『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

誰にも失敗はある

2007年01月24日 03時20分22秒 | 日々の出来事
そう!誰でも失敗する事はあるんだよ。だから心配しないで。

・・・実際には
「せやで~、誰かて失敗はすんねん。心配なんかせんでもええ、ええ。」
「おばちゃんかて、失敗するん?」
「するする~っ。せやけど、心配はせぇへんよ。」←本当は嘘。結構落ち込む
「わかったわ、心配はしたらあかん。心配したらあかんねん。ぼく頑張るわ。」

これ、自閉症の甥っ子と近頃頻繁に交わす会話

彼は只今中学生。重度の知的障害を伴った自閉症・・・の筈だったのだけど、
「知的」の部分に関しては、ここ1年の彼の成長は目覚しい。
いつの間に、字が読み書きできるようになったんだ?漢字まで
何で、英語の単語が分かるんだ?
何で、お前さんが洗い物も洗濯も、さっさとやってしまうんだ?
今まさに成長期の彼は、体以上に知能の方が飛躍的に成長しつつあるようだ。

けれど、小さな心配やいつもと違った出来事が大きなパニックになる事は変わらない。
自分が何か失敗したと思い込むと、もう、その他の事が考えられなくなってしまう。
彼の母親である妹が、そんな彼に、日頃から言い続けているのが、
「誰でも、失敗する事はあるんだから、あんまり気にしなくていい。」って事。

なので、自分で何か落ち込んだりショックな事があると、
その言葉を何度も何度も繰り返して安心しようとしている。
甥っ子、頑張れ~っ


生きてるんだから、上手く事が運ぶ事も有るけど思った通りにいかない事も有るし、
いつもやっている事が時には何かの理由で出来なくなるのは、よくある事だ。
けど、その小さな変化についていけずにパニックを起こしやすくなるのは
甥っ子だけじゃなく、ぺこちゃんだって、少し前のかぁちゃんだって同じ。
なので「日常」をあまり変えないように気を配るのが、見守る側の役目だし、
「変化した日常」を納得出来るように伝えて、安心させるのも大きな役目。

分かってるんだけど・・・。

ええ、ええ。良い事があれば、悪い事もあるんですよ~。
分かってるけど・・・ううう・・・。
私もパニック起こしてやろうかぁ~~


ぺこちゃんの検査結果は、血液検査も尿検査も良好。
かなりふっくらさんなので心配してたのだけど、
食事制限しなくて良い病気じゃなくって、多いに安心した。
・・・なのだけど、胸部レントゲンでひっかかっちゃった
間質性肺炎に良く似た白いもやもや発見。
来週、近くの総合病院にCTを撮りに行く事になっちゃった。
病気があるなら、早期発見、早期治療!
ないなら、それで、大きな安心

問題は、その事をぺこちゃんに不安を最小限に留めてどう伝えるかって事と、
「すって~、はい止めて~。」の「息を止める」方法をどう教えるかって事。
返事は「はいっ!」と元気良くのぺこちゃん・・・。
レントゲンの時も「大きく息をすって、はい、止めてね。」と言われると、
何度言っても、元気な大きな声で「は~いっ」と返事をしてしまうのだもん

は~ぁ、ぺこちゃんと長時間、病院の待合室で待たなきゃいけないんだぁ・・・。
居眠りしないように、しゃきっと目が覚める本でも持って行こう。

大丈夫、大丈夫・・・お楽しみが待ってるんだから大丈夫

コメント (6)
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