関する具体的な手続について(骨子)(案)」についての意見・情報の募集(パブリックコメント)について(農林水産省、2019年6月28日)

※4:「ゲノム編集技術応用食品等の食品衛生上の取扱要領(案)」及び「届出に係る留意事項(案)」に係る御意見の募集について(厚生労働省、2019年6月27日)

試験菅の中の植物

写真=Qiteng / PIXTA(ピクスタ)

リスクへの対応、表示制度はどうなるのか?

――環境への影響について、懸念されることはありますか?

石井 とくに作物の場合、遺伝子改変で新しく付与された性質と栽培する環境の組み合わせによっては、研究者の予測できないことが起きることも十分考えられます。

 実際、以前、突然変異で除草剤耐性を持った稲の種子をドイツの種子会社が販売したところ、イタリアやアメリカで野生稲と交雑し、高さ2メートル近い雑種稲が繁茂してしまったという例もあります。ゲノム編集でも、野外の栽培試験や本格的な栽培ではよほど気をつけて検証しないと、環境にも深刻なダメージをもたらしかねません。

――リスクへの対応は、十分されているのでしょうか?

石井 研究者の中には、オフターゲット変異が起こる場所や頻度を調べて評価をしようと試みている人もいるのですが、統一されたものさしや評価法はありません。育種に応用した時の、十分な評価基準のコンセンサス(共通理解)もありません。栽培情報に関する国への届け出にも、「オフターゲットについて調べた結果を報告すること」とあるのですが、そもそものものさしが決まっていないので、ある意味、個々の研究者の見識にゆだねられているというのが実態です。

 1992年に「国連環境開発会議(地球サミット)」で採択された「環境と開発に関するリオ宣言」には、「完全なエビデンスがなくても、環境悪化を防止する対策を先送りしてはならない」と書かれています。今のところ、ゲノム編集が環境に影響を及ぼすという具体的なエビデンスはありませんが、僕は、これから大きく使われる可能性がある技術だからこそ、ゲノム編集にもこの「予防方策」という考え方を適用するべきだと考えます。

石井哲也さん

――研究機関や企業へのチェック体制はあるのですか?

石井 国は、一部のゲノム編集作物の栽培や食品流通を規制対象外とする一方で、届け出制を導入する予定です。しかし、法に基づくものではなく、協力要請に近いものです。罰則もないので、届け出を出さない事業者がいてもおかしくありません。

 届け出の内容も、どの程度の科学的証拠を提供すべきかは明確に読み取れず、事業者任せにも見えます。責任は事業者が負えということかもしれませんが、その影響が消費者に及ぶなら、国にも責任があるはずです。

――規制対象外ということは、表示義務も課されないのでしょうか?

石井 はい。表示についての議論がなされている消費者庁でも基本的に規制緩和路線なので、規制対象外とされたゲノム編集について、最終産物である食品などに表示義務が課されることはないだろうと、僕は見ています(※5)。

 しかし、たとえ自然に生じる変異とゲノム編集の区別が科学的に困難でも、品種登録の後に流通経路を追跡することは可能ではないでしょうか。例えば、「ゲノム編集を経てAという機能を付与された食品」という表示は可能であると僕は考えます。

※5:消費者庁は2019年6月20日、内閣府・消費者委員会の部会で、表示の義務化は困難との認識を示した。

石井哲也さん

生命にかかわる「食」。選ぶ権利は消費者に

――話を伺う限りでは、ゲノム編集食品に対する安心感は持ちにくいという気がしますね。

石井 僕は、 ゲノム編集技術そのものを否定するつもりはありません。ただ、「安全ですか?」と聞かれたら、現時点では「分かりません」としか答えられない。オフターゲット変異の評価についてのコンセンサスもなく、安全性を評価するものさしも決まっていないので、安全かどうかが判断できないのです。「安心ですか?」と聞かれても、「安心はできないでしょうね」と言わざるをえません。

 生命倫理の研究の中で、食のバイオテクノロジーは科学的に安全なら問題ないという意見をよく聞きますが、遺伝子組換え食品の現状を考えると妥当だと思いません。リスクなんて気にせずに食べるという人もいますが、多くの人々は生命に直接かかわる食について日々気にかけています。

 特に「安全性」と「信頼」は、食品選択の中で重要な位置を占めます。ゲノム編集食品の在り方について、国会などでオープンに議論されず、法改正や規制もなく、きちんと国民に説明されず、検査は事業者任せで流通・販売されるなら、「冗談じゃない、そんな素性の知れないものは食べたくない」という人も少なからずいるはずです。

スーパーで買い物する人

写真=プラナ / PIXTA(ピクスタ)

――不安や抵抗があっても、表示がないのでは避けることができません。

石井 そこが最大の問題だと思います。今は、技術の発展や貿易政策上の論点ばかりで話が進んでいますが、食は強制されるものではありません。わたしたちには、自らの感性や食文化、経験などをベースにした自分なりの価値観で食を選ぶ権利があるのです。

 ニュージーランドでは、当初、外来遺伝子を組み込まないゲノム編集を規制対象外にしていました。ところが、NPOが環境省を相手に訴訟を起こし、結果として国が敗訴。「あらゆるゲノム編集を規制対象にする」という規制の改正が行われました。EUでもフランスのNPOが欧州司法裁判所に訴え、やはりすべてが規制対象になっています。

 現時点で日本では一部のゲノム編集の利用を規制しない方向に動いていますが、規制や表示を求める訴訟が起きてもおかしくありません。

石井哲也さん

多くの人が納得できるルール作りを

――わたしたちは、これからどのような議論をしていくべきでしょうか。

石井 目指すべきは、市民も参加して、できるだけ多くの人が納得できるルールを作ることです。

 その際に気をつけたいのは、「安全」と「安心」は違うということ。だれが食べても未来永劫絶対安全、ゼロリスクという食べ物はありません。まず、どういうリスクがどのくらいあるのかを調べ、どこまでなら安心できるかという「許容しうるリスク の程度を共有する」ということが先決です。

 もう一つは、「信頼」です。僕たちは、信頼があるからこそ、安心して買ったり食べたりできる。いつどこで作られたとか、リスクについて客観的なエビデンスが備わっているとか、事実に基づく情報だけでなく、作っている人への信頼も忘れてはなりません。

 ゲノム編集に携わっている人が、どちらの方向を見て、だれのためにゲノム編集を進めようとしているのか――技術そのものだけでなく背後にあるものもしっかり見極め、信頼に値するかどうかを評価するべきでしょう。僕は自著のタイトルに『ゲノム編集を問う』(岩波新書)とつけたのですが、本当に問うべきは、「ゲノム編集をする人の心意気」だと思っています。


経産省前脱原発テント日誌(5/13) : オリンピックはもう中止すべきだ 経産省前テントひろば1807日後

2021年05月17日 | 日本低国
原発だめだべ、汚染水だってだめだべ 5月7日(金)空は鉛色、今にも降ってきそうだ。
緊急事態制限の関係もあるのか、連休明けの経産省前の通りは人通りが少ない。今日もい
つものメンバーでセッティングを始める。今日はYoさんも加わっての作業だ。風もなく旗
を建てるのも容易にできる。金曜日なので他の曜日より遅い1時に、座り込み開始する。
 目の前の歩道を通る人が少なく感じる。2時半前には雨も降りだしてきた。今日は午後
から雨だと聞いていたのでカッパを持参してきていた。さっそくリュックサックから出し
て着こんだ。しだいに雨脚が強くなってきた。
 何度か立ち寄ったことのある女性が話しかけてきた。原発はだめだべ、汚染水もだって
だめだ。お互いに納得しあった。  暫くしてから、胸と背中に手造りのゼッケンをつけ
たおじさんがやって来た。原発は危ない。戦争になったら真っ先に原発はやられる。日本
はそんな原発を日本海沿いにいくつも並べて、正気の沙汰じゃないよ。また、池袋であっ
た元通産官僚の高齢者の交通事故について、あれは自動車のコンピュータの誤動作だよと
言う。彼は元タクシーの運転手をしていたそうで同じような経験を2度もしているとのこ
と。そのときは、私も死ぬかと思ったと言う。コンピュータが故障すると稀に起こる現象
で、ブレーキを踏んでも自動車が加速することがあるとの事。アメリカでは幾つかの事故
例があるとの事。トヨタの社長がアメリカの公聴会に飛ばれて証言に立っているのを知ら
ないの?というが、座り込みに参加しているメンバーの誰も知らなかった。何度も何度も
繰り返し話してくれた。そんなことで、時間は過ぎて行った。通りすがりの人々の中には
僕らに共感してくれている人が少なからずいる。(S・S)
雨にも風にもコロナにも原子力ムラにも負けず経産省抗議 5月7日(金)時々ポツリポ
ツリと降る雨の中で座込んだあと5時から経産省抗議行動を開始。「汚染水を海に流すな
」、「経産省は嘘をつくな」、…シュプレヒコールに続き順次アピール。・東電福島第一
原発の「廃炉」について日本原子力学会でさえ300年かかるシナリオを発表し、30~
40年の5回改訂の現「廃炉」工程は大嘘原子力マフィアICRP批判:<「フクシマ放
射能危機」に相対して全面的にICRPに依存する日本政府と原子力規制委員会>、IC
RP放射線防護3原則(正当化、最適化、線量限度の適用)は不当。西尾正道著「被曝イ
ンフォデミック―トリチウム、内部被曝――ICRPによるエセ科学の拡散批判」が「福
島3号機核爆発」(藤原節男)を支持。菅政権は失敗続きのコロナ対策、憲法破り、オリ
ンピックを止めるべき。入管法改悪反対、国民投票法改正案可決糾弾(原発ゼロ法案が吊
るし続きなのに!)、野党だらしないぞ!若狭の老朽原発の再稼働を止めよう、美浜3号
の再稼働阻止、6/6大集会in大阪。経産省はいつまで愚かな「核分裂湯沸し装置」を使
い続けるのか、直ちに脱原発を!・…。 Moさんと「水に流すな」「座り込めここへ」
を歌い、Tuさんの「原子力に未来はない、…」コールで締めくくった。
雨の中でも、先週に続いて参加者は50名。濡れた椅子・横断幕などを片付けた後、いつ
もより多人数でテント運営会議。私たちは雨にも風にもコロナにも原子力ムラにも負けな
い。 (K.M)
外国対する見栄というよりも偽装 5月8日(土)週ごとに少しずつ気温もあがってきた。
笑わないで欲しいが昨日からヒートテックシャツを着なくなった。たぶん梅雨入りすれば
復活するかも。とうとう蚊が出てきて何人かが刺されてしまった。今日の参加者は4~8名
。Uさんも来てくれた。
〇外国に対する見栄というよりも偽装 法務省の英語名は「Ministry
of
Justice」、正義だそうだ。組織の中には「人権擁護局」もある。法務省の外局である出
入国在留管理庁の英語名は「Immigration
Services
Agency」、移民・難民を敵視する管理ではなくサービスだってさ。法務省のHPには「独立
性の高い業務を行っています」とある。それってやりたい放題?(O・O)
コロナ禍ならぬ蚊禍になやまされて 5月9日(日)晴れ、暑い、そして蚊がひどいです。ま
じで、蚊取り線香を持って出ることをお勧めします。以下のツイートをクリックしてくだ
さいね。
ケロップ(@keroppu8649)さんがツイートしました:
経産省前テント(365日座り込み)今日は晴れ、「夏日」です。日陰を求めて、経産省前で
はなく角で座り込みました。汗ばむくらいなので上着を脱いだら、植え込みの中からわん
わんと湧いてきた蚊の猛襲!うわあ、参りました!仕方ないので上着を着直しました。今
後は蚊取り線香が必須ですよー。
https://t.co/bd6STO21L0
https://twitter.com/keroppu8649/status/1391285219328622594?s=20
国会で進行する重要法案に注視を 5月10日(月)緊急事態宣言の今月末までの延長が発
表されて初めての月曜日であったが経産省前の人通りはこちらが驚くほど多かった。みん
なコロナ感染症慣れしてしまっているようだ。 朝から空は晴天で日差しが強く暑かった
が、湿度が低く風もあったのでパラソルで陽射しを防げたので比較的過ごしやすかった。
今日も10人以上の人が座り込んでくれた。レジェンドSさんを筆頭に川崎のMさん、吉良
よし子サポーターの二人、御大のMさん、担当の三人、3時過ぎにKさん、Ñさん、それに
珍しく手指モデルをやっていた女性。 音楽は何時もの反原発CDとOさんが持参した忌野
清志郎のロック―こっちは眠気を覚まさせるにはもってこいである。通りがかりの人にも
気がかりのようで音の出る方をじっと見ながら通り過ぎて行った。議員会館前で座り込み
をしていたKさんは近くに右翼が3団体も来たので早めに切り上げてきたとのこと。昨日
の世論調査で菅政権の支持率が下がったので応援に来たのか⁈コロナ対策を何一つ打ち出
せないで我々に自粛の御願いしか出来ないのだから当たり前である。(保)
コロナ禍で目論まれる法案に注意を 5月11日(火)座り込み当初は、小雨がポツリ、ポ
ツリと降って来たが間もなく止んだ。今日は一日中曇り空で、肌寒くレジェンド斉藤さん
はコートを羽織っていた。15時過ぎに国会議員会館前での抗議集会に参加された男性の方
が見えられて最後まで座り込んでくれました(本日は12名が座り込みに参加)国会議員
会館前の抗議集会は二つあったようで、一つは「デジタル監視6法案」これは私たちの個
人情報やプライバシーに関わる重大な問題があり「警察国家」「監視社会」がいっそう進
むことになる。二つめは「重要土地等調査・規制法案」これは国家による私権を侵害し住
民の監視をして、私有地の所有者の調査や取引の規制を可能とし「戦争できる国の総仕上
げ」とされるものである。現在のコロナ禍のドサクサにまぎれて、火事場ドロボーにも劣
る自公政権を厳しく糾弾する。  (Y・R)
オリンピックはもう中止すべきだ 5月12日(水)セッティングが終わるとすぐにTさんが
立ち寄って、お菓子の差し入れをしてくれ、少し座りこみをしてくれた。Tさんの実家は
二本松市なのだが、実は2月13日の福島県沖地震で、3.11より大きな被害を受けたそうだ
。「それであれこれと実家の支援をしたら、実家からお菓子を送ってきたので、配ってい
る」ということだった。Tさんはこれから「被曝ネット」の会議に行くということなので
、お菓子はそっちに多く持っていってもらった。「実家の建物被害は3.11よりもひどく、
3.11の余震というから、これからだってどこで震度6の地震が起こるかもしれないわよね
」という話をした。
今日は当番が全員そろった。みんな元気でなによりだった。美智子さんも割合早く来られ
た。通り過がりの人で、お友達には経産省のエライ人もいるという人が、「原発はだめだ
よ。座り込みをしている皆さんはえらいよ」と言ってくれた。新しい人が参加。倉田さん
はいつものように、規制庁から回ってきて、トイレに行き、保っちゃんのパンを食べ、そ
れから経産省と役人批判の演説をした。経産省の役人は本当にものを考えないと思う、そ
んな省庁に働いていること自身恥と思え」と批判。続いて、斉藤美智子さんも演説。「経
産省のみなさん、あなたたちはいま何をしていますか。どういうお仕事をしていますか」
と問いかけ、その仕事は国民のためにはならない仕事ではないか。経産省はなくてもいい
」と言われた。
国会前では、入管法改悪反対、デジタル法反対、土地規制法反対等々の人たちが抗議行動
をしている。コロナの蔓延を止められず、オリンピックの中止も判断できないのに悪法を
次々制定する首相は退陣しろ。オリンピック選手は、オリンピックに人生をかけてきてい
ることはわかるけど、世界でも日本でもたくさんの人が死に、困難な中にあるのに、オリ
ンピックをやりたいというだけでいいのか。どうかしている。よくアスリートが「自分が
勝って、みんなを元気づけたい」なんて言うけれど、ホントにそう思っている東京すれば
傲慢だ。元気づくのは自分と自分の関係者だけだろ。オリンピックはいらない。(T・I)
「原発ゼロを書きこませようエネルギー基本計画に」 5月13日(木)一日中、雨の中で
の座り込み!開始早々に八王子のKさんが山梨県の築百数十年の古民家ギャラリー「縁」E
Nのチラシを持って来ました、この甲州古民家は懐かしい昭和の頃の生活用具などを展示
販売、LPレコードを持参すれば聴く事も出来ますと言っていました。Openは今月の15日
(土)ですが5月は地元の人たちに限定、一般の方は6月からとの事でした。Kさんは今日
もいつものように、諦めないお煎餅と山梨で昔から学校でお祝いするような(入学式や卒
業式など)時に出す、「学校祝いパン」という珍しいパンを差し入れて頂きました。
14時からは本日開催された、第6次エネルギー基本計画の政策分科会に「原発ゼロを書き
こませよう」との行動がKさんを始めとして行われた、他の人達からは次々と経産省の原
発政策のデタラメさや、結論ありきの基本計画に対して鋭い糾弾がなされた。  (Y・
R)

経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その170日本の洋上風
力「原発500基分」の潜在力~世界の0.1%(2018年実績)を伸ばせ、原子力発電
への投資を止め  2021年4月26日  木村雅英(経産省前テントひろば)
 週刊エコノミストの記事に驚いた。日本の洋上風力発電の潜在力は原発500基分もあ
るのだ。<日本の洋上風力「原発500基分」意外とすごい潜在力    週刊エコノミス
ト
Online
2021年4月24日>https://mainichi.jp/premier/business/articles/20210421/biz/00m/07
0/002000d< 今年いよいよ、洋上風力発電の事業者が決まり、本格的にプロジェクトが
動き出す。政府が昨年、(1)秋田県能代市・三種町・男鹿市沖、(2)同県由利本荘市
沖、(3)千葉県銚子市沖、(4)長崎県五島市沖──の4地域で事業者の公募を開始。
五島市沖は近く事業者が選定される。他の3地域は今年秋までに事業者選定となる予定だ
。事業参加を考えている電力会社や再生可能エネルギー事業者、商社、さらには海外のエ
ネルギー会社も事業権の獲得を狙って、動き出している。 政府の洋上風力産業ビジョン
では、2040年までに30~45ギガワット(1ギガワットは原発1基分の発電能力に相当
)の洋上風力を導入する目標。しかし日本の洋上風力の潜在力はその程度ではない。日本
風力発電協会によると、着床式で約128ギガワット、浮体式では424ギガワット、併
せて552ギガワットにも達する。日本全体のピーク使用電力が約180ギガワット程度
であるので、洋上風力だけで日本の電力需要全部を賄っても多くの余力がある。 さらに
、洋上風力は構成部品点数が1万点とも言われている。これは他の再生可能エネルギーに
比べて、産業としての裾野が大きいことを示しており、日本における新産業の育成という
面も大きい。脱炭素へのシフトが求められているアジア各国に向けた輸出産業としての成
長も期待されている。日本にとって洋上風力は、産業活性化の大きなチャンスでもある。
>
 一方、国土交通省の資料<我が国における洋上風力発電の現状と将来展望 令和2年6
月 国土交通省港湾局海洋開発課長松良精三>が情けない日本の実績を示している。(ht
tps://www.scopenet.or.jp/main/course/pdf/YFS4/yfs4-matura.pdf)日本の洋上風力発
電の2018年の実績はわずか2万kWで世界の0.1%。長年の経産省のエネルギー政
策の過ちがとんだ惨状を招いている。
 電力を得る目的でタービン(流体の運動エネルギーを機械的な回転運動エネルギーへと
変換する装置)を回す為に、洋上の風力を活用することは理に適っている。 同じくター
ビンを回す為に、原子炉で核分裂を起こして熱エネルギーでお湯を沸かす愚かな装置(原
子力発電)とは全く違う。 おまけに、構成部品点数が1万点とも言われ産業としての裾
野が大きく、日本における新産業の育成という面も大きく、また脱炭素へのシフトが求め
られているアジア各国に向けた輸出産業としての成長も期待されるそうだ。 規模が大き
くて「地産地消」には反するが、放射性物質をまきちらし保管・管理もおぼつかない核の
ゴミ(死の灰)を貯めこむ原子力発電をするよりは、洋上風力発電に注力するべきことは
明らかだ。 誰が考えても当たり前の施策に経産省も各電力会社も早くギアチェンジせよ。

5月19日(水)総がかり行動 18時30分~衆院第二議院会館前を中心に
5月21日(金) 経産省前抗議集会(毎週)17時~18時 経産省前テントひろば
5月24日(月) 月例祈祷会 「死者の裁き」 J15時 経産省前テントひろば JKS47士
5月28日(金) 大間原発裁判 15時 東京地裁報告と講演会 16時~ 参院議員会館
お知らせ:渕上太郎遺稿集
発売中経産省前テントひろばでも販売します。予約受け付中書名:「脱原発
経産省前テント ここに在り!」発売元:情況出版
価格:1500円