『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

ちょっと得した気分

2009年08月27日 17時39分06秒 | 日々の出来事
『魔の6月』が遥か昔の事のように思えるのだけれど、
あの突然の“新型インフルエンザ”拡散予防の為の学校閉鎖から2ヶ月半。

病気でない限り、一日たりとも家の中にずっと居た事のないぽんを
1週間、家の中に閉じ込めなければならなかったのである。
ぽんの場合はごまかしが効かないので、
先生から「外へ出てはいけません。」と言われれば、絶対服従。
例外を作ってしまうと、それがパニックの原因ともなるので作れない。

・・・はぁ・・・
思い出すとため息しか出ない、そんな1週間を耐えたおかげで・・・


今日から新学期!!夏休みが終了   

わ~いっ!!ものすご~っく、得した気分♪

勿論、夏休みの間も、ガイヘルさんとのお出かけやクラブ活動で
一日中家で過ごす事はめったになかったけれど、
時間割どおりに過ごす日々とは違うので、気分的に落ち着かない。
度々、ぽんのお喋り攻撃を交わしそびれて、本気で怒ってしまう始末。

でも、それで良かったのかも。
言ってはいけない言葉も、どう話せば、ぽんがインプットし易いのかも
頭では分かっていても実際に組み合ってみないと、まだまだ分からない事が多かったので
今年の夏の本音バトルトーク三昧で、ぽんは二言目には
「おばちゃん、怒るぅ?」「おばちゃん、怒ってるぅ?」と聞くようになり
私は私で「怒ってるで!めっちゃくちゃ怒ってるで!!」と
何故怒っているのか、それはどうしていけないのかを噛み砕いて説明出来るようになった。

・・・?・・・以前よりはね・・・と、思いたい。


ずっと昔、子供さんに障害のある友人から、
「一番の敵は私の親・兄弟姉妹。」と聞かされた事があるのを思い出した。
障害と向き合う前に、何故そうなったかの理由探しを追及しようとするからだと。
親は、そんな・・・
仮に理由が分かっても何の役にも立たない事の為に精神的に疲れている余裕はない。

ぴぃもまた、ぽんの障害について話すようになったのは小学へ入学する頃。
いや・・・私が本気でぴぃやぽん、そしてろんに向き合うようになったのは
彼女達が隣へ越して来てから。

私がぽんと過ごす時間が極端に長くなって、
かぁちゃん、ぺこちゃんとの関わり方も色んな意味で変わらざるを得なくなったけど、
前より確実に変わったのは、迷ったり悩んだりしてる暇がなくなっちゃった事。
ひと言で片付ければ“家事”だけの、
たったそれだけのノルマをこなすだけの日々に、焦りはある。
その焦燥感は時に恐怖さえ覚えるくらいだ。

けれど、ぽんのお喋りが止んだ時の静けさが、物足りなかったり愛しかったり、
みんなが寝静まった時に、ようやく訪れる私だけの時間に
好きな歌を聴いて、洗い物をしながら踊ったり・・・
(ん?・・・踊りながら洗い物をしたり・・・??)
その開放感と言ったら、
夜中でなかったら、ぽんじゃないけど一人で声を出して笑い出したいくらいのものだ。


以前よりずっとその時間は減った筈なのに、
以前よりずっとその時間は輝いてる。

やっぱりちょっと得した気分


ふふ・・・
夏休み、終わったなぁ・・・さ~て、そろそろ弾ける準備でもするかな



なのにどうよ・・・今度は本格的に新型インフル流行中
皆々様、どうぞお気をつけてくださいませ。

あの・・・なんだかんだ言っても、今度学校閉鎖にでもなったら、
本気で立ち直れないかもしれない・・・やめて!それだけはやめて


コメント
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