『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

“鐘の鳴る丘”はまだ歌えます♪

2009年08月14日 04時02分10秒 | かぁちゃんにまつわる話
ここ数ヶ月、発声が全くと言ってよい程なくなってしまったかぁちゃん。

水分の飲み込みが悪くなり、食欲もいまひとつ。
一日中とろとろして過ごし、ぼんやり顔に益々磨きがかかって来た。

・・・のではあるが・・・

時折、びっくりするくらいしっかりとした顔つきをする事がある。
発声がなくなったのと飲み込みが悪くなったのはきっと関係があるのだろうと
目が開いている時には、なるべくベッドに座らせて
後ろにひっくり返らないように両手を引っ張りながら一緒に歌うようにしているのだが、

何を話しかけても、めったに反応はしないのだけれど
歌う時には必ず、頭でこくりこくりとリズムを取ったり、
声にはならないけれど歌詞の通りに唇をしっかり動かしている。
すっごいじゃ~んっ

最近は特に、私が顔を覗きこむと、自分のひざをぽんぽんする
手を差し出すと迷わず右手をすっと出し、握手してからひざに押さえ込み、ぽんぽんする
ベッドにサイドテーブルをくっつけて、座位を保っている時も
はしっこに私の手を見つけると、すりすりぽんぽんする

どうやら、そのぽんぽんは、歌うスイッチオンの合図らしいので
かぁちゃんの両手を取って膝の上でぽんぽんしながら一緒に歌う。
“あざみの歌”は、こりゃもう当然。その他はだいたい
“鐘の鳴る丘” “雨降りおつきさん” “叱られて” “みかんの花咲く丘”
“おぼろ月夜” “歌を忘れたカナリア” ここいらが定番で
あとは、気分に任せて“大利根月夜” “侍ニッポン”・・・え?
んでもって“さよならはダンスの後に”でチークを踊りながらトイレへ・・・


なかでも“鐘の鳴る丘”(とんがり帽子)は
デイの体操の時間にこの歌がかかっているようで、かぁちゃんヒジョーに食いつきが良い。
眠りかけていても、目をパッチリあけてぽんぽんも元気に弾む♪
そして、一昨日、ついに歌ったのですよ
♪・・・きんこんか~ん、めぇめぇこやぎが・・・んっんっんっ♪って
いよっ!!やったね、かぁちゃん!!

音程はすっかり外れてたけど、たったそれだけだったけれど
数ヶ月ぶりにはっきりと声が出せた。

んふふ・・・かぁちゃん、まだまだ歌えます



昨日は4週間に一度の診察日。ちょいとデーハーな色合いでGO!!
カミカミ防護の右手のアームガードと、
左手拳の水虫防止の指貫手袋がトレードマーク

              

       先生の顔をじっと見てから貴重な笑顔もプレゼント


ん~・・・かぁちゃん、この夏は今の所、なかなか良いんでないかい?
ん~・・・かぁちゃん、この夏は今の所、私が先に沈没しかけ・・・



全員集合の日々・・・これがどうも・・・なかなかどうして・・・どうにもこうにも・・・

・・・ねぇ・・・




          





コメント
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