『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

祈り

2007年04月23日 03時57分42秒 | 日々の出来事
                              


久しぶりに「親バカ通信局」の「ヘブン支局」から便りが届いた。
鶯姫の息子、鶯太郎が小さい役ながら「銀河劇場」の舞台に立つと言う
姫はきっと嬉しくって嬉しくって「がはははっ!」って笑っているに違いない

かぁちゃんのショートステイの間に、
遅々として進まないⅠの引越し荷物の片づけを横目で見ながら
荒れ放題の自分の身の回りの整理も始めた。
もうねぇ、腹を括って取り掛からないと何も出来ない所まで来ちゃってるし
それを知ってか知らずしてか、背の君まで長年の書類の山を片付け始め、
我が家は「お片づけ月間」に突入した。
GWが終わるまでには何とかして、今年の計画を立て直さないと、
一月半ばから始まったバタバタで、落ち着かないまま時間ばかりが過ぎて行く。
妹達の荷物が次々増えて行くかぁちゃん家の片付けも同時スタート


かぁちゃんのテーブルの前には、B1サイズのイラストボードを貼り付け、
そこには、何枚かの写真やカードがいつも見えるように貼ってある。
写真が少し斜めになっていたので貼り直そうとして、ついカードを開いてみる。
上の写真の、コーヒーカップの形のカード。
2年前の春に、かぁちゃんに送られてきた鶯姫からのメッセージ

かぁちゃん、おげんきですか?
チューリップ、パンジー、すみれ、桜草・・・etc. 本当に花盛り!! 
もみじもかわいい新芽を出していますね。 
いつもいつも鶯のことを思ってくださって、ありがとうございます。
私も歩けたら飛んで行って、おしゃべりしたいんだけど、
右足がしびれて痛くて歩けません。悲しいねぇ。
でも、「笑う角には福来る。」笑顔だけは忘れずにワッハハ!!・・・・・・・・


このカードを送って来てくれてから、ちょうど半年後に旅立ってしまった。
この頃はリンパ浮腫と胆のうへの癌の転移で、杖を付いてもほとんど歩けなかった。
「泣いたらあかんよ!笑わんと!」それが口癖のくせして
「泣いてもええんや!辛かったら泣き!」って言ったのも彼女。
鶯姫よぉ、よう考えたらめちゃくちゃ矛盾してるやんかぁ


折も折、背の君が「お~い!」と呼んで古ぼけた封筒を手渡す。
私達の友人達から、幼かったⅠとⅡに宛てられた手紙の数々。
小学校卒業と共にアフリカに旅立つ前にⅠとⅡに宛てられた姫からの手紙も入っていた。

Ⅰ君、Ⅱ君、ご卒業おめでとうございます。
半年間お父さんのいない生活で、お父さんに聞いてもらいたいこ事もあったでしょう。
これからはうるさいほどに聞いてもらえますね。
インターナショナルスクールに入って、いろんな国の人と知り合えるのも楽しみですね。
・・・それから、この半年で身長が伸び、声変わりをした時はびっくりしました。
今度はどんな事でびっくりさせてくれるますか?
初恋の相手はどこの国の人かな?
たくさんの友達と思い出を作って、帰って来てくれるのを楽しみに待っています。
元気で行ってらっしゃい。
いつも祈っています。
地球の反対側でも祈りはきっと届くことを信じています。


懐かしい文字に触れてみる。
今日は不思議と涙は出なかった。笑顔になっている自分に気付く。
子供達は大きくなったよ。
今年に入ってから何度か、貴女の息子と私の息子達が芝居の話で盛り上がっているよ。

そうだね、どんなに遠く離れていても、どんな形であるにせよ
祈りは必ず届くものなんだよね。そうだよね。
心を込めて祈れば、その心はきっと届くんだよね。






コメント (6)
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