ニューズウィークが、『ウイグル「ジェノサイド」は本当だった:データが示すウイグル族強制不妊手術』と報していた。著者は筑波大学の名誉教授の遠藤誉さんというかたで、2019年の『中国保健衛生統計年鑑』(年鑑)と2020年の『新疆統計年鑑2020』に基づいた、信頼できるレポートである。
中国は恐ろしい国である。
とびぬけて多いウイグルの不妊手術総数割合
2019年の『中国保健衛生統計年鑑』(年鑑)には表「8-8-2」として「2018年各地区計画生育手術状況」というのがある。ここには中国の全ての省市自治区の「節育手術総数」が示されている。表「8-8-2」には、手術を施した絶対数のみが示されているので、各地区の人口との割合を見ないと、中国全土での「トップ10」は出てこないので、各地区の人口を調べ、その人口で割り算した「人口当たりの手術総数」という形で計算し直し、新たにグラフを作成されている。
こうしてグラフで示すと、新疆ウイグル自治区の「人口当たりの不妊手術総数」が、飛び抜けて多い
次に『新疆統計年鑑2020』から、新疆ウイグル自治区における出生率の推移を、全国平均と比べて示す。新疆ウイグル自治区のは青線で、全国平均は赤線である。
2015年に「一人っ子政策」が撤廃されたため、全国平均を見ると2016年にわずかながら出生率の増加が見られる。その後増加してないのは、第二子を生む年代が一人っ子政策で育ったために二人以上の子供を持つ生活習慣に慣れていないことと、何よりも高い教育費や家賃(あるいは住宅ローン)などの必要経費に基づく生活設計で生きてきたので、新たな負担を好まないからだ。