◎他人を理解しない。現代の職場では、協同がますます必要となっている。その目的は、作業を効率化しコストを削減することだったり、組織各部のさまざまな場所にある関連データを集め、顧客に質の高いサービスを提供することだったりする。協働作業が効果を発揮するためには、部門間での共感が必要だ。
マーケティング担当者は、エンジニアの考え方ができる必要がある。開発者は、プロジェクトマネジャーを理解する必要がある。誰しもが、自分が孤島ではないことを受け入れる必要がある。自分の業務範囲の殻に閉じこもっている人は、同僚や顧客の立場に自分を置いて考える順応性を欠く場合が多い。
◎創造性がない? 「金づちしか持っていないと、すべてのものがくぎに見える」ということわざがあるが、ビジネスの世界では、くぎ打ちほど単純な課題は少ない。領域の限られた思考では、複雑かつ多分野にまたがる課題を必ずしも解決できない。
特定の分野に熱中している人は、会社の社内行程や製品に関わる課題や、業界全体に関わる課題に直面した際に、自分の分野の外に出て行こうとしないことが多い。確固とした解決策に到達するために必要なさまざまなレンズを通して問題を見ることができず、偏狭な思考をし、自分が自信のある専門分野に固執しようとする。