JAL(日本航空)は、12月5日に超音速機を開発中のBOOM社(BOOM TECHNOLOGY)に対して1000万ドル(約11億円)の資金提供を含めたパートナーシップ関係の締結を行ったという。
BOOM社の超音速機は「マッハ2.2(時速2335キロ)」で飛び、航続距離は8334キロ(約5210マイル)で、全席ビジネスクラスを想定し、45~55席程度の座席数を予定している。
JALは、パートナーシップとして資金提供することで20機の将来における優先発注権を得る。 例えば、東京~サンフランシスコ間(5130マイル)は片道5時間30分(現行9時間15分)、東京~シンガポール間(3312マイル)は片道3時間(現行7時間40分)を予定。この計算で行くと人気のハワイへも片道3時間半~4時間程度で行くことが可能となる。
イギリスのBACとフランスのシュド・アビアシオンなどが共同で開発したコンコルドと良く似ている。機体はBOOM社のよりだいぶ大きく100人乗りであった。離着陸時に機首が曲がって操縦席から地上が見えるようになっていた。羽田に藻来たことがあって見に行ったことがあるが、すごい飛行機と感じた。初飛行は1969年3月1日で20機が製造された。
高度5万5,000から6万フィートという、通常の旅客機の飛行高度の2倍もの高度を、マッハ2.0で飛行した。定期国際運航路線に就航した唯一の超音速民間旅客機でもあった。
開発当時は世界中から発注があったものの、環境問題や開発の遅滞、価格の高騰、また大量輸送と低コスト化の流れを受けてその多くがキャンセルとなってしまう。
2000年7月25日に発生した墜落事故、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロによって、低迷していた航空需要下での収益性改善が望めなくなった事で、2003年5月にエールフランス、同年10月24日にブリティッシュ・エアウェイズが営業飛行を終了。
コンコルドの開発が半世紀前であったことを考えると、意外に超音速機の世界では進化がない。ロケット飛行機でも開発されれば、マッハ10とか出て、東京ーサンフランシスコは1時間で行けることになるが、それこそ将来の話であろうか?
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