福井は、戦国時代の朝倉氏の本拠地、もっと前の平安時代には紫式部が京を離れ1年あまり住んだ歴史ある地であり、NHK大河ドラマの舞台として何度も登場した。
わたしが知る映画では「おとこはつらいよ 柴又慕情」のロケ地で、吉永小百合との旅の別れが永平寺口駅で撮影された。なお、福井県内の旧北陸本線が私鉄になっていることをはじめて知った。 . . . 本文を読む
今年3月北陸新幹線金沢―敦賀が開業し、東京から直行で行けるようになった。敦賀は、昔から中国やロシア、さらにヨーロッパへの窓だった。昭和初期に東洋紡の大工場が稼働、戦後は敦賀原発など原発の町になったようだ。いま商業は振るわないようだが、観光の町になる可能性はありそうだ。 . . . 本文を読む
はじめてオペラ劇場のボックス席に座った。場所はミラノのスカラ座、ただ安い席だったので、残念ながらほとんど舞台は見えなかった。でも劇場の雰囲気はわかった。またミラノ音楽院やホテル近辺を散策し、少しミラノの街の雰囲気も味わえた。 . . . 本文を読む
北海道から秋田、新潟、富山を経て敦賀から京都大坂に向かう北前船の物流ルートが中世からあったが、江戸初期にこれを拡大し、鳥取から下関に向かう西回り航路が開発された。さらに下関から薩摩・琉球を経由し中国本土に運ぶルートがあり、昆布ロードと呼ぶ。昆布ロードは富山の売薬と深いつながりがあるという不思議な話を聞き、関係書を読んだ。 . . . 本文を読む
高岡の小学校で出会った藤本弘と安孫子素雄は、37年間藤子不二雄の名で合作を続け、「オバケのQ太郎」「パーマン」などヒット作を生んだ。ただその間も単独の執筆作もあった。高岡を訪ね、富山時代の2人の足取りを探った。 . . . 本文を読む
最終回間近の朝ドラ「舞いあがれ!」、舞台は東大阪の中小企業のねじメーカーだ。東大阪には一度もいったことがないので行ってみた。工業地区だけではなく、圧倒的に多いのは当然住宅地。府内で人口3位の市だから。もちろん観光地ではないが、予想外に観光スポットは多かった。 . . . 本文を読む
岡山に旅をした。「男はつらいよ」の車寅次郎は啖呵売の仕事で旅していたので、北海道から沖縄まで全国どの県にもロケ地がある。岡山県では高梁と津山である。高梁は71年冬公開の第8作「寅次郎恋歌」(マドンナ貴子=池内淳子)と83年冬の第32作「口笛を吹く寅次郎」(朋子=竹下景子)、津山は95年の最終第48作「寅次郎紅の花」の舞台となった。高梁は博(前田吟)の実家がある場所で、8作では母の死、32作では父の . . . 本文を読む
藤田敏八監督の「妹」「スローなブギにしてくれ」、若松孝二監督の「水のないプール」などのシナリオを書いたのは内田栄一だ。内田の実家は岡山市内の商店街にある古書店で、高校を卒業するまで暮らした。内田の岡山での足跡をたどった。 . . . 本文を読む
もうすぐ3.11から丸十年なので福島の浜通りを訪れた。除染土の中間処理場への運搬はまだ2/3、避難から戻れない人が3万5000人、双葉町のように人が住めない場所もある。いわゆる「復興」にはまだまだ時間がかかることがわかった。道は遠い。一方、いまも現地で雇用主としての東電の存在は大きく、一種の地場産業でもある。矛盾が存在する地域だ。 . . . 本文を読む
朝の連続テレビ小説「エール」の終了が近い。終了間際に福島を訪れた。古関裕而がこの町で暮らしたのは18歳までだが、「ふるさとの山、川」は心に存在し続けた。
町のなかは「エール」一色だった。また夜の福島は飲食店が花盛りだった。 . . . 本文を読む
山陰の鳥取に旅をした。有名な観光地としては鳥取砂丘くらいしかない県だが、米子、倉吉、鳥取と、落ち着いた古い城下町を歩いた。人もよく、水と空気が美しいよい土地、つまり豊かな土地のように思えた。「住みやすさ」ランキングでも高位に入っている。 . . . 本文を読む
朝ドラ「まんぷく」のヒロイン福子のモデル・安藤仁子展を大阪・池田のカップヌードルミュージアムでみた。池田は、住宅地のイメージが強いが、戦国からの城下町であると同時に商工業が盛んな古い町のようだった。 . . . 本文を読む
大洲には「思ひ出倉庫」という驚くほどのコレクションの博物館、内子には有名な町並み保存地区があり、また松山も含め全体的に「旅人」に親切でホスピタリティあふれる地であることを実感した。 . . . 本文を読む
宮崎県は、神武天皇を祀る宮崎神宮、高千穂や青島がある神話の県である。神宮には菊の紋のある扉があり、護国神社や自衛隊の募集案内所とも隣接し、天皇・軍隊・戦死者の結び付きが目で見てよくわかる町だった。 . . . 本文を読む