10月27日投開票された衆議院総選挙、自公は215議席と過半数に達せず、立民は50議席増の148、国民も4倍増の28議席という結果だった。ただ選挙区ごとにみると問題もあり、とくに自民系候補の地元との結びつきの強さを痛感した。 . . . 本文を読む
福井は、戦国時代の朝倉氏の本拠地、もっと前の平安時代には紫式部が京を離れ1年あまり住んだ歴史ある地であり、NHK大河ドラマの舞台として何度も登場した。
わたしが知る映画では「おとこはつらいよ 柴又慕情」のロケ地で、吉永小百合との旅の別れが永平寺口駅で撮影された。なお、福井県内の旧北陸本線が私鉄になっていることをはじめて知った。 . . . 本文を読む
今年3月北陸新幹線金沢―敦賀が開業し、東京から直行で行けるようになった。敦賀は、昔から中国やロシア、さらにヨーロッパへの窓だった。昭和初期に東洋紡の大工場が稼働、戦後は敦賀原発など原発の町になったようだ。いま商業は振るわないようだが、観光の町になる可能性はありそうだ。 . . . 本文を読む
市谷の大日本印刷工場跡地に「市谷の杜 本と活字館」という文化施設が4年前にできた。活字の母型や製本など、印刷のやや専門的な企画展を開催している。市谷の杜という名前だけあり、ビルの合間に小さな森がある。不思議な町が21世紀にひとつ出現したようだ。近所には、柳田國男居跡(現・女子大寮)やクーデンホーフ光子旧居宅(現・公園)もある。 . . . 本文を読む
初めて上野の秋の名物、藝祭をみた。教室会場の場所や時間に迷いアドベンチャー・ツアーに参加したようにワクワクドキドキできた。いくつか珍しいものを見聞きできたので、疲労だけでなく満足感も得られた。 . . . 本文を読む
イスラエルによるガザへの、ジェノサイドとも呼ぶべき殺戮が始まって1年近い。なんとか停戦に持ち込む方法はないものか。
ダニーさんの話は強烈だった。軍隊の本質は、「良い側」と『悪い側」の差別、命令への服従、そして武力だ。宗教と軍隊が結びつくと、どの国でもどの時代でも人間は簡単に鬼になれる。たしかに日本の80年前もそうだった。
しかし人間社会の和平実現への祈りにも似た信念も、同じくらい強さを感じた。 . . . 本文を読む
省エネ・再エネのためのグリーン投資が新たな雇用や産業を生むグリーン・ニューディールについて長谷川ういこさんの解説を聞いた。しかも気候危機問題解決だけでなく、防災・安全保障、持続可能な経済への転換、生活の質の向上、さらに地域分散を促進することで地方自治の要にもなる多方面で効果を発揮するプランは、じつに魅力的だ。 . . . 本文を読む
7月7日投開票の都知事選は、現職小池都知事が得票率42%で圧勝した。小池都政を批判する立憲野党と市民が共闘したが、寄せ付けなかった。ただ、ボランティアとして参加した市民の目線でみると、今回は市民の力を発揮できず、蓮舫候補は無所属にもかかわらず、逆に立憲民主の濃い政党色を実感させる選挙だった。 . . . 本文を読む
山田洋次監督の90本目の作品「こんにちは、母さん」をレンタルDVDでみた。隅田川や下町・向島の風景と人情、音楽や効果音、光と影の映像にも配慮が行き届いた佳作だった。ただ、吉永小百合に下町生まれ、下町育ちの女性を演じさせるのは少々無理があった。 . . . 本文を読む
東京には東京メトロ・都営あわせて13路線の地下鉄が走行し、1日の平均輸送人員794万人にも及ぶ。まさに基幹交通インフラだ。初めて走ったのは97年前の1927年上野―浅草間だった。地下鉄博物館には、重文指定を受けた第1号車もあるし、運転シミュレーターもある。客はたしかに幼児が多いが、おとなも十分楽しめる博物館だ。 . . . 本文を読む
今年は4年に1度の中学校教科書採択の年だ。展示会で歴史・公民の見本本をみた。歴史では令和書籍が新たに参入した。まるで、戦前の天皇主権制下の国定教科書のような教科書だ。また公民もいままでふつうだと思っていた出版社も徐々に、「戦争できる国」から「戦争する国へ」とポジションを変えつつあるようにみえた。 . . . 本文を読む
目黒区・駒場という芝居にあまり縁のなさそうな場所にあったこまばアゴラ劇場が、5月に閉館した。わたしは30年近く前から時おり青年団の芝居を観に通った。やむを得ない事情なのだろうから、仕方ないことなのだろうが、やはり思い出の場所がひとつ減るのは寂しいことである。 . . . 本文を読む
今年の国展では、工芸の陶で、スッキリ素朴だが品のある白磁、釉(うわぐすり)のてかり、などいい作品をたくさん見た。染、織、絵画、彫刻などでも自分好みの作品をいくつもみられた。また今回もトークショーに参加でき、作家の話ではじめて知ったことがいくつかあった。 . . . 本文を読む
コロナ禍から復活2年目の今年のラ・フォル・ジュルネTOKYO、外国人観光客も含め人出も多かった。屋外の無料コンサートで得した気分になったもの、初めて聴く楽器との出会いもあった。 . . . 本文を読む
台湾有事で注目される台湾、しかしわたしたちは台湾の歴史も現状もほとんど知らない。朝鮮だけでなく台湾も50年も日本の植民地だった。日本の台湾への植民地支配責任を、沖縄の歴史と重ね合わせながら、駒込武さんが解説した。 . . . 本文を読む