朗読劇「9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…」を見た。改憲論への具体的な反論が次々に繰り出され、非武装中立を推進する最近の情報も聞くことができる充実したシナリオだった。作・構成の永井愛さんや主演の根岸季衣さんの非戦の心意気をみる思いがした。9条を守るため道ばたの主婦にもできること、それは「世間話」。一般市民が実行可能な「戦術」として参考になると同時に、世間話をするためにも日ごろの理論学習が大切であることがよくわかった。 . . . 本文を読む
映画「南京の真実」は南京大虐殺70周年の2007年に、反日プロパガンダに対抗して製作された映画だ。3部編成の第1作は極東国際軍事裁判の7人の死刑囚の処刑前24時間を描いている。裁判の正当性に疑問を投げかける。しかし大虐殺はなかったという論拠は、少なくともこの映画のなかでは貧弱だった。 . . . 本文を読む
九段の靖国神社遊就館をみた。わが国最古の軍事博物館で、皇国史観で染め抜かれた歴史博物館といわれる。「靖国の神々」という展示室の6790人の戦没者の遺影のボリュームには圧倒される。国家のための死者の顕彰の神社だが、そういう考えではない死者も多くいたことを銘記したい。 . . . 本文を読む
8月15日敗戦記念日の夕方、ひとつの討論集会が開催された。討論のテーマは、反中ナショナリズム、死者の追悼、映画「靖国 YASUKUNI」、沖縄戦「集団自決」問題の4つだった。150人の参加者が4つのグループに分かれて活発な討論を繰り広げた。昔のティーチインの様相だった。 . . . 本文を読む
元ゲシュタポでボリビアに逃亡し、1987年フランスで裁判を受け終身刑になったクラウス・バルビーの生涯を描いたドキュメンタリー映画「敵こそ我が友」をみた。バルビーはフランスで初めて「人道に対する罪」で起訴された人物である。この映画にはジャーナリストが多く登場する。日本でも「人道に対する罪」に敏感なジャーナリストがもっともっと増えてほしいと思った。 . . . 本文を読む
貧困は、アフリカやアジアの問題、あるいは日本の戦争直後の時代の問題と思っている人は多い。しかし年収300万円未満の人が半数を超える現状をみれば、まさに現在の問題だ。しかも当事者すら「自己責任」と思っていることが多い。「貧乏」は笑えても、「貧困」は笑えない。貧困は社会の問題、憲法25条(生存権)の問題である。 . . . 本文を読む
ベードーヴェンの第九というと日本では年末の風物詩になっている。たしかに1年の終わりに「生きること」の本質を歌いあげるこの曲を聞くと感慨深い思いがする。しかし感動的な曲なので、真夏に聞いてもやはり素直に感動した。重厚な曲だが暑苦しさは感じなかった(冷房が効いたホールなのだから当然か)。 . . . 本文を読む
なぜ朝鮮半島から200万人もの人が渡航してきたのか、日本の敗戦で130万人は帰国したが残りの人はなぜ日本に残ったのか。こうした在日の歴史を、資料や写真で理解できる博物館を訪ねた。展示は体系的で、生活実態を示す多くの資料が陳列されていた。 . . . 本文を読む