『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

案外楽しい入院生活 その2

2007年02月27日 02時10分29秒 | ぺこちゃんにまつわる話
「写真は変わりないんやってぇ、大丈夫らしかよ。」
「ばってん、検査ばせないかんってなんでやろ?」
「入院、長引くってよ。長引くってよ。」

病院で過ごす初めての日、かぁちゃんのデイのお迎えの為に一旦家に帰って、
急いで病室に戻ると、私の顔を見るなり、ぺこちゃんは半泣き
大きな声で必死で話す・・・。

ぺこちゃんの入院前に、障害がある事は伝えていたし、
早口でてきぱきと説明してくれた担当の看護士さんにも、
理解できていなくても「はい。」と言ってしまうので、
簡単な言葉で念押しして欲しい事と、
病状の説明は私にして欲しいと伝えてはあった。
けれど、笑顔での「はい。」は理解できている言葉として認識される。
それはどうしようもない。私だって、それが分かるのに数ヶ月はかかったのだ。

担当医師は、私がいない時を狙ったように現れて、
書面と共に、これからの予定を告げたらしい
もちろん、私にも後で説明はあったし、本人に告げるのは義務なんだろうけど、
ただでさえ、非日常で、頭はいっぱいっぱいの所へ、
レントゲンだ、CTだ、採血だ・・・と心身共に大きな負担になっていたぺこちゃん。
ついに・・・吐いちゃった

「ねぇちゃんに言えばいいのに!私に言うてもわからん。」・・・半べそだぁ

後で、インターンの若い兄ちゃん・・・・・・いや先生が
「何か食べられましたか?」な~んて気弱げに聞いてくるもんだから。
懇々と言ってさしあげた・・・。
「難しい単語や言葉を使って説明されても、自分の分かる言葉だけを拾って無理やり理解しようとするので、分からない事が多いと、精神的に不安になって、そりゃぁ・・・吐くぞ~っ!!!悪いかぁ!!←・・・とは、言わない
「本人に言う前にまず、私に説明して欲しい。分かるようにちゃんと言いますから

要は、前回と今日のレントゲンの結果、全く変わっていないので、
詳しい検査が必要になるのでしばらくは、様子を見させて欲しい。」との事。

そりゃぁね・・・難しい内容ではないのだけど・・・
でもさぁ、変わりない=大丈夫 という理解をしちゃうぺこちゃんにとっては
つじつまの合わない話な訳で・・・。

この、インターンのお兄ちゃん、見るからに優しそう(頼りなげ)・・・。
けど、しっかり説明してくれたらしく、それから看護士さんも主治医の先生も
ちゃ~んと子供に話すように、語りかけてくれるようになった
兄ちゃん!ありがとう

分かってくれてありがとう
おばちゃん達にからかわれながら、赤面したりおどおどしたり・・・。
それを見てるのが楽しい・・・いや、いじらしい
でも、がんばって~っ
おばちゃん達はからかってはいるけれど、
君がちゃんと寝てないんじゃないかって、
それはそれは心配してるんだよ~っ。

兄ちゃん先生、頑張れ~っ
そして、患者の体は勿論、心までも支えられるような、
そんなお医者になって欲しいと、おばさんは心から思うのである
コメント (3)
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