学術誌『The Astrophysical Journal Letters』の2月1日付で発表された論文によると、銀河系外に1兆個を超える惑星が存在する証拠が、初めて発見されたという。
米オクラホマ大学のチームは、米航空宇宙局(NASA)のチャンドラX線観測衛星からの情報と、重力マイクロレンズ法と呼ばれる惑星探索技術を駆使して、銀河系の外にある遠く離れたクエーサー(非常に明るく高エネルギーな銀河の一種)を調査し、クエーサー1個当たり約2000個の惑星が存在するという証拠を発見した。これらの惑星には、月くらいの(比較的)小さなものもあれば、木星ほど巨大なものもある。また、これら惑星の大半は、地球のように恒星のすぐそばを回っているわけではなく、宇宙空間を漂ったり、恒星の間を大きく周回したりしている。
今回、観測された天体は38億光年という遠いかなたにあるため、重力マイクロレンズ法だけが、そのおおまかな形をつかむ唯一の方法である。研究者らは、天体の移動速度を根拠に、それらが惑星であると判断している。
太陽系外惑星は、銀河系内では多数発見されている。確認された惑星は5287個にのぼり、それ以外にも数多く存在するとされる。そして、我々の銀河系においては、1個の恒星の周りを平均して1個以上の惑星がめぐっていると考えられている。これは銀河系内に1兆個の惑星がある可能性を示唆する。そうした惑星は、多くが地球サイズであるともいわれる。
そうなると、地球のような生命が存在するハビタル惑星がゴマンと存在する可能性があり、ジョージ・ルーカス監督の描くスターウオーズは、空想から現実になって現れるかも。